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予約が入ったのに気づくのが遅れる|自分とスタッフに知らせる通知の決め方(少人数の店舗向け)

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たとえば、こんな場面を想像してください。席が三つの小さな美容室を、オーナーがほぼ一人で回している土曜の午後です。カラーの薬剤を塗っている最中で、スマホはバックヤードの充電器の上。そこへLINEから新しい予約が入りました。気づいたのは閉店後で、お客様にはすでに「返事がなかったので別のお店にしました」と言われてしまう。予約は入っていたのに、こちらが「入った」と知るのが遅れただけです。

この記事は、個人事業や少人数の店舗で「予約が入ったことを、自分とスタッフに確実に知らせる仕組みがない」状態を、エルメ(L Message)の通知設定とスタッフ管理で整える手順をまとめたものです。機能の説明は、公式マニュアル(lme.jp/manual)を2026-10-09時点で読んだ範囲に限っています。設定画面の名称は更新で変わることがあるため、実際の画面でも確かめてください。

予約に気づけない場面は、実は4つに分かれる

「通知が来ない」と一言でまとめてしまうと、直す場所が見えなくなります。気づけない場面を先に分けておくと、設定を触る前に打ち手が決まります。

この記事の流れ1予約に気づけない場面は、実は4つに分かれる2通知で解ける部分/解けない部分3設定の流れ:誰が、どの端末で、何の通知を受けるか4少人数店舗の受け取りルール案:そのまま使える決めごと5活用例(架空の設計例)6向かないケースと、確認が必要な点7私の見立て3点とまとめ
図:この記事の流れ
気づけない場面起きていること先に直す所
施術・接客中で手が離せず、スマホを見られない通知は届いているが、見る時間がない受け取り先を手元のスマホだけにせず、受付のPC画面やスタッフの端末にも増やす
通知がそもそも届いていない受け取り先がOFF、または「通知内容詳細」で予約の項目を選んでいない通知設定の見直し(後述の確認表)
届いているが、誰が確認するか決まっていない全員が「誰かが見ているだろう」と思って動かない一次確認の担当を1人決め、不在時の代理も決める
気づいたが、確定の返事が遅れる承認してから確定する方式(リクエスト制)で、承認待ちが溜まる承認の時刻ルールを作る(後述)
予約に気づけない場面は、実は4つに分かれる表の見出し:気づけない場面施術・接客中で手が離せず、スマホを見られない通知がそもそも届いていない届いているが、誰が確認するか決まっていない気づいたが、確定の返事が遅れる
図:予約に気づけない場面は、実は4つに分かれる

4つのうち、エルメの設定だけで直るのは主に2行目です。1行目と3行目は「誰がどの端末で見るか」という店内ルールの問題で、設定を増やしても解決しません。4行目は通知とは別の、予約の受付方式の話です。この記事では、2行目を設定で直し、1・3・4行目をルールで補う形で進めます。

通知で解ける部分/解けない部分

通知は「気づく」ところまでを助ける仕組みです。予約を正しく受け、お客様に対応するところは人の仕事として残ります。期待しすぎて失望しないよう、線引きを表にしました。

やりたいこと通知で解ける?補足
予約が入った瞬間に、手元の端末へ知らせる解けるスマホアプリ、ChatWork、PCデスクトップの3つから受け取り先を選べる(公式マニュアル)
予約の受付、承認・否認、キャンセルのどれを知らせるか選ぶ解けるサロン・面談予約では「通知内容詳細」から選ぶ形と、公式の通知トラブルのページに書かれている
通知を受け取る人を、スタッフごとに分ける条件つきで解けるスタッフ管理を使う場合、2026年8月6日以降は通知設定がスタッフごとに独立する。スタッフの追加はスタンダード以上と記載(2026-10-09時点)
電話で入った予約を知らせる解けない通知はエルメ上の出来事が対象。電話で受けた予約は、受けた人が予約カレンダーへ登録する運用が要る
通知に気づいた後の、お客様への連絡の中身を決める解けない返信の文面や判断は人が決める。テンプレート化は別の話

