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LINE公式アカウントで配信文を作ろうとすると、最初に「テキストで足りるのか、画像にしたほうがいいのか、リッチメッセージやカードタイプという名前のものは何が違うのか」と手が止まりがちです。種類を知らないまま全部を画像で作ってしまい、あとから差し替えるのが大変になった、という話は構築の現場でもよく聞きます。この記事では、LINE for Business(LINEヤフー for Business)の公式ページで確認できたメッセージの種類を整理し、「この内容ならこれ」と選べる判断の軸をまとめます。
情報の取得日は2026年10月9日です。仕様は更新されることがあるため、実際に作る前に必ず公式のマニュアルで最新の内容をご確認ください。公式ページで確認できなかった点は、その旨を明記しています。なお、通数(メッセージ数)の数え方そのものは、別記事のLINE公式アカウントのメッセージ数の数え方と、超えないための考え方|吹き出し・Push・Replyの違いで整理しているので、ここでは種類の選び方に絞ります。
先に結論:選ぶ軸は「読ませる・押させる・見せる」の3つ
種類の名前を覚えるより、その一通で相手にしてほしい行動から逆算するほうが迷いません。私は次の3つに分けて考えています。
- 読ませたい(日程変更、持ち物、注意事項など):テキストが基本です。直しやすく、あとから検索もしやすいからです。
- 押させたい(予約ページへ進む、クーポンを開く、選択肢を選ぶ):リッチメッセージ、カードタイプ、リッチメニューなど、タップする場所が決まっている形式が向きます。
- 見せたい(手順の動き、店内や商品の雰囲気):画像や動画、リッチビデオメッセージが向きます。
この軸で決めたうえで、次の節から公式で確認できた仕様を見ていきます。
公式で確認できた種類の早見表
LINE公式アカウントのマニュアルの目次では、メッセージ配信の下に「リッチビデオメッセージ」「リッチメッセージ」「カードタイプメッセージ」がメッセージアイテムとして並び、別枠で「リッチメニュー」「リサーチ」「クーポン」などが案内されています。配信の作成画面では、テキスト、画像、音声、動画、スタンプが選べると書かれています。これらを、確認できた範囲で表にまとめます(取得日2026年10月9日)。
| 種類 | 公式で確認できた特徴 | 公式で確認できなかった点 |
|---|---|---|
| テキスト | 配信の作成画面で選べる形式のひとつ。短縮URLの使用は非推奨とされている | 今回確認したページでは文字数の上限が見つかりませんでした |
| 画像・動画・音声・スタンプ | 同じく作成画面で選べる形式。1つの吹き出しにつき1つの形式を選ぶ作りと読み取れる | ファイル形式・サイズ・長さの具体的な上限は、確認したページに記載がありませんでした |
| リッチメッセージ | 画像とテキストをひとつのビジュアルにまとめる。タップ領域ごとにリンク・クーポン・テキストのアクションを設定できる | 作成数の上限の数字は別ページで、今回は確認できませんでした |
| リッチビデオメッセージ | 動画を配信でき、横長・正方形・縦長に対応。視聴後にアクションを表示できる | 再生時間の上限・下限は記載がありませんでした |
| カードタイプメッセージ | 1つの吹き出しに最大9枚のカードを並べる形式。4種類のカードタイプから選ぶ | 文字数や画像サイズの具体値は確認したページに記載がありませんでした |
| リッチメニュー(参考) | メッセージとして配信されず、トーク画面下部に固定で表示される | この記事では種類の対象外として扱います |
表の「確認できなかった点」は、私の調べ不足で書けないのではなく、確認したページに載っていないという意味です。数字が必要な場面では、LINE Official Account Managerの作成画面に出る制限表示を、その場で確認してください。
通常のメッセージ:テキスト・画像・動画・音声・スタンプ
吹き出しは最大3つ、形式は混ぜられない
メッセージ配信のマニュアルには、1回の配信で設定できる吹き出しは最大3つと書かれています。また、作成画面の形式アイコンで入力形式を選び、いずれかの形式で入力を始めると、その吹き出しでは他の形式は選べなくなります。つまり「1つの吹き出しの中にテキストと画像を同居させる」ことはできず、組み合わせたいときは吹き出しを分けるか、画像とテキストを一体にできるリッチメッセージを使うことになります。
