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毎回ゼロから文章を打ち直す、前にどこかで送った文面を探して貼り直す、人によって言い回しがばらばら。LINEでの連絡が増えるほど、こうした小さな手間とブレが積み重なります。エルメ(L Message)の「テンプレート」は、よく使うメッセージをあらかじめ保存し、何度でも呼び出せる機能です。この記事では、公式マニュアルで確認できた範囲(取得日:2026年10月9日)をもとに、作り方、使える場所、フォルダの整理、使い回しのルールを、配信文を「資産」として育てる視点で整理します。
テンプレートとは何か|まず公式で確認できること
公式の説明では、テンプレートは事前に作成したメッセージを繰り返し再送信できる機能で、手入力し直す手間を減らし、業務効率化や自動対応づくりに役立つとされています。公式トップの料金表(2026年10月9日取得)では、フリー・スタンダード・プロの3プランすべてで利用できる機能として載っています。さらにテンプレートFAQには、作成できる数に上限はなく、無料プランも含めてどのプランでも同じ、という趣旨の回答があります。
| 確認項目 | 公式での記載(2026年10月9日取得) |
|---|---|
| 対象プラン | フリー・スタンダード・プロの全プランで利用可(料金表) |
| 作成数の上限 | どのプランでも上限なし(テンプレートFAQ) |
| フォルダでの分類 | できる(操作マニュアルに「フォルダ追加」の記載) |
| テンプレートパック | 現時点ではない。複数メッセージを1つのテンプレートに登録する形で代用(FAQ) |
| 削除の手順・削除後の影響 | 公式で確認できませんでした |
| フォルダの階層・フォルダ数の上限 | 公式で確認できませんでした |
「上限がない」ことは、裏返せば「放っておくと際限なく増える」ことでもあります。だからこそ、保存の仕方のルールが大切になります。
作り方の流れと、メッセージタイプの選び方
操作マニュアルに沿った基本の流れは次のとおりです。
- 左メニューの「テンプレート」を開く
- 必要に応じて「+フォルダ追加」でフォルダを作る
- 「+新規作成」を押して管理名を入力し、フォルダを指定して「テンプレートを作成」を押す
- 「+メッセージ追加」で中身のメッセージを登録する
ここで見落としたくないのが管理名です。公式には、管理名はエルメの中だけで使われ、友だちには表示されないと書かれています。つまり、管理名は「社内の検索ラベル」として自由に付けてよく、むしろ後から探しやすい名前にするのが得策です。命名の考え方は後の節で詳しく述べます。
メッセージタイプは5種類
| タイプ | できること(公式の記載範囲) | 使いどころの例 |
|---|---|---|
| テキスト | 情報の自動挿入、PDFのURL発行、絵文字、URL計測の切り替え、URLの表示期限・タップ時アクション | お礼、受付完了、資料のご案内 |
| パネル・ボタン | スタンダード(ボタンは縦に最大4つ)、カラーボタン、画像(複数を横並び)、クイックリプライ | 選択肢を示すご案内、問い合わせの振り分け |
| 画像・動画・音声 | 画像はpng/jpgで10MBまで、動画はmp4で200MBまで、音声はm4aで200MBまで | 手順の説明、会場の写真、案内動画 |
| スタンプ | LINEのイラスト型スタンプを送れる | お礼の一言を添える |
| 位置情報 | 住所を検索して地図上でピンを指定し、タイトルとともに送る | 会場や店舗の場所の案内 |
なお、1つのテンプレートに複数のメッセージを登録でき、1回の送信でまとめて届きます。「テキスト+地図」「ご案内文+PDFのURL」のように、お客様に一度に渡したいセットを1つにまとめておくと、送り忘れ(片方だけ送ってしまうミス)を防げます。
テンプレートを使える5つの場所と、引用かそのままかの判断
公式マニュアルによると、テンプレートは次の場所から呼び出せます。
- 1:1チャット:送信オプション(クリップのマーク)から選ぶ
