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ハンドメイド作品や小さなオンラインショップで、「注文はDM、入金はネットバンキングの通知を見て、発送連絡は一人ずつコピペ」という流れが続くと、どこかで漏れが出やすくなります。この記事では、通販の受注管理、入金確認から発送連絡までの手作業を、どこまでLINEとエルメ(L Message)で減らせるのか、減らせないのかを分けて整理します。料金や仕様は2026-10-09時点で公式マニュアルを確認した範囲です。
受注・入金・発送の連絡が、三つの場所に散らばる朝
たとえば、朝にスマホを開くとInstagramのDMに注文が一件、LINEに「先日の件ですが」というメッセージが二件、メールに入金のお知らせが一件。どれが同じ注文なのか、頭の中で突き合わせるところから一日が始まります。小規模ショップで手間になるのは、実は作業そのものより「この注文は今どの段階か」を探す時間です。
段階を分けると、次の五つになります。①注文を受ける ②入金を確かめる ③制作・梱包する ④発送して追跡番号を伝える ⑤届いたかを確かめる。手作業が痛いのは、②と④の「確かめて、伝える」のところです。ここを仕組みにできるかどうかが、この記事の主題です。
なぜ手作業が増えるのか:原因を三つに切り分ける
| 原因 | 現場で起きること | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 注文の入口が複数ある | DM・メール・LINE・イベント会場の口頭で注文が入り、台帳に写し漏れが出る | 入口を一つか二つに絞り、台帳の項目を固定する |
| 入金確認が目視 | 通知メールや通帳を見て、名前の表記ゆれ(カタカナ・旧姓など)を突き合わせる | 決済をカードなどに寄せ、決済結果を一覧で見る |
| 発送連絡が一件ずつ | 追跡番号の貼り付け先を間違える、連絡自体を忘れる | 連絡文の型を決め、宛先を取り違えない仕組みにする |
原因が「入口の散らばり」なのか「確認の目視」なのか「連絡の手打ち」なのかで、効く手当てが違います。全部をLINEで解こうとせず、まず自分の店はどれが一番重いかを選んでください。
LINEとエルメで解ける部分/解けない部分
エルメの商品販売機能は、エルメ上で商品を作成し、LINE上で販売して決済まで進められる機能です(公式マニュアルによる)。商品は単品と継続の2種類で、決済は UnivaPay または Stripe を連携して行います。利用する決済システムは、保存後は変更できないと記載されているため、選ぶ前に公式で確認してください。
| やりたいこと | 解ける度合い | メモ |
|---|---|---|
| LINE上で商品ページを見せて申し込んでもらう | 解ける | 商品ページ、友だち情報入力、最終確認ページ、完了後ページを設定する構成 |
| 決済の結果を一覧で見る | 解ける | 販売履歴で友だち名・商品名・注文番号で検索でき、CSVに決済結果も出せる |
| 申込直後に確認メッセージを自動で送る | 解ける | アクション設定の「申込完了時」にテンプレート配信などを指定できる |
| 銀行振込の入金を自動で突き合わせる | 公式で確認できませんでした | 商品販売ページに振込の自動照合の記載は見つかりませんでした |
| 注文後の通知や発送連絡の専用機能 | 専用機能は確認できず | 商品販売ページに専用機能の記載なし。1:1チャットや配信で運用する |
| 在庫が0になったときの自動処理 | 公式で確認できませんでした | 在庫数と購入上限の設定は確認できたが、0になった時の挙動の記載は見つからなかった |
手順:受注から発送連絡までを、公式の機能名で組む
手順1 決済の入口を決める
Stripeを使う場合、公式マニュアルでは連携設定画面から申込リンク(「L Message限定プラン」と表記)に進み、Stripeアカウントの作成と本人・事業情報の登録を行い、その後エルメに連携する流れです。連携はテスト用アカウントで先に確認し、その後に本番用アカウントで確認する順番になっています。銀行口座の名義はStripeに登録した個人名・事業名と一致させる必要がある、とも書かれています。審査や手数料の詳細は、このページから読み取れませんでした。Stripe側の公式案内を確認してください。
手順2 商品を作り、テスト環境で通す
商品販売では、管理用の商品名と販売環境(本番かテスト)を決め、表示名・説明・価格・在庫数・友だち1人あたりの購入上限を設定します。ハンドメイドの一点物なら、在庫数を1にして購入上限も絞る設計が考えられます。ただし在庫が0になった後の挙動は公式で確認できていないので、必ずテスト環境で自分の目で確かめてください。
手順3 申込完了時のアクションで、受付の一通を出す
アクション設定の「申込完了時」は、友だちが購入を確定したタイミングです。公式ではエルメアクションが使え、テンプレート配信・タグ付け・リッチメニューの表示などが例に挙がっています。「ご注文を受け付けました。制作・発送の目安は【日数】です」という一通と、「発送待ち」タグの付与を組み合わせると、受注台帳の代わりに「発送待ち」の友だち一覧が手元に残ります。