テキストを標準にする理由
テキストは、情報が変わったときの修正が一番楽です。日付、場所、持ち物のように「あとで直す可能性が高い情報」は、画像に焼き込むと作り直しになります。装飾や改行の目安はLINE公式アカウントの配信で太字・装飾は使える?強調の代替表現と文字数・改行の目安で扱っているので、本文の整え方はそちらを参考にしてください。
画像・動画・音声・スタンプの使いどころ
- 画像:地図、メニュー表、手順の写真など、文字で説明すると長くなるもの。タップして開くリンクは付かないので、行き先が必要なときはリッチメッセージのほうが合います。
- 動画:操作手順や設備の使い方など、動きを見せたいもの。ファイルの上限は今回確認できていないため、長いものは作成画面の表示を見て判断します。
- 音声:公式の形式一覧に含まれています。業務連絡で使う場面は多くないと考え、今回は特徴の深掘りを省きます。
- スタンプ:形式としては選べます。事業者としての印象に関わるので、使うか使わないかを運用ルールで決めておくと安心です。
応答メッセージ(自動返信)の公式ページには、保存やkeepをされたくない画像・動画は、リッチメッセージやリッチビデオメッセージを使う必要があるという趣旨の記載がありました。通常の画像・動画は端末側で保存できる扱いと読み取れるため、扱いに注意が必要な資料を送る前は、この点を頭に入れておくと安心です。
リッチ系とカード系を使い分ける
リッチメッセージ:画像にタップ領域を置く
リッチメッセージは、画像とテキストをひとつにまとめた配信形式です。マニュアルによれば、テンプレートの画像サイズは1040×1040ピクセルの正方形で、分割なしの正方形がデフォルトです。タップ領域を分けるテンプレートを選ぶと、領域ごとに別のアクションを割り当てられます。アクションは次の3種類です。
- リンク:入力したURLを開く。
- クーポン:設定済みのクーポンを開く。選べるのは、利用中または開始前のクーポンです。
- テキスト:入力した文言をトークに送らせる。自動応答のキーワードと一致すれば、設定した返信が自動で届く。
画像の入れ方は、1枚の画像をそのまま使う方法(10MB以下)と、編集機能で切り抜き・結合・文字入れをする方法があります。編集して適用した画像は、あとから再編集したりファイルとして保存したりできないと書かれているため、元のデザインファイルは必ず手元に残しておきます。ラベルは100文字以内、URLは1,000文字以内という制限も確認できました。ほかに、LINE for Businessのコラムでは、文字は極力シンプルにし、特にタイトルは10〜13文字程度に収めるのがよいとされています(目安であり、上限として明記されたものではありません)。
ここで見落としやすいのが、テキストアクションです。ボタンを押した人の画面から、あらかじめ決めた言葉が送信される仕組みなので、自動応答のキーワードと表記を揃えておけば、利用者に文字を打たせずに案内を出し分けられます。
リッチビデオメッセージ:動画で目を止める
動画を自動再生で見せる形式です。縦型・横型・正方形に対応し、縦型はトーク画面を広く使えます。アップロードできる動画は200MBまでと確認できました。視聴後のアクションをオンにすると、設定したリンク先へ誘導できます。配信後は無期限で再生できる一方、2021年8月18日以前にアップロードしたものは、サーバーでの保存期間が約2か月という注記もありました。古い動画を再利用する場合は、この点を確認します。
カードタイプメッセージ:並べて選んでもらう
1つの吹き出しに最大9枚のカードを並べるカルーセル形式です。種類はプロダクト、ロケーション、パーソン、イメージの4つで、1回の作成で使えるのは1つの種類だけです。最後に「もっと見るカード」を付けて、詳しい情報への導線にもできます。保存したカードタイプメッセージは、一斉配信、あいさつメッセージ、応答メッセージで使えます。スマホアプリでは画像タイプのカードのみ対応という記載がありました。作り方の入門は【入門編】LINE公式アカウントでカードタイプメッセージを表示する方法にまとめています。
迷ったときの選び分け表
| 伝えたいこと | 向く形式 | 理由(公式で確認できた仕様から) |
|---|---|---|
| 日程・持ち物・注意事項 | テキスト | 情報が変わったときに直しやすい。吹き出しは最大3つ |
