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友だち紹介キャンペーンは、「既存の友だちから新しい友だちへ」という流れをつくる施策です。ただ、機能を開く前に決めておかないと、特典の渡し方や問い合わせ対応で後から手が止まりやすい分野でもあります。この記事では、エルメ(L Message)の公式マニュアルで確認できる範囲で仕組みを整理し、始める前に決めておきたい運用ルールを、業務の負担という観点でまとめます。売上が上がる、といった話はしません。
結論:機能は短時間で組めるが、決めるべきは運用ルール
公式マニュアルを読む限り、友だち紹介の設定そのものは「QRコードアクションの中にある紹介時アクション」を使う比較的シンプルな作りです。一方で、公式の説明には「誰が誰を紹介したかは確認できない」という趣旨の記載があり、特典の条件や重複への対応は書かれていません。つまり、機能が用意しているのは配る仕組みまでで、特典の中身・期間・不正や重複の扱い・担当者は自分で決める必要があります。
- 機能の設定は、紹介元向け・紹介先向け・紹介コードの配布の3段階で考えると整理しやすい
- 紹介元と紹介先の紐付けは、この機能ではできない(公式ではASP管理の領域と案内されている)
- 特典や重複への対応は公式に記載がなく、運用側のルールとして先に決めておく
友だち紹介の仕組み(公式で確認できる範囲)
以下は、エルメ公式マニュアル「友だち紹介キャンペーン」のページで確認できた内容を、私の言葉で要約したものです。細かな画面名や文言は変更されることがあるため、実際に設定する際は必ず公式の最新ページを開いて照らし合わせてください。
できること
- 既存の友だち(紹介元)に、公式アカウントを別の人へ紹介してもらう流れをつくれる
- 紹介が成立したとき、紹介元に向けてメッセージやアクション(テンプレート送信、タグ付けなど)を自動で届けられる
- 紹介を受けて登録した側(紹介先)にも、登録時のメッセージやアクションを設定できる
- 紹介コードを友だちに送ると、その友だち専用のURLに変換され、そこから紹介用リンクを取得して共有できる
できないこと・注意点として書かれていること
- どの紹介元が誰を紹介したかの確認や追跡は、この機能ではできない
- 紹介元と紹介先を紐付けたい場合は、ASP管理(プロプラン限定と記載)を使う案内になっている
- あいさつメッセージと、QRコードアクション側の友だち追加時メッセージを両方設定すると、二重に送られる場合がある(併用しない選択肢が用意されている)
公式で確認できなかった点
次の項目は、私が確認したマニュアルのページには記載が見当たりませんでした。公式で確認できませんでした。
- この友だち紹介機能そのものが、どの料金プランで使えるか(マニュアルに対象プランの明記は確認できませんでした)
- 特典の上限、有効期限、1人あたりの紹介回数の制限
- 同一人物による多重登録や、自己紹介のような重複・不正への自動的な対策
料金ページ側では、フリープランにはQRコードアクションなどの作成数に上限があること、アフィリエイトセンター(ASP管理)はプロプランで使えることが記載されています。紹介時アクションはQRコードアクションの中で設定するため、作成できる個数に上限がある点は事前に意識しておくと安心です。詳しくはエルメのフリープランの制限一覧|どこから有料にする?【2026年9月更新】も参考にしてください。
設定の流れ
公式マニュアルで案内されている流れを、確認点と合わせて表にまとめます。表の「公式の根拠」は、どのページを見れば裏取りできるかを示したものです。
| 手順 | 確認点 | 公式の根拠 |
|---|---|---|
| 1. QRコードアクションを新規作成し、紹介時アクションを開く | 紹介専用のQRコードアクションとして分けるか、既存のものを使うか | 公式マニュアル「友だち紹介キャンペーン」 |
| 2. 紹介元向けの設定(紹介用ページの見出し・案内文、紹介先へ送る定型文、紹介時に紹介元が受け取るメッセージ) | 案内文の言い回しと、特典の条件が文面に書かれているか。報酬メッセージを使わない選択も可能 | 同上(紹介元の設定の項) |
| 3. 紹介先向けの設定(読み込み時アクションで登録時のメッセージ・アクションを設定) | あいさつメッセージとの併用有無。二重送信にならないかテスト登録で確認 | 同上(紹介先の設定の項) |
| 4. 紹介コードを友だちに配布(1:1チャットや配信) | 誰に・いつ・どの手段で配るか。個別URLに変換されることの確認 | 同上(紹介コード配布の項) |
| 5. 運用開始後に紹介の状況を確認 | 誰が誰を紹介したかは、この機能では追えない前提で、何を見るか決めておく | 同上(注意事項)/ASP管理の案内 |
友だち追加の入口がそもそも整理されていないと、紹介経由かどうかの切り分けも曖昧になります。入口の考え方はLINE公式アカウントの友だち追加の入口の作り方|QRコード・URLの置き場所と、どこから来たかを分けて数える方法で、集計の見方はエルメの流入経路分析とクロス分析|どこから友だちが来たかを見る設計でまとめています。
始める前に決めること
