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ハンドメイド作家・小規模ショップのLINE連絡を整える|受注連絡・制作状況の案内・発送のお知らせ

広告(アフィリエイトリンク)を含みます。料金・上限・機能の記載は、2026年10月9日時点で公式ページ(lme.jp)を読んだ内容にもとづきます。契約前に最新の公式表記をご確認ください。

アクセサリー、革小物、布雑貨、陶器、焼き菓子など、一人または少人数で作って売る方の連絡は、独特の難しさがあります。作る時間が本業なのに、注文の確認、サイズや色の相談、「今どのくらい進んでいますか」という問い合わせ、発送後の「届きました」まで、すべてが制作の合間に割り込んでくるからです。しかも既製品、名入れ、オーダーメイド、修理と、案件ごとに必要な情報も待ち時間も違います。

この記事では、LINE公式アカウントとエルメ(L Message)を使って、受注の連絡、制作状況の案内、発送のお知らせを整える設計を書きます。軸は売上ではなく業務改善です。確認漏れ、案内忘れ、同じ質問への手打ち返信を減らすことが目的です。

この記事の流れ1連絡が散らかる原因は「注文の種類が混ざる」こと2受注の連絡3制作状況の案内4発送のお知らせ5繁忙期・イベント出店・在庫切れのときの連絡6活用例
この記事の流れ

お金まわりは別記事に任せます。決済連携の確認点は決済連携(Stripe・UnivaPayなど)の確認点は別記事、商品の販売機能そのものはエルメの商品販売機能の始め方|単発と継続の違いと、プランごとの数の目安を参照してください。ここでは「注文が入った後の連絡」に絞ります。

連絡が散らかる原因は「注文の種類が混ざる」こと

ハンドメイドの連絡が荒れる最大の原因は、問い合わせの種類が混ざったまま一つの窓口に入ってくることです。「この色はありますか」という購入前の質問と、「名入れの綴りはこれで合っていますか」という制作中の確認と、「送り状番号を教えてください」という発送後の問い合わせは、必要な返答も、返すべきタイミングも違います。まず、自分の連絡を次の四つに分けて眺めてみてください。

連絡の種類典型的な内容返事の急ぎ度型にできるか
購入前の質問色・サイズ・在庫・納期高い(買うか迷っている)答えは型にできる
注文後の確認お届け先、名入れ、仕様の最終確認高い(制作開始の条件)聞く項目は型にできる
制作中の連絡進み具合、仕様変更の相談中段階を型にできる
発送後の連絡送り状番号、到着の確認、不具合の相談中〜高お知らせは型、不具合は個別
表で整理する項目購入前の質問注文後の確認制作中の連絡発送後の連絡
表で整理する項目

この表で「型にできる」と書いた部分が、エルメのテンプレートやフォームに置き換えやすい部分です。反対に、不具合の相談や仕様変更の相談は個別対応が基本で、無理に自動化しないのが安全です。判断の線は「相手の状況によって返答が変わるか」。変わるなら人が返し、変わらないなら型にします。

エルメの前提も押さえます。公式トップでは、Freeは月の配信1,000通、フォーム3つ、リッチメニュー2つ、チャット履歴180日、商品販売は単発・継続が各1つまで、スタッフ管理は利用不可とされています(2026-10-09取得)。Standardは月10,780円、Proは月33,000円(税込)です。LINE公式アカウント側のメッセージ数の上限は別で管理される旨も記載があり、二つの上限を別々に見る必要があります。

受注の連絡:既製品とオーダーで「聞く項目」を分ける

既製品の注文後に確認すること

既製品の場合、注文を受けた後に必要なのは、注文内容の確認と、お届けの条件です。住所や電話番号の扱いは慎重にしたいところです。聞く項目、保管場所、消し方はお客様の住所・電話番号をLINEで受け取るときのルール作り|聞く項目・保管場所・消し方の決め方で詳しく書いています。LINEでは、必要最小限の項目だけを聞き、不要になったら消す前提で運用してください。

オーダー品は「フォーム」で一度に聞く

名入れやサイズ指定のあるオーダー品は、トークで少しずつ聞くと往復が増え、聞き忘れも起きます。エルメのフォームなら、短文、長文、日付、単一選択、複数選択、ファイルアップロードを組み合わせて、一度で必要事項を集められます。ファイルアップロードは画像・動画・音声・PDFなどから種類を選べ、容量の上限は10MBです。希望のイメージ写真を添付してもらう場面で使えます。

