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LINE公式アカウントのクーポン・ショップカード機能とエルメの使い分け|どちらで何をするかの判断軸

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クーポンやショップカードを使いたいとき、「LINE公式アカウントの標準機能で足りるのか、エルメが必要なのか」で迷う方は多いと思います。結論から言うと、この2つの機能はどちらも、エルメではなくLINE公式アカウント側の機能です。エルメの公式マニュアルも、そう説明しています。つまり「どちらを使うか」ではなく、「作るのはLINE公式アカウント、届け方や段取りを整えるのにエルメを使うか」という分担の話になります。

この記事では、LINEヤフー for Business の公式マニュアルと、エルメ公式のマニュアルで確認できた範囲だけをもとに、役割の違い、判断の軸、つまずきやすい点を整理します。公式で確認できなかったことは、そのまま「確認できませんでした」と書いています。情報の取得日は2026年10月9日です。

この記事の流れ1役割の整理2LINE公式アカウントのクーポン機能3LINE公式アカウントのショップカード4どちらで何をするか5活用例6私の見立て
この記事の流れ

役割の整理:作る場所と、届ける場所は別

まず、誰が何を担当するのかを一枚で見渡しておきます。ここが曖昧なままだと、「エルメでクーポンを作ろうとして見つからない」という行き違いが起きます。

やること担当するもの公式で確認できた内容
クーポンを作るLINE公式アカウント(Official Account Manager)クーポン名、有効期間、画像、利用方法、公開設定、使用回数、タイプ、抽選などを設定して保存し、各機能へシェアする。
ショップカードを作るLINE公式アカウント(Official Account Manager)デザイン、ゴールまでのポイント数、ゴール特典、有効期間、獲得時の付与ポイントなどを設定。エルメの機能ではないとエルメのマニュアルにも書かれている。
クーポン・カードのURLを友だちに届けるエルメの1:1チャット、一斉配信、フォームの回答後ページ、リッチメニューなどエルメのマニュアルに、クーポンURLやカード取得用URLを貼り付けて届ける方法が載っている。
使用済みの管理・ポイント付与の履歴を見るLINE公式アカウント側ショップカードは利用履歴を期間別に確認できる。クーポンの使用状況をエルメ側で見られるかは、確認できませんでした。
表で整理する項目クーポンを作るショップカードを作るクーポン・カードのURLを友だちに届ける使用済みの管理・ポイント付与の履歴を見る
表で整理する項目

押さえておきたいのは、エルメは「作る道具」ではなく「届ける道具・整理する道具」だという点です。作成の設定そのものは、どれだけエルメを使い込んでも、LINE公式アカウントの管理画面で行います。

LINE公式アカウントのクーポン機能:できること・条件

LINEヤフー for Business のクーポン作成マニュアル(2023年10月25日更新と記載)によると、クーポンはメッセージやLINE VOOM、応答メッセージなどで配信・投稿でき、来店促進に使える機能と説明されています。主な設定項目は次のとおりです。

  • クーポン名:トークルーム内のふきだしなどに表示される。アプリでは60文字まで設定できる。
  • 有効期間:トークルーム内に表示される。
  • 画像:10MBまでアップロードできるが、1MB以下が推奨されている。配信時のサムネイルは正方形にトリミングされる。
  • 利用方法:利用制限や条件を書く欄。
  • 公開設定:初期値は「掲載しない」。掲載しない場合は友だちにメッセージで送る。掲載する場合はLINEの関連サービスに載り、すべてのユーザーが閲覧できる。
  • 使用回数:1回にすると、利用時に「使用済みにする」ボタンが表示される。
  • クーポンのタイプ:5種類から選べる。
  • 抽選:当選確率と当選者の上限を設定できる。

掲載まわりの制約(見落としやすい点)

公開設定を「掲載する」にしても、抽選クーポンは関連サービスに掲載されません。未認証アカウントのクーポンも、掲載設定にしても載りません。認証済みアカウントでも、アカウント設定の検索結果とおすすめに表示が「表示」の場合に限られます。LINEクーポンへの公開にはプロフィールの住所の登録が必要で、一部の業種は対象外とされています。自分の業種が対象かどうかは、このマニュアルでは個別に確認できませんでした。

また、公式のMessaging APIの資料によると、API経由で作ったクーポンは作成後に編集できず、変更したいときは終了させて新しく作る、とされています。管理画面で下書き保存できるのに対し、APIでは下書きに対応していません。ここは管理画面とAPIで挙動が違う点なので、担当者が混同しないよう注意してください。なお、エルメ側のMCPやAPI連携でクーポンを扱えるかは、公式で確認できませんでした。

LINE公式アカウントのショップカード:できること・制限

ショップカードは、LINE上でデジタルのポイントを発行・管理する機能です。商品購入やサービス利用、来店のきっかけとして使えると、公式に説明されています。設定項目と制限を表にまとめます。

