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テスト用のLINEアカウントでイベントに申し込んでみる。予約完了の画面は出た。ところが、設定したはずのタグが付かない。リッチメニューも切り替わらない。予約受付のメッセージも届かない。管理画面の参加者リストには、予約はちゃんと載っている。「予約は入っているのに、アクションだけが動かない」。この状態に出会うと、どこから疑えばよいのか分からなくなります。
この記事は、エルメ(L Message)のイベント予約で「予約時アクション」が動かないときの、確認の順番をまとめたものです。根拠は公式マニュアルのイベント予約操作マニュアルと「イベント予約 – 目的から探す・よくあるご質問」、ヘルプ「思ったとおりに動かないとき」で、2026-10-10に読んだ範囲です。公式に書かれていない原因は推測で書かず、確認できた範囲を明記します。
症状の確認:何も起きないのか、一部だけ起きないのか
最初にやるのは、設定をいじることではなく、症状の「かたち」を見分けることです。動かないと言っても、全部が止まっているのか、特定の場面だけなのかで、疑う場所が変わります。テスト用の友だち(自分の別アカウントなど)で、予約・変更・キャンセルを順に試し、何が起きて何が起きなかったかをメモしてください。
| 見え方 | まず疑う場所 | 次に見る画面 |
|---|---|---|
| 予約も変更もキャンセルも、アクションが一切動かない | 優先アクションの指定と、アクションを設定した場所が食い違っている | 予約枠の鉛筆アイコンから開く「優先アクション」 |
| コースを選んだ予約だけ動かない | 予約枠側が優先になっていて、コース別アクションが無効になっている | 予約枠側の優先アクションを「コース別のアクション」に切り替えているか |
| 予約受付時のアクションだけ動かず、承認後に動く | 承認方法が「リクエスト制」で、「予約受付時」ではなく「予約リクエスト申請時」「承認時」が実行される条件になっている | 予約枠設定の「予約承認方法」 |
| 予約は動くが、予約変更時だけ動かない | 変更は変更元の予約枠側でアクションが実行される。移動先に設定しても動かない | 変更元の予約枠の「予約変更時アクション設定」 |
| アクション以前に、メッセージが届かない | アクション設定の問題ではなく、配信数の上限や接続設定の問題 | 管理画面左メニューの「送信エラー」、ヘルプの確認項目 |
一番上の「全部動かない」と、二番目の「コースだけ動かない」が、公式のFAQに載っている典型です。順に切り分けましょう。
原因の切り分け順:上から1つずつ、確認と次の一手
次の表は、確認する順番に並べたものです。上の項目ほど設定画面の中で完結する確認で、下に行くほど、アクション以外の要因(送信側の条件、環境)に広がります。上から順に確認し、見つかったところで止めて構いません。
| 順 | 確認項目 | 見分け方 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 承認方法が「全承認」か「リクエスト制」か | 予約枠設定の「予約承認方法」を見る。全承認なら「予約受付時」、リクエスト制なら「リクエスト申請時」などが実行される | 設定したアクションの欄が、今の承認方法に対応しているか確かめ、違えば対応する欄に移す |
| 2 | 優先アクションが、予約枠とコース別のどちらか | 予約枠の鉛筆アイコンから開く画面の「優先アクション」の選択を見る | アクションを設定した側と同じ側を優先に選ぶ。または、優先側にアクションを設定し直す |
| 3 | アクションを設定した場所 | 予約枠ごとに設定したのか、コースごとに設定したのか。ほかのイベントや別の開催日に設定していないか | 設定した場所を確かめ、優先側へ移す。予約枠は枠の数、コースはコースの数だけ設定が必要 |
| 4 | コース別を使う場合、予約枠側のスイッチが切り替わっているか | 予約枠側の優先アクションが「コース別のアクション」になっているか | 切り替えて保存する。切り替えを忘れると、コース側のアクションは動かない |
| 5 | 変更・キャンセルの場面では、どの予約枠を見ているか | 予約変更は、変更元の予約枠側でアクションが実行される | 変更元の予約枠側の設定を確認する |
| 6 | 送信側の条件(通数・エラー・接続) | 「送信エラー」画面のエラーコード、配信数の上限、LINE公式アカウントとの接続、Webhook設定 | ヘルプの確認項目に沿って確認する。コード005はサポート連絡、007は5分程度待って再試行 |
| 7 | 操作環境 | 管理画面をPCの最新のChromeで操作しているか。設定が保存されない・表示が古い場合はキャッシュ | Chromeで操作し直す。キャッシュを消す前にIDとパスワードのメモを取る |
公式で確認できた原因と対処:優先アクションの仕組み