- メッセージ配信(一斉配信):「テンプレートから追加」で挿入
- ステップ配信:ステップの設定画面で「+テンプレート」を選ぶ
- 自動応答:設定画面でテンプレートを送信内容に指定
- フォーム:表示時や回答完了時のアクションにテンプレートを設定
このうち、運用ルールに直結するのが、一斉配信での「テンプレートをそのまま利用する」と「引用して利用する」の違いです。公式の説明では、前者は元のテンプレートを編集すると配信側にも反映され、後者は反映されません。ここを取り違えると、次のような事故につながります。
| 選び方 | 元テンプレートを編集したとき | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| そのまま利用 | 配信側にも反映される | 休業案内の共通部分など、常に最新の内容を使いたいもの | 予約済みの配信にも影響しうる点を、編集前に確認する |
| 引用して利用 | 配信側には反映されない | 今回だけ日付や一部の文を変えたい配信 | 引用後の内容は別物になる。元の更新が届かない |
予約配信をすでに仕込んでいる状態で、元のテンプレートの電話番号や日付を直すと、「そのまま利用」にしていた配信の内容も変わる可能性があります。公式にはこの点の詳しい挙動(予約済みの配信にどう影響するか)は書かれていませんでしたので、迷うときは編集の前に、そのテンプレートを使っている場所を洗い出す習慣を付けておくと安心です。
保存・フォルダ整理のルール|検索できる状態を保つ
フォルダは公式が用意している分類の手段です。階層やフォルダ数の上限は公式で確認できませんでしたので、深くしすぎず、まずは1階層で組み立てるのが無難です。
フォルダは「業務の場面」で切る
配信の種類(お知らせ・案内)で切ると、同じ場面の文面がバラバラのフォルダに散ります。おすすめは、お客様との関係の流れ(場面)で切る方法です。
- 01_はじめて:友だち追加直後、初回のご案内
- 02_受付・予約:受付完了、日程変更、キャンセル受付への返信
- 03_当日・直前:リマインド、持ち物、場所の案内
- 04_お礼・フォロー:来店後のお礼、アンケートの依頼
- 05_問い合わせ回答:営業時間、所在地、料金の質問、資料請求への返信
- 09_休止中・使わない:今は使わないが残しておくもの
フォルダ名の先頭に数字を付けると、並び順が固定されて見つけやすくなります。(並び順を自分で変えられるかは公式で確認できませんでしたので、数字で並べる方法が確実です。)
管理名は「場面+用途+版」で付ける
管理名は友だちには見えません。そのため、短く分かりやすい規則を付けておくと、複数人で使うときに威力を発揮します。例を挙げます。
| 悪い例 | よい例 | 理由 |
|---|---|---|
| お礼 | お礼_来店後_基本_v2 | どの場面の、どの版か分かる |
| 新しいやつ | 受付完了_予約_画像付き_v1 | 中身と形式が分かる |
| コピー(コピー) | 休業案内_年末年始_2026 | 年次の見直しがしやすい |
公式のマニュアルでは、作成を勧めるテンプレートの例として、お礼、キャンセル受付への返信、現在応答不可の案内、予約受付完了の連絡、営業時間に関する回答、所在地・電話番号に関する回答、資料請求への返信(PDF添付)の7つが挙げられています。この7つは、そのまま上のフォルダ構成の「受付」「問い合わせ回答」「お礼」に割り振れます。最初の1週間でこの7つを作れば、日々の返信のかなりの部分を賄えるはずです。
使い回しのルール|資産を劣化させない運用
保存しただけでは、資産にはなりません。時間が経つと「古い営業時間のまま」「終わったキャンペーンの案内が残っている」といった劣化が起こります。以下を運用ルールにしておくと、劣化を防げます。
ルール1:文面の「変わる部分」を先に決める
公式のテキスト機能には、友だちごとに変わる情報(LINE名、配信日の日付、友だち情報、回答フォームのURL、各種予約のURLなど)を自動で挿入する仕組みがあります。個別に書き換える部分はこの機能に任せ、手で直す部分は本文の中で目立たせておくと、直し忘れが減ります。たとえば、日付や金額など毎回直す箇所は「【要確認】」のような目印を付けて保存しておき、送る前に必ず消す、というルールです。