項目公式で確認できた内容
作成できる枚数公開中と下書きを合わせて最大10種類。
カード名最大20文字。保存後1時間は変更できない。
背景画像JPG・JPEG・PNG、3MB以下、推奨1920×960px。
特典ゴール特典(特典チケット)に加え、途中特典、初回付与ポイント、ランクアップカードを設定できる。ランクアップカードを作らない場合は同じカードが再発行され、この挙動は設定で変更できない。
有効期限「最終利用日」または「初回利用日」を基準に設定。特典チケットは、カードの期限が切れても使える。ただしカードの公開を停止すると使えなくなる。
期限前の通知事前通知を設定できる。LINEウォレットのLINE公式アカウントから届き、配信通数にはカウントされないと説明されている。
ポイントの付与方法店頭の印刷用QRコード、スマートフォンに表示したQRコード、オンラインではQRコードのURL共有。
同日付与初期設定では、同じユーザーへの同日中の付与は不可(0:00にリセット)。すべての付与QRコードに適用される。
公開停止一度停止したカードは復活できない。停止日は設定後に変更できない。停止日の翌日から新しいカードを公開できる。
利用履歴期間別に確認できる。ユーザーの名前とアイコンは認証済みアカウントの場合のみ確認でき、ブロックされている場合などは表示されないことがある。
対象環境iOS 10以下、Android 4以下、LINEバージョン10.6未満では正常に表示されない。

なお、ランクアップカードやポイント付与QRコードには作成上限があるとされていますが、具体的な数は、確認したページには書かれていませんでした。公式のFAQで確認が必要です。

エルメが担う部分:URLを届ける4つの道

エルメ公式のマニュアルによると、クーポンもショップカードも、作成後に取得したURLをエルメから友だちに届ける形になります。マニュアルに載っている届け方は次のとおりです。

  • 1:1チャット・メッセージ配信:URLを本文に貼り付けて送る。クーポンの場合、「クーポンのリンクをお送りいたします」のような一言を添えると友だちが迷いにくい、と書かれている。ショップカードのマニュアルでは、一斉配信、ステップ、テンプレート、自動応答、予約、リマインダーなどにも貼れると説明されている。
  • フォームの回答後ページ:フォームの詳細設定から、回答後の遷移先にURLを入れる。アンケートに答えた人にだけ届ける使い方ができる。
  • リッチメニュー:該当エリアのアクションで「ページを開く」からURLを開くを選び、URLを貼る。保存後は実機でタップして表示を確認するよう書かれている。
  • (補足)クーポンのURLは配信のたびに取得し直す:クーポンのマニュアルに、リンクは配信のたびに取り直す必要があるとあり、スプレッドシートやメモ帳に保存しておくと便利と書かれている。

エルメの関連する機能として、先着プレゼントやくじ引きの設定もあります。こちらはLINE公式アカウントのクーポンとは別の仕組みで、手順をエルメの先着プレゼント・くじ引きの設定手順と注意点【公式マニュアルの範囲で整理】で整理しています。クーポンの抽選機能と混同しないよう、どちらで抽選するのかを事前に決めておくのが安全です。

公式の記載に食い違いがある点

ひとつ注意があります。LINEヤフー for Business のクーポンマニュアル(2023年10月25日更新)では、公開設定は「掲載しない」が初期値で、友だちだけに配るならメッセージで送れる、と書かれています。一方、エルメのマニュアルでは、エルメで配布する場合は「掲載する」にするよう案内されており、さらに、掲載設定にかかわらずリンクを知っていれば誰でも閲覧できると注意書きがあります。管理画面の項目名や獲得条件の選び方も、2つの記事で少し違っています。画面が更新されている可能性があります。どちらが現在の正しい手順かは確認できませんでしたので、実際の管理画面で確かめたうえで、「友だち限定で配りたいのか」「リンクが広まっても困らないのか」を先に決めてください。

どちらで何をするか:判断の5つの軸

作る場所は決まっているので、判断が必要なのは「エルメを併用するか」と「クーポンとカードのどちらを使うか」です。次の5つの軸で考えると、整理しやすくなります。

判断の軸LINE公式アカウントだけで足りやすい状況エルメを足すか検討したい状況
届ける回数・相手全員に同じクーポンを、月に数回、手作業で送れば足りる。届ける相手や時期を変えたい(フォーム回答者だけ、など)。
届ける入口メッセージとリッチメニューに貼れれば十分。フォームの回答後、予約、リマインダーなど複数の場面に貼りたい。
運用の人数1人で管理でき、URLをメモしておけば回る。複数人で運用し、URLや手順を共有ルールにしたい。
クーポンの使い道来店時に画面を見せるだけ。アンケート特典など、業務の流れの中で出したい。
ポイントの付与店頭にQRコードを置いて読み取ってもらう。オンラインで案内を送る、期限の案内を別途送る、など連絡を自動化したい。

