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体験レッスンの申込みが入ると、教室側はつい「ご来校をお待ちしています」の一通で済ませてしまいがちです。ところが保護者の側には、持ち物は何か、親は同席してよいか、きょうだいは連れて行けるか、当日の体調が悪かったらどうするか、といった細かな不安が残っています。この不安に先回りして答える案内文が、当日のお問い合わせや直前の欠席連絡を減らします。
この記事では、習い事教室が体験申込のあとに送る案内文を7つの文例にまとめました。文例はすべて当ブログの作例で、実在の教室の文面ではありません。送り方(一斉配信・ステップ配信・リマインド・自動応答・1:1)はエルメ(L Message)の公式マニュアルを取得日2026-10-09に読んだ範囲で整理し、読み取れなかった点は「公式で確認できませんでした」と書きます。
教室全体のLINE連絡の分け方は習い事教室のLINE連絡を整える|体験申込・振替・休講連絡の切り分け、友だち追加直後のあいさつ文だけを業種別に見たい場合は友だち追加直後のあいさつ文の文例集|業種別に書き分ける型と、削るべき一文をご覧ください。
習い事の体験案内で、先に決めておく4つのこと
文面を書く前に、教室側で決まっていないと文例が使えない項目があります。ここが空欄のまま送ると、結局あとから電話で聞かれます。
- 体験の条件:体験料の有無と支払いのタイミング、1回で終わるのか複数回か、体験できる年齢や学年
- 保護者の関わり方:同席できるのか、見学のみか、別室待機か。きょうだいの同伴の可否
- 当日の例外:遅刻・急な欠席は電話にするのか、LINEでよいのか。連絡の締切時刻
- 体験後の扱い:入会の意思確認をいつ、どの手段で聞くか。聞かない選択もある
とくに最後の「体験後の扱い」は、教室の雰囲気を決めます。体験した翌日に入会案内を送るのか、保護者から声がかかるまで待つのかを、あらかじめ教室の方針として一言で言える状態にしておくと、文例7の言い回しが選びやすくなります。
どの文例を、どの送り方で送るか:配信形態の整理表
同じ文面でも、送り方によって設定する場所が変わります。公式マニュアルで確認できた範囲を表にしました。
| 文例 | 送り方 | エルメの機能(公式マニュアルで確認した内容) | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 1 受付確認 | 自動応答/フォーム完了メッセージ | フォームの「回答完了時のメッセージ・アクション」で回答者へメッセージを送れる。自動応答はキーワードと稼働時間で出し分けられる | フォームと自動応答の両方で同じ内容を送ると重複する |
| 2 日程確定 | 1:1 | 1:1チャットで個別に返信。送信予約でメッセージを予約できる | 人が日程を確認してから送る。自動にしない |
| 3 持ち物・服装 | ステップ配信 | 開始アクションで始まり、○日後の○時○分といった日時指定ができる。開始は「エルメアクション」で設定が必要 | 作っただけでは配信されない。1通目に複数メッセージを入れると同時配信 |
| 4 前日リマインド | リマインド配信 | 基準日時(リマインド終了日)から「○日前の○時○分」で配信できる。体験予約から開始なら開催日時が自動で基準になる | 「メッセージ2」は2通目ではない |
| 5 同席・見学 | ステップ配信またはフォームの完了メッセージ | タグやフォームの回答で出し分けも可能(絞り込み条件) | 絞り込みの利用条件は公式で確認 |
| 6 変更・欠席 | 1:1/自動応答 | キーワード応答でよくある問いに返す。個別の事情は1:1 | 当日分は電話に誘導する |
| 7 体験後 | 1:1または一斉配信 | タグで体験済みの人だけに絞って送れる | 入会を急かさない |
対象プランについては、これらの公式マニュアルに記載がなく、公式で確認できませんでした。絞り込みのうち、エルメアクションの「絞込」設定はスタンダードプラン以上の有料プランで使える、とステップ配信のページに書かれています。契約前に必ず最新の公式表記を確認してください。
体験申込後の案内文の文例7つ
以下の文例はすべて作例です。【】の部分を自分の教室に合わせて差し替えてください。個人名や教室名はすべて仮置きです。
文例1:申込直後の受付確認
使いどころ:フォームの回答完了メッセージ、または自動応答で、申込が届いたことだけを短く伝える場面です。日程の確定はここではしません。
【保護者のお名前】様
体験レッスンのお申込みをありがとうございます。内容を受け付けました。