ルール2:URLの扱いを決めておく
公式の注意点として、本文のURLを変換せずにそのまま送る設定にすると、開封数・クリック数の計測とタップ時のアクションが使えなくなります。計測が不要な場面を除き、変換した状態で使うのを基本にし、例外を使う条件を書き残してください。また、URLの表示期限を設定できますが、フォーム作成・各種予約・商品販売・コンバージョン・QRコードのURLは非対応とされています。期限付きの案内を作るときは、対応するURLかを先に確かめます。
ルール3:見直す時期を決める
営業時間、料金、連絡先は変わります。四半期に一度、あるいは年末年始・繁忙期の前に、「回答」フォルダの全テンプレートを読み返す日を決めます。年間の案内の計画づくりは休業・繁忙期・年末年始の案内を忘れない|年間の連絡カレンダーの作り方と、エルメの配信予約・自動応答の使いどころと組み合わせると進めやすくなります。
ルール4:型から作る
ゼロから文章を考えるより、型を決めて埋める方が速く、ブレません。配信文の型の考え方は業務連絡の配信文の型10パターン|日程変更・書類提出依頼・休業・値上げ・メンテナンスのお知らせで扱っています。型を決めたら、その型に沿った文面をテンプレートに保存する流れが自然です。
ルール5:新しい人に伝える
テンプレートの管理名の付け方、フォルダの意味、「そのまま」と「引用」の使い分けは、口頭だけでは伝わりません。1枚のメモにして、新しく運用に入る人に渡します。
活用例(架空の設計例)と私の見立て
ここからは実例ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字は含みません。
架空の「小さな学習教室」を想定します。運営者1人とアルバイト2人でLINEを運用し、問い合わせの内容は「体験の申し込み」「振替の相談」「月謝の支払い方法」の3種類にほぼ集約されます。以前は過去の返信をさかのぼってコピーして貼っていたため、アルバイトによって文面の丁寧さが違っていました。
- フォルダを「02_受付・予約」「05_問い合わせ回答」「04_お礼・フォロー」の3つで開始
- 管理名は「場面+用途+版」。例:振替相談_受付返信_v1
- 「要確認」の目印を付けた箇所(日付・金額)を、送る前に消すルールを徹底
- 毎月末に運営者が15分で全テンプレートを読み返し、使っていないものは「09_休止中」へ移す
このくらいの小さな仕組みでも、「どの文面が最新か」を探す時間が減り、言い回しの統一もしやすくなります。
私の見立て
- 上限がない機能は、数よりも「探せる状態」を保つことが価値になる、と考えています。命名とフォルダのルールが先で、作成は後です。
- 「そのまま」と「引用」の違いは、配信の事故を防ぐ急所です。迷う運用が出る前に、チームの決めごとに入れておくべきです。
- 公式で確認できなかった点(削除の手順、フォルダの階層や上限)は、実際に画面で試してから運用ルールに書くのが堅実です。
まとめ|今日からできる最初の一歩
エルメのテンプレートは、全プランで使え、作成数に上限がなく、フォルダで整理できます(2026年10月9日取得)。使える場所は1:1チャット、一斉配信、ステップ配信、自動応答、フォームの5つ。一斉配信では「そのまま」と「引用」の違いを理解して使い分けること、URLの設定と表示期限の対象外に気を付けることが、公式の注意点として挙げられていました。
最初の一歩としては、公式が勧める7つの例(お礼、キャンセル受付への返信、応答不可の案内、予約受付完了、営業時間、所在地・電話番号、資料請求への返信)を、場面別のフォルダに1通ずつ作ることをおすすめします。そのうえで、管理名の規則と、見直す日をメモに残してください。無料プランから始められるため、まず手を動かして確かめられます。
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