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イベント後のアンケートの回収率が低い|回答を急かさず増やすLINEとエルメの設計

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セミナーや講座が終わった直後、参加者に「アンケートにご協力ください」と声をかけたのに、戻ってきたのは参加者の何割かだけ。紙を配って回収箱を置いても、QRコードを大きく映しても、会場を出た瞬間に回答への熱は冷めてしまう。主催者の側は次回の内容を決めたいのに、手元の回答が少なすぎて判断材料にならない。これが「アンケートの回収率が低い」という困りごとの現場です。

この記事では「アンケートに答えてもらう」「回答を増やす」ための工夫を、気合いや声かけの量ではなく、仕組みの側から整理します。LINE公式アカウントとエルメ(L Message)で解ける部分と、解けない部分を分けて書くので、導入するか迷っている方も判断材料にしてください。料金や上限は公式サイト(lme.jp)で確認した取得日2026-10-09時点の内容です。

アンケートの回収率が低い原因を、先に4つに切り分ける

回収率が低いとき、多くの人は「もっと強くお願いしよう」と考えます。ただ、原因が違えば効く手も違います。まずは自分のイベントがどこで落ちているのかを切り分けます。

この記事の流れ1アンケートの回収率が低い原因を、先に4つに切り分ける2LINEで解ける部分、解けない部分3未回答の人にだけ声をかける、2つの組み方4運用ルール案とチェックリスト5活用例(架空の設計例)6LINEのアンケートが向かないケース7私の見立て、そしてまとめ
図:この記事の流れ
落ちている場所よくある原因対処の方向
入口で気づかれない案内が口頭だけで、QRやURLを後から探せない終了後に、参加者のLINEへ回答の入口を1通届ける
開いたけれど始めない最初の画面で質問が多く見え、面倒に感じる質問数を絞る。1問ずつ出す形式にする
途中でやめる必須項目が多い、自由記述が重い必須は最小限にして、選択式を中心にする
後で答えるつもりが忘れるその場では時間がなく、あとで思い出されない未回答の人にだけ、一度だけ再案内を送る
アンケートの回収率が低い原因を、先に4つに切り分ける表の見出し:落ちている場所入口で気づかれない開いたけれど始めない途中でやめる後で答えるつもりが忘れる
図:アンケートの回収率が低い原因を、先に4つに切り分ける

質問の数や順番、必須の付け方で離脱を減らす考え方は、別記事のアンケートの設計|質問数・順番・必須の付け方で離脱を減らす考え方で詳しく書いています。この記事は、設計済みのアンケートを「届けて、忘れた人にだけもう一度伝える」仕組みに絞ります。

もう一つ、見落としやすい点があります。回収率は「回答した人÷案内した人」で決まるので、案内した人の数そのものが曖昧だと、低いのかどうかも判断できません。参加者名簿とLINEの友だちが対応していない場合、まずそこをそろえる必要があります。LINEにつながっていない参加者は、仕組みの外にいることになります。

LINEで解ける部分、解けない部分

LINEが万能という話ではありません。アンケートの回収という悩みのうち、LINE側で手間を減らせるところと、そうでないところを並べます。

悩みの要素LINE公式アカウント+エルメでそうでない手段が向く場面
終了後すぐに入口を届けたい友だちへの配信や、フォーム回答の完了後メッセージで案内できるLINEの友だちになっていない参加者には届かない
答えた人にだけ再案内を送りたい回答完了時にステップ配信を停止する設定や、回答者・未回答者をタグで分ける設定が公式マニュアルにある参加者を特定できない匿名の場では区別できない
答えやすい形にしたいフォームのほか、質問を1問ずつ送る自走式アンケートがある自由記述中心の深い聞き取りは、対面や電話が向く
締め切りを設けたいフォームには表示期限(終了日時など)の設定がある期限後に個別の事情を聞く対応は人が行う

なお、フォームの回答期限や回答回数の制限、回答完了時のアクション(テンプレート送信、タグの付け外し、ステップ配信の開始・停止など)は、公式のフォーム操作マニュアルに記載があります。一方で、アンケートの回収率がどれくらい上がるかは公式で確認できませんでした。公式ページに「回答率の向上が見込める」という趣旨の説明はありますが、数字の根拠は示されていません。

未回答の人にだけ声をかける、2つの組み方

ここからが手順です。やりたいことは「アンケートを案内し、回答が終わった人には何も送らず、まだの人にだけ一度だけ再案内する」ことです。公式マニュアルをもとに、友だち追加の流れで組む方法と、すでにいる友だちに使う方法を分けます。

ルートA:ステップ配信で案内と再案内を自動にする

公式の「アンケート未回答者に自動で回答を促す方法」は、次の流れです。

  1. フォーム作成機能でアンケートを作ります。
  2. 「メッセージ」から「ステップ配信」を新規作成し、1通目は開始直後にアンケートの案内を入れます。
  3. 2通目は日時を指定して、未回答者向けのリマインドにします。公式の例は「開始から1日後の10:00」です。
  4. 新規友だち用のあいさつメッセージのアクションで、そのステップ配信を「開始/再開」に指定します。
  5. アンケート側の「回答完了時のアクション」でステップ配信を「停止」にします。

回答が済むとステップが止まるので、回答済みの人には再案内が届かず、未回答の人だけに届きます。ただし、この公式例は「友だち追加の直後」を起点にしたものです。イベント終了後の日時に合わせたい場合の細かい組み方は、公式で確認できませんでした。フォームの回答完了時アクションに「ステップ配信の開始」があることは確認できたので、申込フォームや当日の受付で開始する設計を、自分の運用で試してから本番にしてください。