| 予約ページやフォームへ進んでほしい | リッチメッセージ(リンク) | タップ領域ごとにURLを設定できる |
| 2〜3個の選択肢から選んでほしい | リッチメッセージ(テキスト)+自動応答 | 押すと文言が送られ、キーワード応答につながる |
| スタッフや店舗、商品を複数並べたい | カードタイプ | 最大9枚。人物・場所・商品などの種類を選べる |
| 使い方を動きで見せたい | 動画またはリッチビデオ | リッチビデオは視聴後のアクションを付けられる |
| 保存されたくない画像・動画 | リッチメッセージ/リッチビデオ | 応答メッセージのマニュアルで、この目的ではこれらを使う旨の記載 |
つまずきと対処:配信前の確認リスト
種類の特徴を知っていても、実際の配信では細かなところで詰まります。私が構築で使う確認項目を、チェックリストにしました。
- リッチメッセージの画像を、元ファイルなしで編集適用してしまっていないか。適用後は再編集できません。
- テキストアクションの文言と、自動応答のキーワードの表記が一字一句そろっているか。
- クーポンを選ぶアクションで、期限切れのクーポンを指定していないか。選べるのは利用中か開始前のクーポンだけです。
- カードタイプを、スマホアプリ側で作ろうとしていないか。アプリは画像タイプのみ対応と書かれています。
- 短縮URLを使っていないか。配信のマニュアルで非推奨とされています。
- 当社規定で配信できない語句が含まれていないか。配信の作成画面で確認します。
- 古いリッチビデオの再利用で、保存期間の注記に当たらないか。
- プレビューを、トークルーム表示とトークリスト表示の両方で見たか。
リッチメッセージのマニュアルには、アプリ内のプレビューは端末やOSによって実際の表示と異なる場合があるとも書かれています。重要な配信は、自分の端末でテスト配信して見え方を確かめてからにしましょう。
活用例(架空の設計例)
以下は実例ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字は含みません。
架空の小さな教室が、月初の連絡を整える場面を考えます。連絡は3種類。1つ目は「今月のスケジュールと持ち物」で、これは変更があり得るのでテキスト。2つ目は「体験会のご案内」で、申込ページへ進んでほしいのでリッチメッセージにして、画像全体にリンクを設定。3つ目は「講師紹介」で、3人を並べたいのでカードタイプのパーソンを使い、最後のカードで詳細ページへ誘導します。
運用ルールは三つだけにしました。変わりやすい情報は画像に焼き込まない。タップさせたい配信は、必ずリッチメッセージかカードを使う。作ったデザインの元ファイルは共有フォルダに残す。こうしておくと、担当者が変わっても迷う場面が減ります。
私の見立て
- 最初の一手は、全部をリッチにしようとせず、テキストを標準にすること。修正の手間と属人化を減らせるのは、結局テキストです。
- リッチメッセージのテキストアクションは、地味ですが業務改善に効きます。返信を手打ちさせず、自動応答につなげられるので、聞く側と答える側の両方の手間を減らせます。
- 仕様の数字(文字数や作成上限)は、記事や記憶に頼らず、作成画面の表示で確認する習慣をつけたほうが事故が少ないです。
まとめ
メッセージの種類は、「読ませる・押させる・見せる」の3つの目的に当てはめると選びやすくなります。公式で確認できた範囲では、通常のメッセージは吹き出し最大3つで形式は混ぜられず、リッチメッセージは1040×1040の画像にリンク・クーポン・テキストのアクションを置け、リッチビデオは200MBまで、カードタイプは最大9枚という仕様でした。文字数やファイルサイズの細かな上限は、確認したページでは見つからなかったため、作成画面でご確認ください。エルメと組み合わせると、リッチメッセージのテキストアクションを入口にして自動応答を動かす運用が組めます。まずは小さく試して、運用ルールを決めていくのがおすすめです。
エルメの無料プランは、2026年10月9日時点で月額0円と案内されています。ただし、機能ごとの対象プランは今回確認したページに記載がないものもあるため、契約前に公式で最新の内容をご確認ください。
構築代行のご案内(30万円〜・税別)
「種類は分かったが、自分の業種でどう組み合わせるか決められない」「配信の型とリッチメニュー、自動応答をまとめて整えたい」という方向けに、LINE公式アカウントとエルメの構築代行を承っています。費用は30万円〜(税別)です。詳しくは構築代行のご案内をご覧ください。