まだ日程は確定しておりません。【教室名】の担当から、【2営業日以内】にこのLINEでご連絡します。
お急ぎの場合や、2営業日を過ぎても連絡がない場合は、お手数ですが【電話番号】までお知らせください。
避けたい言い方:「ご予約が確定しました」と書くこと。人が空き枠を確認する前に確定と読める表現は、行き違いのもとになります。
差し替える箇所:【教室名】【希望日の控え方】【確定連絡をする目安(例:2営業日以内)】【連絡がつかないときの電話番号】
文例2:日程が決まったときのご案内
使いどころ:人が空き枠を確認したあと、1:1で日時と場所を伝える場面です。定員のある体験枠では、確定の一文と変更の窓口をセットで書きます。
体験レッスンの日時が決まりました。
日時:【10月15日(水)16:00〜16:45】
内容:【キッズダンス】
場所:【教室名】【2階の入口】
所要時間:【約45分(着替えを含めて15分前にお越しください)】
日時のご都合が変わった場合は、このLINEでお知らせください。
避けたい言い方:「ぜひお越しください」だけで終わらせること。集合時間、入口、駐車の可否が抜けると、当日に電話が来ます。
差し替える箇所:【体験日時】【レッスン名】【講師の呼び方】【集合場所と入口】【駐車・駐輪の可否】【所要時間】
文例3:持ち物と服装のご案内
使いどころ:体験の2〜3日前に、ステップ配信などで送る場面です。習い事は動きやすい服装、汚れてもよい服、飲み物、上履きなど、教室ごとの物が違います。
体験レッスンが近づきました。当日の準備のご案内です。
持ち物:【飲み物、タオル、室内用の靴】
服装:【動きやすい服装。ボタンや金具の少ないもの】
長い髪は、【結ぶ】とレッスンがしやすくなります。
お子さまのアレルギーや、気になる体調・けがなどがあれば、事前にこのLINEで教えてください。当日の対応の参考にします。
避けたい言い方:「普段着でどうぞ」の一言だけにすること。靴や髪留めなど、安全に関わる物は具体的に書きます。
差し替える箇所:【持ち物リスト】【服装の注意(アクセサリー・長い髪など)】【貸出の有無】【アレルギーや体調の連絡先】
文例4:前日のリマインド
使いどころ:リマインド配信で、開催の前日の夕方などに送る場面です。リマインドは基準日時の○日前の○時○分という指定ができるため、前日18:00などに揃えやすくなります。
明日は体験レッスンの日です。
日時:【10月15日(水)16:00】
集合:【15:45までに教室入口へ】
お子さまの体調がすぐれないときは、無理をなさらず、お電話で【15:00まで】にご連絡ください。日程の変更もご相談できます。
避けたい言い方:「必ずお越しください」と強く書くこと。保護者の負担になり、体調不良でも無理に来させる圧になります。
差し替える箇所:【体験日時】【集合時刻】【当日の連絡先と受付時間】【体調不良時の連絡方法】
文例5:保護者の同席・きょうだい同伴のご案内
使いどころ:同席の可否を事前に伝える場面。見学のルールは教室により大きく違います。タグやフォームの回答で、同席希望の人だけに送ることもできます。
体験レッスンへのご同席についてのご案内です。
・保護者の方は、【見学スペース】からご覧いただけます。
・きょうだいの方は、【お1人まで】ご一緒にどうぞ。【待機用の椅子】をご用意します。
・レッスン中のお写真・動画の撮影は、【ご遠慮いただいております】。
お子さまが一人で入ることに不安がある場合は、【最初の10分だけ一緒に入る】こともできます。ご希望をお知らせください。
避けたい言い方:「どなたでもどうぞ」と書くこと。見学スペースの広さや、レッスン中の集中への配慮が抜けます。
差し替える箇所:【同席の可否】【見学場所】【きょうだいの人数上限】【待機場所】【ご家族の写真撮影の可否】
文例6:日程変更・当日の欠席に関するご案内
使いどころ:キーワード応答や1:1で返す場面。変更の連絡は、LINEで受ける範囲と、電話に切り替える範囲を分けて書きます。
日程の変更は、【前日の18時まで】にこのLINEで承ります。
当日のご欠席や遅れは、LINEでは気づくのが遅れることがありますので、【レッスン開始の2時間前以降】は、お電話【電話番号】でお知らせください。
体調不良の場合の日程変更は、【1回に限り無料】で承っております。
避けたい言い方:「当日のキャンセルはお受けできません」と一方的に書くこと。体験の欠席は体調不良が多く、冷たく読まれます。
差し替える箇所:【変更の締切】【当日の電話番号と受付時間】【振替の可否】【体験料の扱い】
文例7:体験後のお礼と、これからのご案内
使いどころ:1:1または一斉配信で、体験の翌日などに送る場面。体験済みのタグが付いた人だけに絞って送れます。入会案内は、短く、期限を作らない書き方にします。
