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ハンドメイド作家や小さな通販ショップにとって、発送完了の連絡は「送って終わり」ではなく、問い合わせを減らす大事な一通です。一点物や受注制作品は、お客様が到着を心待ちにしている分、「いつ届くのか」「届かなかったらどうするのか」の不安も大きくなります。この記事では、発送完了と受け取り案内の文例を、ハンドメイド・小規模通販の現場に合わせて7つ用意しました。文例はすべて当ブログの作例です。【】の部分を差し替えて使ってください。
エルメの機能については、公式マニュアル(lme.jp/manual)を読んで確認できた範囲だけを書いています。取得日は2026-10-09。公式で確認できなかった点は、その旨を書きます。ショップ全体の連絡の整え方は、ハンドメイド作家・小規模ショップのLINE連絡を整える|受注連絡・制作状況の案内・発送のお知らせにまとめていますので、この記事は「発送完了から受け取りまで」に絞ります。
ハンドメイド・小規模通販ならではの注意点
発送の連絡文は、どの業種でも同じに見えますが、ハンドメイドや小規模通販には特有の事情があります。文例に入る前に、先に整理しておきます。
- 一点物・受注制作品は「発送日」が前もって確定しにくい。制作が終わった日と発送した日が違うため、連絡の言葉を分けておく
- 配送方法によって、追跡番号の有無・日時指定の可否・ポスト投函か手渡しかが変わる。文面には「どの方法で送ったか」を書かないと、お客様が受け取り方を想像できない(各配送方法の条件は配送会社の案内で確認してください)
- 割れ物・布もの・アクセサリーなど、梱包の仕方に特徴がある。開封時の扱いを一言添える場面がある
- ギフトで別の住所に送るケースがあり、購入者本人と受け取る人が違う
- 作家が一人で制作・梱包・発送まで行うため、連絡が遅れたときの「次の予定」を示しておかないと、問い合わせが集中する
なお、返品・交換・返金の条件や、表示義務などの法律に関わる判断は、この記事では扱いません。ご自身のショップの規約と、関係する法令・窓口の案内を確認してください。
どの配信形態で送る文例か|一斉・ステップ・リマインド・自動応答・1:1の使い分け
同じ文面でも、送り方によって準備と手間が変わります。発送完了の連絡は、お客様ごとに「追跡番号」「発送日」が違うのが特徴です。公式マニュアルで確認できた範囲では、一斉配信のテキストに「情報自動挿入」でLINE名や友だち情報、配信日の日付などを差し込めると説明されています。追跡番号を友だち情報に登録して差し込めるかは、公式で確認できませんでした。
| 配信形態 | 発送連絡での向き不向き | 公式で確認できたこと |
|---|---|---|
| 一斉配信 | 全員に同じ案内(年末年始の発送休止、発送作業日の告知)を送る場面に向く。個別の追跡番号には不向き | 配信予約、タグ等での絞り込み、情報自動挿入、テンプレートから追加が可能と説明 |
| ステップ配信 | 購入後、数日後に「届いていますか」を送るなど、時間をおいた連絡に向く | 友だち追加時、フォーム回答後、タグ管理などのエルメアクションから開始できると説明。日時指定や経過時間での配信タイミング指定がある |
| リマインド | 受け取り日や受け渡しの前日に送る連絡に向く可能性がある | リマインド配信の操作マニュアルのページは確認できたが、設定の詳細は本記事では確認できませんでした |
| 自動応答 | 「追跡番号を教えて」など、よくある質問に定型で返す場面に向く | キーワードの完全一致・部分一致、複数キーワードのいずれか/すべてを含む、の設定が可能と説明 |
| 1:1チャット | 追跡番号の連絡、遅延のお詫び、破損の相談など、個別に確認が必要な連絡に向く | チャット機能の詳細は本記事では扱いません |
自動応答のキーワード設計は、キーワード応答の設計|拾うキーワードの決め方と、拾いすぎ・拾い漏れの直し方が参考になります。「届かない」「まだ」のような短い言葉を部分一致にすると拾いすぎる恐れがあるので、発送の質問に使うなら言葉を絞るのが安全です。
発送完了・受け取り案内の文例7つ
いずれも作例です。丁寧語を基本に、絵文字は使っていません。店名・お名前などは【】で仮置きしています。
文例1:追跡番号のある発送完了の連絡(1:1チャット/個別送信向け)
【お名前】様