この表の右側に当てはまらないなら、無理にエルメを足す必要はありません。LINE公式アカウントの標準機能だけで始め、手作業の負担が見えてきたときに追加を検討するほうが、無駄がありません。エルメのプラン(取得日2026年10月9日時点の公式表示)は、フリーが月額0円、スタンダードが10,780円(税込)、プロが33,000円(税込)です。フリープランは月間配信数1,000通、フォーム3つ、リッチメニュー2つ、チャット履歴の閲覧・検索期間180日といった制限があります。エルメのフリープランの制限一覧|どこから有料にする?【2026年9月更新】も参考にしてください。

クーポン機能・ショップカード機能の利用にエルメのどのプランが必要か、あるいはプランによる差があるかは、公式のマニュアルで確認できませんでした。契約前に公式で確認してください。

クーポンとショップカード、どちらを選ぶか

  • 一度きりの案内、期間を区切った特典:クーポンが向く。有効期間と使用回数を決めて、使用済みにする運用を組める。
  • 繰り返しの来店や利用を、見える形で記録したい:ショップカードが向く。ポイントと特典の履歴を管理画面で確認できる。
  • 両方を混ぜたい:ショップカードのゴール特典にチケットを使える。クーポンとカードの特典が重なって、現場で説明が複雑にならないか事前に確認する。

つまずきやすい点と、運用ルール案

  1. URLの取り違え:クーポンのURLは配信のたびに取り直す。配信前に、貼ったURLを実機で開いて、期限・内容を確認する。
  2. 画像の切れ:配信時のサムネイルはトリミングされるため、重要な文字を端に置かない。エルメのマニュアルでも、画像に氏名などの個人情報を入れないよう注意がある。
  3. 同日付与の制限:ショップカードは初期状態で同日に同じ人へ付与できない。「一日に2回来たのに付かない」という問い合わせへの回答を、スタッフ間で揃えておく。
  4. 公開停止はやり直せない:カードの公開を停止すると復活できない。停止日も変更できないため、実行前に必ず複数人で確認する。
  5. 端末の条件:古いOSやLINEバージョンでは正常に表示されない。問い合わせが来たときの確認項目に入れておく。

活用例(架空の設計例)

以下は実在のお店の事例ではなく、考え方を示す架空の設計例です。成果を示す数字は含みません。

設定:小さな雑貨店B店(架空)。担当は店長1名と週末スタッフ。クーポンもカードも初めて使う。

  1. まず、LINE公式アカウント側でショップカードを1種類だけ作る。ゴール特典は1つ、ランクアップは作らない。
  2. カード取得用URLを、リッチメニューの1エリアに入れる。実機でタップして、カードが表示されることを確認する。
  3. 店頭にはポイント付与用のQRコードを印刷して置く。同日2回付与できない仕様を、スタッフ向けの1行メモにして共有する。
  4. 季節のクーポンは、年に数回だけLINE公式アカウント側で作り、友だち限定のつもりなので、公開設定の扱いを管理画面で確認してからURLを配信する。
  5. 手作業が負担になってきたら、エルメのフォームで簡単なアンケートを作り、回答後ページにクーポンURLを置く方法を検討する。

この設計では、最初から欲張らず、LINE公式アカウントの標準機能だけで始めています。エルメは「手作業の負担が見えてから足す」位置づけです。

私の見立て ― 3つのポイント1「どちらを使うか」より「誰が管理するか」を先に決めるほうが、迷いが減ると思います2最初のショップカードは1種類で十分だと考えます3エルメは「届ける場面が複数あるとき」に効いてくると思います
私の見立ての要点

私の見立て

  1. 「どちらを使うか」より「誰が管理するか」を先に決めるほうが、迷いが減ると思います。作る場所はLINE公式アカウント側で固定なので、URL管理と実機確認の担当を決めておくと運用が崩れません。
  2. 最初のショップカードは1種類で十分だと考えます。最大10種類作れるとされていますが、公開停止が取り消せない点を考えると、小さく始めて確かめるほうが安全です。
  3. エルメは「届ける場面が複数あるとき」に効いてくると思います。メッセージとリッチメニューだけで足りるうちは、無料プランでも十分に検討できます。ただし、必要なプランは公式で確認できませんでしたので、必ず契約前に確認してください。

まとめ

クーポンもショップカードも、作成はLINE公式アカウント側の機能で、エルメはそのURLを届ける・整えるために使います。判断の軸は、届ける相手と場面の数、運用する人数、手作業の負担の3つです。公式の情報同士に食い違いがある部分(公開設定の案内)や、公式で確認できなかった部分(エルメの必要プラン、クーポンの使用状況の確認方法)は、必ず実際の画面と最新のマニュアルで確かめてください。

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