手順4 発送したら、タグを切り替えて個別に連絡する
発送連絡は、1:1チャットで個別に送るか、「発送待ち」タグで絞り込んだ配信で送る方法があります。一斉配信は、全員または、タグなどで絞り込んだ相手に送れ、予約配信も選べます。ただし追跡番号は人ごとに違うので、一斉配信には向きません。追跡番号つきの連絡は1:1チャットが基本です。なお、タグを手動で友だちに付ける手順は、公式のタグ管理ページでは確認できませんでした(自動付与の説明のみ)。1:1チャット側の機能は個別のマニュアルで確認してください。
つまずきやすい点
- 最終確認ページでは、特定商取引法に関する表示のうち一部の項目は自動で出ないため、自分で作る必要があります(公式の記載)。内容そのものの適否は、各自で確認してください。
- 申込完了時のアクションを「一度のみ」にするか「何度でも」にするかで、動きが変わります。
- テスト販売と本番販売は履歴が分かれます。本番に切り替えたことを必ず確かめる。
運用ルール案:毎日5分の「注文ボード」チェック
- 朝1回、販売履歴を開き、前日の注文と決済結果を確認する
- 「発送待ち」タグの人数と、手元の梱包済み数が合うかを見る
- 発送したその日のうちに、追跡番号つきの連絡を送る
- 問い合わせは、1:1チャットで受けた内容を台帳にも一行残す
- 月末に、CSVを書き出して保存する
| 確認ポイント | 見る場所 | 頻度 |
|---|---|---|
| 入金(決済)の結果 | 販売履歴/CSV | 毎朝 |
| 発送待ちの数 | タグを付けた友だちの人数 | 毎朝 |
| 連絡し忘れ | 1:1チャットの履歴 | 発送日 |
| 履歴の保管 | CSV書き出し | 月末 |
このチェックを続けるコツは、項目を増やさないことです。最初は「決済結果」と「発送待ちの数」の二つだけで始め、慣れてから連絡し忘れの確認を足します。忙しい週に続かなくなるのは、確認項目が多すぎるときがほとんどです。担当が複数いる場合は、誰がいつ見るかを一行で決め、休んだ日の代理も先に決めておくと、見落としが減ります。
活用例(架空の設計例)
以下は実例ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字はありません。
ハンドメイドのアクセサリーを月に数十件ほど販売する、一人運営の店を想定します。注文はLINEの商品ページに寄せ、決済はカード決済に統一。申込完了時に受付の一通を自動で送り、「発送待ち」タグを付けます。発送日には、1:1チャットで追跡番号を送り、タグを「発送済み」に切り替えます。イベント出店で直接受けた注文だけは、台帳に手で入力します。こうして、「誰がどの段階か」をタグで見る形にします。
この設計例で大事なのは、自動にする部分と人が送る部分の境目を、最初に言葉で決めておくことです。受付の一通は誰に届いても同じ内容でよいので自動、追跡番号や個別の事情が入る連絡は人、と分けます。迷ったら、まず人が送る側に寄せ、文面が固まってから自動に移すほうが、誤送信の心配が少なくなります。
向かないケース:LINEに寄せないほうがよい場面
- 高額商品や、返品・返金の個別判断が多い取引(電話や対面での確認が適切)
- 銀行振込が中心で、自動の突き合わせを前提にしたい場合(自動照合は公式で確認できませんでした)
- 配送事故や破損など、緊急対応が必要な連絡
- 住所や氏名など個人情報の扱いに不安がある場合(各自の方針・規約を確認)
- 注文が月に数件で、台帳一枚で足りる場合
また、商品販売・決済連携の対象プランについては、公式マニュアルに記載を見つけられませんでした。契約前に公式で確認してください。関連して、エルメの商品販売機能の始め方|単発と継続の違いと、プランごとの数の目安、エルメの決済連携(Stripe・UnivaPay)を使う前に確認すること、業種別の連絡設計はハンドメイド作家・小規模ショップのLINE連絡を整える|受注連絡・制作状況の案内・発送のお知らせも参考にしてください。
私の見立て
- 手作業の正体は「確かめて、伝える」の繰り返しです。決済手段を絞るだけで、確認の量は大きく変わると考えます。
- タグは台帳の代わりになります。ただし、手動でのタグ付けが公式で確認できていないので、アクションでの自動付与を前提に設計するのが安全です。
- 全部を自動にせず、追跡番号の連絡のような個別の一通は人が送る、と決めたほうが事故が減ると思います。
まとめ
受注・入金確認・発送連絡の手作業は、「決済を一本化する」「申込完了時に受付の一通と状態タグを出す」「発送連絡は個別に、型を決めて送る」の三つで整理できます。一方で、振込の自動照合や在庫0の挙動、対象プランは公式で確認できませんでした。まず無料プランで試し、テスト環境で通してから本番に進めてください。
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