機能の設定自体より、ここで挙げる4点を先に言葉にしておくほうが、後の手戻りが少なくなります。いずれも法律判断ではなく、運用の整理としての話です。
1. 特典の内容
紹介元と紹介先の両方に何を渡すか、あるいは片方だけにするかを決めます。クーポン、無料相談、資料の提供など、渡すものによって「渡す手間」「在庫や原価」「渡し忘れの確認方法」が変わります。自動配布できるのはメッセージやタグ付けなどのアクションまでなので、物の発送や個別対応が必要な特典は、その作業が誰の仕事になるかも一緒に決めておきます。
なお、景品や特典の提供は、景品表示法やLINE公式アカウントのガイドライン・規約などに関わる場合があります。ここでは法的な可否は判断しません。実施前に、各自で最新の規約や関連ルールを確認してください。
2. 期間
期間を区切るか、常時開催にするかを決めます。公式マニュアルでは特典の有効期限に関する記載を確認できなかったため、期限は文面で明示し、終了時にどの設定を止めるか(案内の停止、テンプレートの差し替えなど)を手順にしておくと、終了後の問い合わせが減らせます。
3. 不正や重複への対応
同じ人が何度も登録する、身内で相互に紹介し合うといったケースは、機能側の自動対策が公式に確認できません。そのため、特典の条件に「初めて友だち追加した方が対象」「1人1回まで」のような線引きを文面で書く、疑わしい場合は特典を保留して個別に確認する、といったルールを事前に用意しておくのが現実的です。紹介元と紹介先を紐付けて把握したい場合は、ASP管理(プロプラン)が必要になるため、そこまでの管理が必要かどうかも判断材料になります。
4. 対応する人
問い合わせ、特典の確認、不備があった場合の連絡を誰が受けるかを決めます。担当が一人に偏ると、休みの日に止まってしまいます。最低限、「受付」「判断」「連絡」の3役割を誰が持つか、代わりに見る人は誰かを決めておくと、小さな運用でも回しやすくなります。
無料で試す/有料を検討する目安
料金は公式サイトの記載(フリー無料、スタンダード月額10,780円、プロ月額33,000円、いずれも税込、初期費用0円)を確認しています。ただし友だち紹介機能の対象プランは、公式で確認できませんでした。以下は、私が考える判断の目安です。
| 状況 | 無料で試す目安 | 有料を検討する目安 |
|---|---|---|
| 紹介の規模 | 少人数の友だちに、手動で紹介コードを送って流れを確認したい | 配布対象が増え、一括配信や複数の担当者での運用が必要になってきた |
| 作成数・配信数 | QRコードアクションなどの上限内で、1本だけ試せる | 複数のキャンペーンを並行させたい、月の配信数が上限に近づく |
| 紹介元と紹介先の把握 | 誰が紹介したかは追わず、特典の配布が目的 | 誰が誰を紹介したかを記録したい(公式ではASP管理がプロプラン限定) |
| 運用体制 | 担当者1名で、問い合わせも少ない見込み | スタッフを追加して分担したい(スタンダード以上で追加可能と記載) |
| 確認の仕方 | テスト登録で二重送信などの挙動を確認する | 実際の対象プランは、契約前に公式の最新情報で確認する |
フリープランの制限の全体像はエルメのフリープランの制限一覧|どこから有料にする?【2026年9月更新】にまとめています。
活用例(架空の設計例)
以下は、実在の事例ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字は載せません。
- 小さな教室を想定:既存の友だちに、紹介コードを1:1チャットで送る。紹介先には、登録時に体験案内のメッセージを自動送信する
- 特典はメッセージ内の案内にとどめ、物の発送が不要な形にする。条件は「初めて友だち追加した方が対象」と文面に書く
- 期間は1か月に区切り、終了時は紹介用のテンプレートを差し替える手順を、担当者向けのメモに残す
- 受付は店長、判断は事務担当、連絡は両者の交代制とする。疑わしい登録は特典を保留して個別に確認する
この設計は、業務の負担を増やさないことを優先したものです。実際に使う際は、自分の事業の事情と最新の規約に合わせて調整してください。
私の見立て
- 特典は「渡す手間」で選ぶ。自動で完結する特典にすると、運用の負担がほとんど増えません。物の発送などが入る場合は、担当者の作業時間を先に見積もるほうが安全です。
- 機能が追わない部分は、ルールで補う。誰が誰を紹介したかを追えない前提なら、特典の条件や確認手順を文面と社内メモで明確にしておくほうが、後の問い合わせが少なくなると感じます。
- まず小さく試して、二重送信などをテスト登録で確認する。公式にも二重送信の注意が書かれているため、本番前に自分のアカウントで一周してみる価値があります。
まとめ
友だち紹介の機能自体は、QRコードアクションの紹介時アクションから、紹介元・紹介先・紹介コードの配布の順に設定する形で、公式のマニュアルにまとまっています。一方で、特典の条件、期間、重複への対応、担当者といった運用面は、自分で決める領域です。対象プランなど公式で確認できなかった点は、契約前に公式の最新情報で確認してください。まずは無料で触って、設定の流れと挙動を確かめるところから始めるのが無理のない進め方だと思います。
自分で設計する時間が取りにくい場合は、構築代行のご案内(30万円〜・税別)もご用意しています。