ルートB:タグで回答者と未回答者を分けて、絞り込み配信する

すでに友だちが多い場合は、公式の「フォーム回答者と未回答者を区別する方法」が参考になります。手順は、タグ管理で「未回答者」「アンケート回答」のタグを作り、新規友だちには未回答タグを付け、回答完了時のアクションで未回答タグを外して回答済みタグを付けます。既存の友だちには、友だちリストから未回答タグを一括で付けます。

その後、未回答タグの人にだけ絞り込み配信をすれば、再案内の宛先が自然に絞れます。絞り込み配信の手順と通数の数え方はエルメで未回答者にリマインドを送る設計|フォーム未回答と開催前を公式範囲で整理も合わせて見てください。

つまずきやすい点

  • 既存の友だちに未回答タグを付け忘れると、その人たちは再案内の対象から漏れます。
  • アンケートの回答完了アクションにタグの入れ替えやステップ停止を入れ忘れると、回答済みの人にも再案内が届きます。
  • 自走式アンケートで、ボタンをタップできる回数を1回に制限しないと、同じ選択肢を何度も押されて回答が重複する可能性があります(公式の注意点)。
  • フリープランはフォームが3つまで、エルメの月間配信数が1,000通までです(取得日2026-10-09)。再案内は通数を使うので、参加者数に応じて見積もってください。

運用ルール案とチェックリスト

仕組みを作っても、使い方が決まっていないと「送りすぎ」や「送り忘れ」が起きます。小さなルールを先に決めておきます。

  • 再案内は1回だけにする。何度も送ると、答えた記憶のある人にも不快感が残ります。
  • 回答期限を本文に書く。期限のないお願いは後回しにされやすいためです。
  • 回答にかかる目安の時間を書く。「選択式で数分」など、実際に測った時間にします。
  • お礼のメッセージを回答完了時に出す。回答後の画面や控えの送信設定を確認します。
  • 配信前に、自分のスマホで案内から回答完了まで通しで試す。
  • 回答した人に再案内が届いていないか、テスト用の友だちで確認する。
運用ルール案とチェックリスト再案内は1回だけにする回答期限を本文に書く回答にかかる目安の時間を書くお礼のメッセージを回答完了時に出す配信前に、自分のスマホで案内から回答完了まで通しで試す回答した人に再案内が届いていないか、テスト用の友だちで確認する
図:運用ルール案とチェックリスト

開催後のお礼配信の組み立てについては、イベント・セミナー後のお礼配信の設計|送るタイミング・文面の型・アンケートへのつなぎ方に書いています。お礼とアンケートを同じ通に詰め込むか、分けるかは、そちらの考え方が参考になります。

活用例(架空の設計例)

以下は実在の事例ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字は載せていません。

月に一度、地域の小さな講座を開く主催者を想定します。参加者は申込時にLINEの友だちになってもらう運用です。申込フォームの回答完了時に「未回答者」タグを付けておきます。講座の当日夜、お礼とアンケートの入口を1通で届け、アンケートの質問は選択式を中心にして、自由記述は最後に任意で1つだけ置きます。回答が完了したら、未回答タグを外して回答済みタグを付け、回答済みの人にはお礼だけを返します。翌日の昼に、まだ未回答タグが残っている人にだけ、一度だけ再案内を送ります。再案内の文面は、期限と、回答にかかる目安の時間と、「すでにお答えの方は失礼しました」の一言を入れます。

タイミング送る内容対象
講座当日の夜お礼と、アンケートの入口参加者全員
回答完了時お礼の一言、タグの入れ替え回答した人
翌日の昼期限と所要時間を添えた再案内(1回のみ)未回答タグが残る人
期限の翌日フォームの受付を終了する(表示期限の設定)全員

LINEのアンケートが向かないケース

  • クレームや体調不良など、緊急性や個別対応が必要な声は、アンケートではなく電話や対面で受けるほうが適切です。
  • 氏名や連絡先など個人情報を集める場合は、取得する理由と使い道を伝える必要があります。各自の方針と、LINEおよびエルメの規約を確認してください。
  • 参加者の多くがLINEを使っていない場では、紙やメールのほうが届きます。
  • 少人数で、その場で口頭で感想を聞けるなら、仕組みを作る手間のほうが大きいことがあります。
私の見立て、そしてまとめ1回収率の改善は、質問を足すより「迷わせる点を減らす」ほうが先だと考えます2再案内は便利ですが、1回に絞るのが無難です3仕組みで増えるのは回答の「機会」であり、回答の質ではありません
図:私の見立て、そしてまとめ

私の見立て、そしてまとめ

私の見立てを3点に絞ります。

  1. 回収率の改善は、質問を足すより「迷わせる点を減らす」ほうが先だと考えます。選択式を増やし、必須を減らし、期限と所要時間を書く。ここが最初の一手です。
  2. 再案内は便利ですが、1回に絞るのが無難です。通数にも、受け取る側の気持ちにも限りがあります。
  3. 仕組みで増えるのは回答の「機会」であり、回答の質ではありません。集めた回答を次の運営で使う手順まで決めておかないと、回収が目的化します。

まとめます。アンケートの回収率が低い原因は、入口に気づかない、始めない、途中でやめる、忘れるの4つに分けられます。LINEとエルメでは、終了後に入口を届け、回答した人にだけ再案内を止める仕組みが、公式マニュアルの範囲で組めます。ただし回収率の上がり幅は公式で確認できなかったため、小さく試して様子を見てください。

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