設定の流れ:誰が、どの端末で、何の通知を受けるか

設定の前に、紙一枚で構いませんので「予約が入ったら誰が最初に見るか」を決めておきます。設定はその決定を画面に写す作業です。順番は次のとおりです。

  1. 受け取る人を決めます。オーナーだけか、スタッフも受け取るか。スタッフにも渡すなら、先にスタッフ管理でスタッフを登録します。マイページの左メニュー「スタッフ管理」から「スタッフを追加する」でスタッフ名、運用するアカウント、権限を選び、招待用URLを発行して共有します。招待URLは24時間で失効するため、渡したらその日のうちに承認してもらいます。
  2. 通知設定を開きます。マイページの左メニュー「通知設定」です。公式の別ページでは「顧客対応」→「通知設定」と書かれている箇所もあり、案内が揺れています。見つからなければ両方を探してください。
  3. 受け取り先をONにします。スマホアプリは、ストアで「エルメ」または「lmessage」を検索して入れます(iOS・Android対応)。PCデスクトップは、ONにしたあとChromeで通知を許可し、ページを再読み込みします。ChatWorkは、通知の送信用と受信用で2つのアカウントが要り、APIトークンを登録します。
  4. 「通知内容詳細」で予約の項目にチェックを入れます。サロン・面談予約なら、予約受付時、リクエストの承認・否認時、キャンセル時などから選べます。公式の通知トラブルのページは、予約通知が来ない問い合わせの多くがここの選択漏れだとしています。
  5. タイミングを決めます。リアルタイム、または15分〜24時間の間で選べます。予約の通知は、お客様を待たせないためにリアルタイムをおすすめします(これは私の提案で、公式の推奨ではありません)。
  6. テストします。自分とは別のLINEアカウントから、実際に予約を入れて通知が鳴るか確かめ、そのあとキャンセルしてキャンセル通知も確かめます。ChatWorkは設定画面にテスト送信があります。

なお、通知設定は接続しているLINE公式アカウントごとの設定です。複数のアカウントを接続する場合は有料プランが必要と公式に書かれています。

通知が来ないときの確認表

設定したのに鳴らないときは、次の順で見ていきます。公式の通知トラブルのページに挙がっている確認項目に沿っています。

受け取り先まず見る所次に見る所
スマホアプリスマホ本体の通知がOFFになっていないかiPhoneは「集中モード」が有効だと届かないことがある。アプリとOSを最新にし、直らなければ再インストール
ChatWorkAPIトークンが未設定、または間違っていないか公式はこれが主な原因としている。設定画面からテスト送信をして届くか確認
PCデスクトップブラウザがChromeか(推奨)Chromeの通知がOFFならアドレスバー左のアイコンからONにして再読み込み。WindowsとMacのOS側の通知設定も確認
全部共通通知設定で受け取り先がONか「通知内容詳細」で予約の場面が選ばれているか

少人数店舗の受け取りルール案:そのまま使える決めごと

設定ができても、運用ルールがないと「鳴ったけれど誰も動かない」が起きます。次の判断表で、店の状況ごとの受け取り方の目安を確認してください。

店の状況受け取り方の目安理由
一人営業で、施術中はスマホに触れない受付や作業場のPCでChromeを開いたままにし、PCデスクトップ通知を受ける。スマホアプリも併用目に入る位置に通知が出れば、手を止めずに「入った」ことだけは分かる
受付にスタッフがいる時間がある受付PCにPCデスクトップ通知。オーナーはスマホアプリ在席の人がまず気づき、不在時はオーナーに届く二段構え
スタッフが複数で、同じ予約を全員が知りたいChatWorkのグループで受ける、またはスタッフ管理で各自に通知を設定公式がグループ宛ての受け取りを案内している。スタッフ別設定はスタンダード以上
外回りや出張が多いスマホアプリを中心に、タイミングはリアルタイム端末が手元にある時間が長いため

そのうえで、次のチェックリストを店内の取り決めとして使えます。

  • 一次確認者を1人決め、不在日の代理も決める(名前を紙に書いて貼る)
  • 通知を見たら、予約管理の画面で内容を確認するところまでを一次確認者の仕事とする
  • リクエスト制で受けている場合は、承認・否認の返事を出す時刻を決める(例:営業開始前と昼休みの2回)
  • 開店時と閉店時に、予約管理の画面で当日と翌日の予約を目で確認する。通知が届かなかったときの保険になる
  • 月初と、スマホの機種変更・アプリ更新・PC入れ替えのあとに、テスト予約で通知を確かめる
  • スタッフが辞めたら、スタッフ管理の一覧から削除し、ChatWorkのグループからも外す
少人数店舗の受け取りルール案:そのまま使える決めごと一次確認者を1人決め、不在日の代理も決める(名前を紙に書いて貼る)通知を見たら、予約管理の画面で内容を確認するところまでを一次確認者の仕事とするリクエスト制で受けている場合は、承認・否認の返事を出す時刻を決める(例開店時と閉店時に、予約管理の画面で当日と翌日の予約を目で確認する月初と、スマホの機種変更・アプリ更新・PC入れ替えのあとに、テスト予約で通知を確かめるスタッフが辞めたら、スタッフ管理の一覧から削除し、ChatWorkのグループからも外す
図:少人数店舗の受け取りルール案:そのまま使える決めごと