ご注文いただいた【商品名】を、本日【発送日】に発送いたしました。
配送方法:【配送方法】
お問い合わせ番号:【番号】
お届け予定:【日付】ごろ(地域や天候により前後する場合があります)
到着まで、今しばらくお待ちください。ご不明な点がありましたら、このトークにお返事ください。
【店名】
- 使いどころ:追跡番号が付く方法で送ったとき。1件ずつ送る前提
- 避けたい言い方:「必ず○日に届きます」と断定する言い方。配送会社の事情で遅れることがあるため
- 差し替える箇所:配送方法、番号、お届け予定の日付
文例2:ポスト投函で送った場合の案内
【お名前】様
ご注文の【商品名】を、【発送日】にポスト投函の方法で発送しました。
この方法では、受け取りの際に印鑑やサインは不要で、ご不在でもポストに届く形になります。
日時の指定はできません。お届けまで【目安】ほどかかる場合があります。
ポストをご確認いただき、届いていましたらお知らせいただけると安心です。
- 使いどころ:追跡の有無や日時指定の可否がお客様の想像と違いやすい配送方法のとき
- 避けたい言い方:「お家にいなくても安心です」と、盗難や紛失のリスクを軽く扱う言い方
- 差し替える箇所:配送方法の説明、目安日数(配送会社の案内で確認した内容に合わせる)
文例3:受注制作品の発送予定日の連絡(発送前)
【お名前】様
ご注文の【商品名】は、現在制作の【工程】まで進んでおります。
【日付】ごろの発送を予定しています。発送の際は、改めてこのトークでお知らせします。
制作の状況により、予定が前後する場合は、分かった時点でご連絡します。
- 使いどころ:受注制作品で、「いつ送られるのか」を聞かれがちな中間の連絡として
- 避けたい言い方:「もうすぐ完成です」のように、日付の目安を含まない言い方。お客様が待つ長さを判断できない
- 差し替える箇所:工程の名前、発送予定日
文例4:配送中・お届け予定日が近づいたときの案内
【お名前】様
先日発送した【商品名】は、【お届け予定日】ごろにお届けの見込みです。
お受け取りが難しい日がある場合は、配送会社の再配達や日時変更の案内に沿ってご対応をお願いします。
お届けの状況は、お問い合わせ番号【番号】でご確認いただけます。
- 使いどころ:不在が続いてお問い合わせになりがちな時期。ステップ配信やリマインドで送る候補
- 避けたい言い方:お客様の受け取りが遅れたことを責めるように読める言い方
- 差し替える箇所:お届け予定日、問い合わせ番号の有無(番号がない配送方法のときは削る)
文例5:到着後の確認のお願い
【お名前】様
お手元に【商品名】は届きましたでしょうか。
お届けの際に、ご注文の内容と違うものが入っていた、箱が傷んでいた、などがありましたら、お手数ですが、このトークに写真を添えてお知らせください。
【注意点(例:布製品のお手入れ、割れ物の取り扱い)】についても、よろしければご確認ください。
- 使いどころ:届いたかを確かめたいとき。到着の目安日から数日後に、ステップ配信で送る候補
- 避けたい言い方:「ご満足いただけましたでしょうか」と感想を求めすぎる言い方。レビューの強制に読めるため
- 差し替える箇所:写真の依頼の有無、取り扱いの注意点
文例6:ギフトなど、別の住所に送ったときの案内
【お名前】様
ご注文の【商品名】を、ご指定いただいた【送り先の呼称(例:贈り先のお客様)】宛てに発送しました。
お届け予定は【日付】ごろです。
お品物には、金額が分かる書類は同梱しておりません。【同梱物の内容】は、お選びいただいた内容のとおりです。
万一、贈り先の方から不在などの連絡が入りましたら、お知らせください。
- 使いどころ:購入者と受け取る人が違うギフトの場合。購入者へ届け日を伝えておきたいとき
- 避けたい言い方:贈り先のお名前や住所を、トーク画面でそのまま繰り返す書き方。画面を他の人に見られる可能性がある
- 差し替える箇所:呼称、同梱物の内容(自分のショップの対応に合わせる)
文例7:発送が遅れるときのお詫びと新しい予定
【お名前】様
ご注文の【商品名】について、【理由(例:材料の入荷が遅れている)】のため、お約束していた【元の発送予定日】に発送できない状況です。申し訳ありません。
現時点では【新しい発送予定日】ごろの発送を見込んでいます。
待つことが難しい場合は、ご注文のキャンセルについてもご相談いただけます。ご希望があれば、このトークにお返事ください。
- 使いどころ:遅れが分かった時点で、一斉配信ではなく個別に送りたいとき