昨日は体験レッスンにご参加いただき、ありがとうございました。
【お子さまのお名前】さんは、【最後まで楽しそうに取り組んでいました】。
もし、続けることをお考えでしたら、コースや月謝のご案内を【こちら】にまとめています。ご質問があれば、このLINEでいつでもどうぞ。
今回は見送る場合も、ご連絡は不要です。
避けたい言い方:「今月中の入会で特典」と締切を作ること。保護者が決めかねているときに、圧になります。販促表現の細かな決まりは、LINE公式の最新のガイドラインを確認してください。
差し替える箇所:【お子さまの呼び方】【当日の様子で伝えられる事実】【入会案内の掲載先】【問い合わせ窓口】
習い事ならではの、文面で気をつけたいところ
他の業種では起きにくい、子ども向けの教室特有の事情があります。
- 連絡の相手は子どもではなく保護者です。LINEの友だちが保護者本人であることを前提に、「お子さまの」「お子さまは」と主語を分けて書きます。
- 体調・けが・アレルギーは、教室が把握しておくべき情報ですが、医療や診断に関わる判断はしません。「医療機関での判断をお願いします」といった一般論にとどめ、各教室の方針と規約に従います。
- 体験枠は定員があることが多く、「空いていますか」「別の日に替えられますか」という問い合わせが集中します。日程調整の窓口を1:1に決めておくと、自動応答での誤案内が減ります。
- 兄弟・姉妹の同伴や、保護者が同席して撮影することの可否は、教室の安全や他の生徒への配慮に関わるため、文面に明記します。
文例の【】を埋めるときに、教室内で決まっていないことがないかを確認する表も用意しました。
| 差し替え欄 | 決める人 | 決まっていないときに起きること |
|---|---|---|
| 体験料と支払い方法 | 教室の責任者 | 当日の受付で金額の確認が始まり、他の保護者を待たせる |
| 同席・きょうだい同伴のルール | 講師と事務 | 当日に人数が増え、見学スペースに入りきらない |
| 当日の連絡先と受付時間 | 事務担当 | 遅刻や欠席の連絡が誰にも届かない |
| 体験後の入会案内の出し方 | 責任者と講師 | 講師ごとに言うことが違い、保護者が戸惑う |
向かないケース
次のような場合は、LINEの案内文で済ませず、電話や対面にした方がよいと考えます。
- お子さまにけがや急な体調変化があった当日の連絡:返信待ちにしない
- 保護者が日本語に不安がある、LINEをほとんど見ないなど、連絡手段が合わない場合
- 苦情や、教室の方針に関する込み入ったご相談
活用例(架空の設計例)
以下は実在の教室の事例ではなく、組み方の一例です。成果の数字はありません。
小学生向けのピアノとリトミックを教える、講師3人の教室を想定します。体験申込はフォームから受け、回答完了時に文例1を自動で返します。事務担当が空き枠を確認し、文例2を1:1で送ります。送った日に「体験予定」のタグを付け、2日前に文例3、前日に文例4をそれぞれステップ配信・リマインド配信で送る設計です。体験後は、担当講師がタグを「体験済み」に付け替え、翌日に文例7を1:1で送ります。
この設計では、「確定を人が判断する」「当日の急な連絡は電話」「入会は急かさない」の3つを軸にしています。自動で送るのは、事実が変わらない部分(持ち物、リマインド)だけです。
私の見立てとまとめ
私の見立て
- 体験案内で一番効くのは、凝った言い回しより「確定したのかしていないのか」を最初の一通で間違いなく伝えることだと考えます。
- 自動にするのは事実が変わらない案内(持ち物・場所・前日の確認)まで。日程の確定と入会の話は、人が書く前提にした方が信頼されやすいと思います。
- 文例は丸ごと使うより、【】の差し替え欄を自分の教室の事実で埋めることに価値があります。埋められない欄が見つかったら、それが教室の決めごとの穴です。
まとめ
体験申込後の案内文は、受付確認・日程確定・持ち物・前日・同席・変更・体験後の7つに分けると、送り方と文面の役割が整理できます。エルメのフォーム・自動応答・ステップ配信・リマインド配信・1:1チャットを役割ごとに使い分け、まずは自分のスマホで一通り受け取ってみてください。
公式で確認できなかった点:各機能の対象プラン(フォーム・自動応答・リマインド配信・あいさつメッセージのマニュアルに記載なし。ステップ配信のページに「絞込」がスタンダード以上とある点のみ)、LINE公式の販促表現・配信頻度のガイドラインの具体的な内容(本記事では確認していません)。
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