公式マニュアルによると、イベントは「開催日」の中に「予約枠」があり、その中に「コース」を設定する階層になっています。アクションは予約枠にもコースにも設定できますが、実際に動かせるのはどちらか一方だけです。どちらを動かすかを決めるのが「優先アクション」で、指定した側のアクションだけが動き、もう一方に設定したアクションは動きません。
つまり、動かない原因の最有力は、優先アクションの指定と、アクションを設定した画面が一致していないことです。公式のFAQでは、次の2通りが示されています。
- 予約枠が優先になっているのに、アクションをコース側に設定していた場合は、予約枠にアクションを設定し直すか、優先アクションで「コース別アクション」を選んでコース側を優先に変更する
- コースが優先なのに、予約枠側に設定していた場合は、コースにアクションを設定し直すか、優先アクションで予約枠側を選んで予約枠を優先に変更する
設定の手順:予約枠ごと、コースごと
予約枠ごとに設定する場合の流れは、公式では次のとおりです。左メニューの「予約管理」から「イベント予約」を開き、イベントの管理名をクリックします。開催日程(予約枠)をクリックし、時刻の右にある鉛筆アイコンを押します。優先アクションで予約枠側を選択し、「予約受付時」などの「設定」からリマインドなどを設定します。承認方法が「リクエスト制」なら、「予約リクエスト申請時」などのアクションも必要に応じて設定します。最後に「保存」をクリックします。コースごとの場合も流れは同じで、コース名の右の鉛筆アイコンからコース側のアクションを設定し、優先アクションは「コース別アクション」を選びます。
予約枠優先とコース別優先、どちらを選ぶか
どちらを優先にしても動く点は同じです。違いは、設定の量と、案内の出し分けの細かさです。公式の記載では、予約枠ごとに設定すると枠を1つずつ、コースごとに設定するとコースの数だけ設定が必要になります。この条件を踏まえて、選び方の目安を表にしました。
| 状況 | 選ぶ側 | 理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| どのコースでも、予約後の案内が同じ | 予約枠優先 | コース数ぶんの設定を省ける。枠が少ないイベントなら管理も楽 | 枠が多いイベントでは、枠の数だけ設定が増える |
| コースごとに案内文・タグ・リッチメニューを変えたい | コース別優先 | コースの数だけ設定すればよく、コースが違えば出し分けられる | 予約枠側の優先アクションを「コース別のアクション」へ切り替えるのを忘れると、全部動かない |
| 開催日が多く、枠が何十もある | コース別優先 | 枠ごとに設定するより、コースの数のほうが少なければ作業量が減る | コースを複数用意しているイベントに限る。コースが1つなら、設定量はほぼ同じ |
| 途中でコースを増やす予定がある | コース別優先 | 新コースを足したときも、コースに設定するだけで済む | 新コース作成のたびに、アクションの設定漏れがないか確認する |
この表の「理由」は、公式の設定量の記述から導いた私の整理です。公式が「この場合はこちら」と指定しているわけではありません。
直ったかを確かめる:テスト環境で一周する
設定を直したら、必ず本番前に動作を確かめます。公式マニュアルには、「決済設定」の「販売環境設定」で「テスト環境」を選ぶと、予約時のアクションが正しく動くかを確認できる、とあります。テスト環境では実際の決済は行われません。決済を含めて試す場合は、マニュアルに掲載されているダミーのカード番号を使います。有効期限は来月以降の日付、CVCは任意の3桁です。テストが終わったら、実際の販売時には必ず「本番環境」に戻してください。
確認の手順チェック
- テスト用の友だち(別アカウント)で、対象のコースを選んで予約する。予約受付時(またはリクエスト申請時)のアクションが動くか確認する
- 同じアカウントで予約を変更する。変更元の予約枠側のアクションが動くか確認する
- キャンセルを試して、キャンセル時アクションとリマインド停止を確認する
- リクエスト制の場合は、参加者リストの予約詳細から承認・否認を行い、承認時・否認時のアクションを確認する
- ほかのコース、ほかの予約枠でも、1回ずつ予約して確認する。1つ直して安心すると、ほかの枠の漏れを見落とす
- 確認が終わったら「販売環境設定」を「本番環境」に戻したことを確認して保存する
それでも直らないとき:相談先と、伝えること、自力で直せない場合
ここまでで直らない場合は、設定の問題ではない可能性があります。公式のヘルプ「思ったとおりに動かないとき」には、LINE公式アカウントとエルメの両方が必要で、両方を接続しないと動かないこと、確認の順番(アカウントの有無、送信数の残り、料金プラン、動作環境、接続設定)が書かれています。接続設定では、LINE公式アカウントの「設定」→「応答設定」でWebhookを「オン」にします。アカウントの持ち主と構築者が別の場合や、複数アカウントがある場合は、接続ミスが起きやすいという注意もあります。