- 避けたい言い方:理由をぼかす、またはお客様側に原因があるように読める言い方
- 差し替える箇所:理由、元の予定日、新しい予定日。キャンセルの扱いは、自分のショップの規約に合わせる
送る前に確認する表|取り違えと送り忘れを防ぐ
発送連絡で一番こわいのは、別のお客様の追跡番号を送ってしまうことです。作例のとおり個別に送る場合は、送る前に次の表の項目を見ます。
| 確認項目 | 確認する内容 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| 宛先 | 注文者のLINE名と、注文書のお名前が一致しているか | LINE名が愛称や記号のみで、誰か分からない |
| 番号 | 追跡番号の桁・文字の取り違えがないか。コピーして貼るか、読み合わせるか | 複数の注文を同じ日にまとめて発送する日 |
| 配送方法 | 文面の説明が実際の配送方法と合っているか | ポスト投函の文を手渡しの人に送ってしまう |
| 日付 | お届け予定が、配送会社の案内と合っているか | 発送日と制作完了日の混同 |
| 送り忘れ | 発送作業をした全員に連絡が出ているか | 忙しい日の最後の数件が漏れる |
配信数についても触れておきます。無料プランの配信は月1,000通までとされています(取得日2026-10-09。契約前に公式でご確認ください)。発送連絡を1件ずつ送る運用だと、注文数に応じて通数が増えます。見積もりの考え方は月の配信通数のシミュレーション|無料プランの1,000通で何ができるかを式で見積もるを参考にしてください。
活用例(架空の設計例)|一人で制作・発送する布小物の作家
以下は実在の事例ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字は載せません。
受注制作のポーチを作る作家を想定します。発送日は週に2回と決め、その日の夕方に、まとめて発送連絡を送る運用にします。連絡の入口は3つ。購入直後の受付確認、制作が終わったときの発送予定日の連絡(文例3)、発送した日の連絡(文例1・2)です。追跡番号は個別なので1:1チャットで送り、ポスト投函の人には文例2を使います。
到着の目安日から数日後に、ステップ配信で文例5を送ります。「追跡番号を教えて」と聞かれがちなので、自動応答では「追跡」というキーワードに反応させ、「発送時にお送りしたトークをご確認ください。見つからない場合はこのままお知らせください」と返す設計にします。ただし、自動応答は番号そのものを返せるわけではないため、見つからない人への最終対応は人が行います。
向かないケース|この文例だけでは足りない場面
- 配送中の事故や紛失:配送会社への調査依頼が必要。LINEの文例は状況の連絡にとどまる
- 破損・不良の判断、返品・返金・交換の可否:ショップの規約と、関連する法令・窓口の案内を確認する。ここでは判断しません
- 急ぎの用件(誕生日当日に必要な贈り物など):LINEだけでなく、電話や別の手段も用意する
- 住所や電話番号の確認:必要な項目と保管の仕方は、各自の方針・規約に沿って決める
私の見立て3点とまとめ
私の見立て
- 発送完了の連絡は、「何で送ったか」と「届かないときの動き方」まで書くと、問い合わせの往復が減りやすいと考えます(効果を保証するものではありません)
- 追跡番号のような個別の情報は、自動化より、1件ずつ丁寧に送る方が事故が少ない。自動応答やステップ配信は、番号が絡まない連絡に使うのが無難です
- 遅れたときの一通は、作例のように「理由・新しい予定・相談先」の3点を入れておくと、お客様が次の動きを決めやすくなると思います
まとめ
ハンドメイド・小規模通販の発送連絡は、配送方法の違い、受注制作の予定の揺れ、ギフトの別住所という3つの事情を意識すると書きやすくなります。この記事の7つの文例は、場面ごとの作例です。そのまま貼らず、ご自身のショップの規約と配送方法に合わせて、【】を差し替えて使ってください。エルメの機能で公式に確認できなかった点(追跡番号の差し込み、リマインドの詳細)は、契約前に公式で確認をお願いします。
構築代行のご案内(30万円〜・税別)
受注から発送連絡、問い合わせ対応まで、ショップの流れに合わせてLINE公式アカウント+エルメを整えたい方向けに、構築代行を承っています。料金は30万円〜(税別)です。詳しくは構築代行のご案内ページをご覧ください。