活用例(架空の設計例)

以下は実在の店舗ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字は載せていません。

席が三つの美容室。オーナー1名と、火曜から土曜に入るアシスタント1名の店です。オーナーは施術中、スマホをバックヤードに置いています。受付横のPCは営業時間中ずっと電源が入っています。

  • オーナー:スマホアプリで、サロン・面談予約の「予約受付時」「キャンセル時」をリアルタイムで受ける。
  • アシスタント:スタッフ管理に登録し、受付PCのChromeでPCデスクトップ通知を受ける。出勤日だけ、そのPCにログインしておく。
  • リクエスト制のメニューが一つあるので、承認は「営業開始前」「昼休みのあと」「閉店前」の3回と決める。
  • アシスタントの休みの月曜は、オーナーのスマホアプリと、開店時・閉店時の画面確認だけで回す。
  • 月初に、オーナーが別のLINEからテスト予約を入れ、アプリとPCの両方に通知が出るか確認してからキャンセルする。

この設計の要は、通知を増やすことより「受付PCに出る通知」と「承認の時刻」を決めた点です。鳴った後に誰が何をするかまで決まっていれば、一人の端末が見られなくても予約は止まりません。

向かないケースと、確認が必要な点

通知より電話や対面が向くケース

  • 当日の遅刻連絡や直前キャンセル:通知が届いても、見るのは次の手が空いたときになる。時間に余裕のない連絡は、電話の折り返しのほうが確実に相手に届く。
  • お客様の体調や持病、アレルギーなどに関わる相談:通知で気づいても文字だけで判断せず、電話や来店時に直接確認する。判断は店の方針に従い、必要なら専門家に確認する。
  • 電話予約が中心の店:通知は電話で受けた予約には出ない。電話を受けた人が予約カレンダーへ登録する運用が先に必要。
  • 通知を何台もの端末に出しすぎる場合:全員に鳴ると、かえって誰も反応しなくなる。受け取る人は絞る。

公式で確認できなかった点(契約前に確認を)

  • イベント予約の通知が、通知内容詳細で選べるかどうか(ページには記載なし)
  • 無料プランで、どこまでの通知が使えるか
  • メールやLINEで通知を受け取れるか(受け取り先は3種類の記載のみ)
  • 通知の音や表示の細かい違い(端末による)

料金やプランの条件は変わることがあります。2026-10-09時点の公式の記載をもとにしているため、契約前に最新の情報を確かめてください。

私の見立て3点とまとめ1通知の悩みの半分は、設定ではなく「誰が見るか」の決めごとで解ける2受け取り先は1つに絞らず、手が離せない時間に目に入る場所(受付PC)を必ず1つ入れる3通知は保険つきで運用する
図:私の見立て3点とまとめ

私の見立て3点とまとめ

  • 通知の悩みの半分は、設定ではなく「誰が見るか」の決めごとで解ける。先に紙一枚の担当表を作るほうが早い。
  • 受け取り先は1つに絞らず、手が離せない時間に目に入る場所(受付PC)を必ず1つ入れる。
  • 通知は保険つきで運用する。開店時・閉店時の画面確認を残せば、通知が止まっても予約を落としにくい。

予約に気づくのが遅れる原因は、通知が来ないことだけではありません。端末の置き場所、見る人の決まり、承認の時刻。この3つを決め、エルメの通知設定で「予約受付時」を確実に拾えば、少人数でも漏れは減らせます。複数人での通知の分け方はエルメの通知設定を担当者ごとに分ける方法|複数人でLINE対応するときの設計【2026年8月の更新】に、予約機能の種類と設定の順番はエルメの予約機能(予約管理・リマインド)の設定と、先に決めておくことにまとめています。

構築代行のご案内(30万円〜・税別)

通知の受け取り先、スタッフの権限、予約の受付設定、店内のルールまでを一緒に整えたい方向けに、構築代行を承っています。費用は30万円〜(税別)です。内容と流れは構築代行のご案内ページをご覧ください。