注文の種類フォームで聞く項目の例注意点
既製品数量/ギフト包装の有無/のしやメッセージカードの要否在庫の確認は人が行う
名入れ入れる文字(綴りを書いてもらう)/書体の選択/位置の希望綴りの最終確認は必ずもう一度送る
サイズオーダーサイズの数値/使う場面/参考画像の添付数値の測り方の説明を添える
修理・リメイク現物の写真/気になる箇所/希望の仕上がり対応できるかの返事は人が判断

フォームの必須項目は、制作を始めるために欠かせないものだけにします。公式マニュアルでは、短文・長文の質問で必須か任意を選べるとあります。選択式の項目(書体、色など)は、自由記述より回答のぶれが少なく、あとで見返すときにも楽です。

フリープランのフォームは3つまでです。私なら「オーダー注文」「サイズ・仕様の変更依頼」「修理・リメイクの相談」に割り当て、既製品はショップ側の注文画面に任せます。フォームの回答完了時アクションで、タグ(例:オーダー受付)を付け、受付済みのテンプレートを自動で送る形にします。アクションは、テンプレート送信、タグの付与・削除、友だち情報の操作、ステップ配信の開始・停止などが選べます。

制作状況の案内:段階を3〜4つに絞って、タグで持つ

「進み具合を知りたい」という問い合わせは、実は不安の表れです。いつ届くのか分からないから聞く。つまり、先に目安を伝えておけば、問い合わせの多くは減ります。ただし、細かすぎる進捗を逐一送るのは、作る側の手間が増えるので逆効果です。私の設計は、段階を3〜4つに絞り、段階が変わったときだけ一通送る形です。

段階タグ名の例お客様に送る内容送るタイミング
受付済み制作-受付受け付けた旨と、制作開始の目安時期フォーム回答直後(自動)
制作中制作-着手制作に入った旨と、発送の目安着手したとき(手動)
仕上げ・検品制作-仕上げ最終確認が必要な場合のみ確認依頼仕様確認が必要なとき
発送準備完了制作-発送待ち発送予定日の案内梱包に入る前

タグは、友だちごとに付け外しできる印です。段階を進めるときに前のタグを外して次を付けると、タグの絞り込みで「いま制作中の人」「発送待ちの人」がすぐ分かります。1:1チャットは、タグや対応ステータスでの絞り込みに対応していると公式にあります。

目安の伝え方:日付ではなく幅で書く

手作りは、材料の入荷や天候、体調で前後します。「〇日に発送します」と言い切ると、ずれたときの連絡が増えます。「受注から2〜3週間で発送の予定です。遅れる場合は先にお知らせします」のように、幅と約束(先に知らせる)をセットで書くと、お客様も待ちやすくなります。目安の数字は、自分が実際に守れる範囲で書いてください。

遅れが出たときの一通

遅れたときは、先に自分から連絡するのが最も大事です。内容は、遅れること、理由(簡潔に)、新しい目安、選択肢(待つ・キャンセルの相談)の4点で足ります。返信の遅れや応答時間の考え方は別記事の「返信が遅れる前提で設計する」の考え方が参考になります。キャンセルや返金の判断は、各自の規約や関係する法令に従って行い、この記事では扱いません。

発送のお知らせ:送り状番号と到着後の案内を一通にまとめる

発送の連絡は、型にしやすい代表格です。入れる要素は決まっています。

  • 発送した日と、使った配送方法
  • 送り状番号(追跡に使う番号)
  • 到着の目安
  • 受け取り後にお願いしたいこと(開封時に不具合があれば連絡してほしい旨)
  • お手入れや使い方の案内(必要な品のみ)

エルメのテンプレートは、管理名を付けて保存でき、1つのテンプレートに複数のメッセージを登録して一度に送れます。差し込み項目としてLINE名や配信日などを入れられるため、「〇〇さん、本日発送しました」といった呼びかけを自動で入れられます。送り状番号のように毎回変わる値は、1:1チャットでテンプレートを挿入してから、送信前に番号の部分だけ手で書き換えます。挿入後にテキストだけ編集しても、保存済みのテンプレートは変わらないと公式にあります。

