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臨時休業や休講の連絡は、書く側にとって「一番急いでいる時に、一番間違えられない文章」です。体調不良、設備の故障、悪天候、講師の都合など、理由は毎回違い、決まっていることも毎回違います。その場で書くと、日付の間違い、予約済みのお客様への配慮の抜け、再開日の書き忘れが起きやすくなります。
この記事では、店舗全般で使える臨時休業・休講のお知らせの文例を7つ、私が自作した作例として載せます。文例ごとに使いどころ・避けたい言い方・差し替える箇所を付け、どの配信形態(一斉配信、配信予約、1:1、自動応答)で送るのかも整理します。機能の説明は、エルメ公式マニュアル(lme.jp/manual)を取得日2026-10-09に読んで要約したものです。
休業の連絡が難しいのは、「誰に」「何を」「いつ」が毎回違うから
営業日が変わるだけの連絡に見えて、実際には店舗の状況によって、連絡の中身が大きく変わります。たとえば、予約のある店舗は「すでに来店予定のお客様」への個別連絡が必要です。前払いの回数券やチケットを扱う店舗は、休業分の扱い(振替や延長をするか)をお店の規約に沿って伝える必要があります。商品を預かっている店舗は「受け取りはいつ可能か」を、仕込みや仕入れのある店舗は「予約済みの商品はどうなるか」を書くことになります。
一方、全員に同じ内容で足りる連絡もあります。「本日は臨時休業です」のように、予約の有無に関係なく届けたい場合です。この違いを分けずに一斉配信だけで済ませようとすると、予約済みのお客様に必要な情報が届きません。だから文例を作る前に、連絡を分ける軸を決めておくと楽になります。
文例を書く前に決めておく4項目と、配信形態の整理
休業の連絡で抜けが出やすいのは、次の4項目です。文例の【】の部分は、すべてこの4項目から埋められるようにしてあります。
- 休む期間:開始日と終了日(再開日)。日付だけでなく曜日も併記すると取り違えが減ります
- 理由の伝え方:どこまで書くか。個人の体調など詳しい事情は書かなくてもよいので、お店の方針で決めておきます
- 予約済みのお客様の扱い:個別に連絡するのか、お客様から連絡をもらうのか。振替や変更の窓口はどこか
- 前払い・回数券・預かり品の扱い:有効期限の扱いや受け渡し日。条件はお店の規約に従い、迷う場合は専門家や事業者の窓口に確認します
配信形態は、連絡の相手によって選び分けます。公式マニュアルで確認できた機能と、各文例の対応を表にまとめます。
| 配信形態 | 何ができるか(公式で確認した範囲) | この記事の文例 |
|---|---|---|
| 一斉配信(即時) | メッセージ配信から、登録後すぐに配信できる。配信先は「すべての友だち」か「絞り込み」 | 文例1・5 |
| 配信予約(日時指定) | 日時を指定して配信できる。複数の日時を登録すると、同じメッセージがそれぞれの日時に配信される | 文例2・7 |
| 絞り込み配信 | タグの有無やシナリオの読了状況などで配信先を限定。配信予定数を目安として確認できる | 文例4 |
| 1:1チャット | 友だち一人ひとりとやりとりする。予約済みのお客様への個別連絡に使う | 文例3 |
| 自動応答 | 指定した曜日・時間帯に届いたメッセージへ、設定した内容を自動で返信できる(営業時間外の自動返信の手順が公式にある) | 文例6 |
ステップ配信やリマインド配信も候補ですが、この記事の文例は「その時に必要になる単発の連絡」が中心なので、使っていません。リマインド配信は、イベントの開催日時を基準に送る機能として公式に説明されており、休業日の予約者への連絡に使えるかどうかは、公式の説明では確認できませんでした。
臨時休業・休講のお知らせの文例7つ(作例)
以下の文例はすべて、この記事のために作った作例です。【】の中を自店の情報に差し替えて使ってください。丁寧な敬語で書いていますが、お店の雰囲気に合わせて調整してかまいません。
文例1:当日朝に決まった臨時休業(一斉配信・即時)