相談先は、LINE公式アカウントの料金や操作ならLINE社またはGMOコマース株式会社のサポート、応答設定などで解決しない場合はLINEサポート、エルメの機能についてはエルメのお問い合わせページです。問い合わせの際に伝える情報の一覧は、公式のヘルプには載っていませんでした。次の項目は、私が確認項目から考えた推測です。
- どの機能で(イベント予約のどの場面で)起きたか:予約時・変更時・キャンセル時
- 優先アクションの選択(予約枠かコース別か)と、アクションを設定した場所
- 承認方法(全承認かリクエスト制か)
- 「送信エラー」画面のエラーコードの有無
- 使っている環境(PCのChromeか、スマートフォンアプリか)
- テスト環境で再現するかどうか
自力で直せないケースと、確認できなかった点
- エルメのイベント予約ではなく、時間貸し施設や宿泊のような予約に使っている場合。公式の使い分けのページでは、これらは対応できない場合があるとされています。そもそも機能が合わない可能性があり、設定を直しても解決しません。使い分けはエルメの予約機能3種類の違い|サロン予約・レッスン予約・イベント予約をどう選ぶかで整理しています
- 送信エラーのコード005(誤作動の可能性)が出ている場合。公式ではエルメのサポートへの連絡が案内されています
- LINE公式アカウント側の配信数が上限に達している場合。エルメの設定ではなく、LINE公式アカウント側のプラン変更が対処になります
公式で確認できなかった点は次のとおりです。優先アクション以外で、予約時アクションが動かなくなる原因(たとえば、アクション内に設定したタグやリッチメニューの個別の条件による動作)は、読んだ範囲に記載がありませんでした。アクションの実行履歴を一覧で確認できる画面があるかどうかも、確認できませんでした。これらは推測せず、問い合わせで確認してください。
再発防止の運用ルール案と、活用例(架空の設計例)
同じことを繰り返さないための、イベント作成時のルール案です。
- イベントを新規作成したら、アクションを設定する前に、優先アクションを先に決めて保存する。「予約枠優先」か「コース別優先」かを、イベント名の横にメモしておく
- 予約枠・コースを追加したら、追加した分のアクション設定が漏れていないか、チェック表で確認する
- 本番公開前に、テスト環境で、予約・変更・キャンセルを各コース1回ずつ試す
- 公開後、最初の本番予約が入ったら、アクションが動いたか自分で確認する
- 担当が替わるときは、優先アクションの方針を引き継ぎメモに必ず書く
活用例(架空の設計例):2コースの月例講座
ここからは実例ではなく、設計を考えるための架空の例です。成果の数字は書きません。月に1回、午前の「入門コース」と午後の「実践コース」を同じ日に開く講座があるとします。予約枠は午前の1枠と午後の1枠、コースは入門・実践の2つです。
- 入門コースの申込者には、持ち物の案内とタグ「入門_申込済」を付け、実践コースの申込者には、事前課題の案内とタグ「実践_申込済」を付けたい。コースごとにアクションが違うので、コース別優先にする
- 予約枠側の優先アクションを「コース別のアクション」に切り替えて保存する。ここで切り替えを忘れると、2コースとも何も起きない
- 承認方法は全承認とし、予約受付時のアクションをコースに設定する。リクエスト制にする場合は、申請時と承認時の欄にも設定する
- リマインドはコース側のアクションに設定し、前日の夕方に届くようにする。キャンセル時には、公式のとおりリマインドが止まることを確認する
- 公開前に、テスト環境で入門・実践を1回ずつ予約し、タグと案内が意図どおりに付くか、見る
名簿を前日までに確定させる運用は、イベントの受付名簿が当日になっても確定しない|「確定の時刻」を決めて承認待ち・キャンセル・未回答を前日までに片づける手順にまとめています。
私の見立て3点と、まとめ
私の見立て
- 「動かない」と感じたとき、最初に疑うのは優先アクションです。公式のFAQもここを最初に挙げており、設定量が少ないぶん、確認が一番早く済みます
- コース別アクションを使うなら、保存のたびに「予約枠側の切り替え」を確認する習慣をつけたほうがよいと考えます。コース側にだけ手をかけて、切り替えを忘れる事故が起きやすいからです
- 直した直後に「動いた気がする」で終わらせず、テスト環境で、予約・変更・キャンセルを1回ずつ試す手順を決めておくこと。再発防止は、この確認を手順化することに尽きます
まとめ
予約時アクションが動かないとき、公式で確認できた最も大きな原因は、優先アクションの指定と、アクションを設定した場所の不一致でした。承認方法、変更元の予約枠、送信側の条件、操作環境へと順に確認し、直したらテスト環境で一周する。それでも直らない場合は、公式のヘルプと各サポートに、確認した事実を添えて相談する。この順番を決めておけば、慌てずに原因に近づけます。
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