送信前のダブルチェック

発送の連絡で怖いのは、番号の入れ間違いと、宛先の取り違えです。送る前に次の三つだけ見ます。

  • LINE名と、注文者の名前が一致しているか
  • 送り状番号の桁と、配送業者名の組み合わせが合っているか
  • 添付する写真がある場合、別の注文のものではないか

一人で運用していると、確認の目が自分しかありません。「送る前の指差し確認の項目を紙に書いて机に貼る」くらいの簡単な運用でも効果があります。一斉送信での誤配信を防ぐ手順は、同じ考え方で整理できます。

到着後のひとこと

到着の確認は、聞いたとしても1回に留めます。何度も聞くと、お客様の負担になります。「届いて問題なければお返事は不要です。不具合があったときだけご連絡ください」と書くのが、お互い楽です。

繁忙期・イベント出店・在庫切れのときの連絡

ハンドメイドには、年に何度か連絡が集中する時期があります。イベント出店の前後、季節の贈り物の時期、新作の公開直後などです。この時期に備えて、次の三つを決めておきます。

  • 受付の一時停止:オーダーの受付を止めるとき、フォームを非公開にする。エルメのフォームは、公開状態のON/OFFや、終了日時・回答数の上限で受付を止める設定が公式マニュアルに記載されています。
  • 自動応答:キーワードに反応する自動応答を作り、「納期」「送料」などの定型質問に先に返す。キーワードは完全一致・部分一致を選べ、曜日と時間帯での稼働設定もできます。
  • 休業・出店中の案内:制作や発送ができない期間は先にお知らせする。年間の連絡計画は休業・繁忙期・年末年始の案内を忘れない|年間の連絡カレンダーの作り方と、エルメの配信予約・自動応答の使いどころが参考になります。
場面先にやることLINEでの連絡の方法
受付が増えすぎそう上限を決めてフォームを止める受付終了のお知らせ+次回受付の予定
イベント出店で不在発送・返信が止まる日を決める不在の期間と返信再開日を案内
在庫・材料切れ再入荷の目安を決める入荷待ちの方への個別連絡

活用例(架空の設計例)

以下は実在の事例ではない、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字は載せていません。

設定:革小物の作家(一人・名入れ中心・月の注文は少数)

  • フォーム:名入れ注文/仕様変更の依頼/修理の相談 の3本
  • タグ:制作-受付/制作-着手/制作-仕上げ/制作-発送待ち の4段階
  • テンプレート:受付済み、制作開始、遅れのお詫び、発送のお知らせ、到着後のひとこと の5本
  • 自動応答:納期・送料・お手入れ の3つのキーワードに答える
  • リッチメニュー(2つまで):「注文する」「よくある質問」「進み具合を知る」を載せたメニューを1つ

1件の流れ

お客様が名入れのフォームに回答すると、受付済みの返信が届き、制作-受付のタグが付きます。作家は綴りを再確認する一通を送ります。制作に入ったらタグを制作-着手に付け替えて、開始の連絡を出します。仕上がったら梱包し、発送のお知らせを送って、送り状番号を書き換えます。到着後は、不具合があるときだけ連絡をもらう形で終わります。

ねらいは、聞き忘れ、案内忘れ、番号の入れ間違いを減らすことです。作る時間を守るための設計であり、売上を伸ばすための設計ではありません。

私の見立てとまとめ

私の見立て

  • 手作りの連絡で効くのは、機能の多さよりも、段階を3〜4つに絞ることです。段階が多いほど、更新が止まって形だけの仕組みになります。
  • 自動化する場所は「相手によって答えが変わらない部分」に限る方が安全です。不具合やキャンセルの相談を自動で返すと、かえって不信感につながりかねません。
  • Freeでも、フォーム3つ、リッチメニュー2つ、月1,000通の範囲で、受注から発送までの連絡はかなり整えられると見ています。ただし履歴180日の制限があるため、後から必要になる仕様の記録は別に残してください。

まとめ

受注から発送までの連絡は、(1)問い合わせの種類を分ける、(2)オーダーはフォームで聞く、(3)制作の段階をタグで持つ、(4)発送のお知らせをテンプレート化する、(5)繁忙期の止め方を先に決める、の順で整えられます。最初は発送のお知らせのテンプレートと、オーダーのフォーム1本から始めるのがおすすめです。

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