【店名】からのお知らせです。
誠に申し訳ありませんが、本日【日付(曜日)】は【理由】のため、臨時休業とさせていただきます。
ご予約をいただいているお客様には、あらためて個別にご連絡いたします。
明日以降の営業については、決まり次第こちらでお知らせします。
急なご案内となり、申し訳ございません。
- 使いどころ:当日の朝に休むことが決まり、とにかく早く全員に知らせたいとき。
- 避けたい言い方:「しばらく休みます」のように期間があいまいな書き方。再開見込みが不明な場合は「再開日は決まり次第お知らせします」と明記する。
- 差し替える箇所:【店名】【日付(曜日)】【理由】。理由は「諸事情により」でもよい。
当日の即時配信は、公式の説明どおり「この内容で配信登録」を押した時点で配信されます。日付と曜日を送る前に声に出して読み合わせる習慣をおすすめします。
文例2:日程が決まっている臨時休業(配信予約)
【店名】よりお知らせです。
【開始日(曜日)】から【終了日(曜日)】まで、【理由】のため臨時休業とさせていただきます。
営業再開は【再開日(曜日)】【時刻】からです。
期間中のご予約・ご注文の扱いは、【窓口】までお問い合わせください。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
- 使いどころ:設備工事、棚卸し、研修などで数日以上前から分かっている休業。休業の約1週間前と前日の2回に分けて配信予約するのが使いやすい。
- 避けたい言い方:「近日中に休みます」。日付が書かれていないと、見たお客様が自分で予定を確かめられない。
- 差し替える箇所:【開始日】【終了日】【再開日】【窓口】。前日の念押しは、冒頭に「明日から」を足すだけで使える。
配信予約では、日時を追加して登録でき、複数の日時を登録すれば同じ文面がそれぞれの日時に届くと公式に説明されています。1回の作成で、1週間前と前日の2回分を予約できます。
文例3:予約済みのお客様への個別連絡(1:1)
【お客様のお名前】様
【店名】の【担当者名】です。ご予約をいただいている【予約日時】ですが、【理由】のため、臨時休業となってしまいました。
誠に申し訳ございません。
代わりの日程として、【候補日時1】または【候補日時2】はいかがでしょうか。ご都合が合わない場合は、お気軽にお知らせください。
ご迷惑をおかけし、重ねてお詫び申し上げます。
- 使いどころ:予約済みのお客様に、お詫びと代わりの日程を提示したいとき。
- 避けたい言い方:「休業なのでキャンセルになります」と一方的に告げる書き方。代替の選択肢を必ず添える。
- 差し替える箇所:【お客様のお名前】【予約日時】【候補日時】。前払い済みの場合は、返金や振替の扱いをお店の規約に沿って一文足す。
予約済みの人数が多い場合、全員に1:1で書くのは負担です。誰に・いつ・何を送ったかを残すために、配信文の作成・確認・予約の分担表を作る|複数人運用で誤配信を防ぐ役割の決め方のような分担表を使うと、送り漏れを防げます。
文例4:講師都合・クラス単位の休講(絞り込み配信)
【クラス名】にご参加の皆さまへ
【日付(曜日)】【時間】の【クラス名】は、【理由】のため休講とさせていただきます。
振替は【振替日時】を予定しています。ご参加の可否は、【方法】でお知らせください。
参加を見送られる場合も、ご連絡は不要です。
ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
- 使いどころ:教室、スクール、ジムなどで、特定のクラスにだけ休講を知らせたいとき。クラスごとにタグを付けておき、絞り込み配信で届ける。
- 避けたい言い方:全クラスの人に届く一斉配信で送ってしまう文面。他クラスの人には無関係な連絡になる。
- 差し替える箇所:【クラス名】【日付】【振替日時】【方法】。連絡不要かどうかを明記すると問い合わせが減る。
絞り込み配信は、初期設定が「すべての友だち」になっているため、絞り込みを忘れると全員に届きます。配信予定数が想定より極端に多い場合は、タグ設定の誤りを疑うよう公式が案内しています。
文例5:悪天候・災害時の「検討中」と「確定」の2段連絡(一斉配信)
【検討中】【店名】です。
【天候や状況】のため、本日の営業について検討しています。
【時刻】までに、営業するかどうかをこちらでお知らせします。
お出かけ前に、必ずご確認ください。
【確定】【店名】です。
【理由】により、本日【日付(曜日)】は終日休業とします。
ご予約のお客様へは個別にご連絡します。
- 使いどころ:営業するかどうか判断が分かれる日。判断の時刻を先に約束しておくと、お客様が来店前に待てる。
- 避けたい言い方:「営業するかもしれません」だけの文面。いつ決まるのかが分からず、かえって不安を増やす。
- 差し替える箇所:【状況】【時刻】。確定の連絡は、検討中の連絡と別の配信として送る。
この文例は、お客様の安全に関わる場合があります。公共機関の発表や、お店の判断基準を優先して、迷った場合は営業しない側に倒す方針を事前に決めておくと、書くときに迷いません。
文例6:休業期間中の自動応答(自動応答)
メッセージをありがとうございます。
【店名】は、【開始日】から【終了日】まで臨時休業をいただいております。
お返事は【再開日】以降に、順番にお送りします。
お急ぎの場合は、【緊急連絡先】までお電話ください。
- 使いどころ:休業中も友だちからメッセージが届くため、返事が遅れる理由と再開日を自動で伝えたいとき。
- 避けたい言い方:返事の日を約束する書き方。再開日に確実に返せる体制がなければ「順番に」とだけ書く。
- 差し替える箇所:【開始日】【終了日】【再開日】【緊急連絡先】。
営業時間外の自動返信は、公式の手順で、すべてのメッセージに反応するよう設定し、「何度でも稼働」にして、反応する曜日と時間帯を登録します。時間帯が日付をまたぐ場合は、「22時から23時59分」と「0時から8時59分」のように2つに分けて作ります。注意したいのは、私が読んだ公式ページでは、曜日と時間帯の指定は確認できたものの、「この日からこの日まで」という期間の指定は確認できなかったことです。休業が終わったら、自動応答を止める作業を忘れないよう、再開日に確認する担当を決めてください。
文例7:営業再開のお知らせ(配信予約)
【店名】からのお知らせです。
お休みをいただいておりましたが、【再開日(曜日)】【時刻】より通常どおり営業を再開します。
休業中は、ご迷惑をおかけしました。
再開後の混雑が予想されるため、ご予約は【方法】がおすすめです。
また、休業期間の影響で【変更点(期限の扱いなど)】があります。詳しくは【窓口】へお問い合わせください。
- 使いどころ:休業が明けるタイミングで、再開を確実に知らせたいとき。再開日の朝に配信予約しておく。
- 避けたい言い方:「通常営業に戻ります」だけで、休業中に変わったこと(期限や受け渡し)が分からない文面。
- 差し替える箇所:【再開日】【時刻】【方法】【変更点】【窓口】。
配信前のつまずきと、送る前のチェックリスト
休業の連絡は緊急で送ることが多く、確認が省かれがちです。公式マニュアルの記載をもとに、つまずきやすい点を並べます。
- 即時配信は「この内容で配信登録」を押した時点で配信される。押す前に、日付・曜日・理由を第二の人が読む
- 下書き保存ができる。夜のうちに下書きを作り、朝に確認して送る流れにしておくと慌てない
- 絞り込み配信は初期値が全員。配信予定数が想定と合っているか見る
- 配信予約は、配信した時点で条件に合う友だちに届く。予約後にタグが変われば対象も変わる
- 配信予約の変更・取り消しのやり方、送信後の取り消しが可能かは、私が読んだ公式ページでは確認できませんでした
- テスト配信の方法も、メッセージ配信のマニュアルでは確認できませんでした。事前に設定画面かサポートで確かめておく
年間で決まっている休業(年末年始など)は、場当たりでなく連絡カレンダーに載せておくと抜けが減ります。休業・繁忙期・年末年始の案内を忘れない|年間の連絡カレンダーの作り方と、エルメの配信予約・自動応答の使いどころも参考にしてください。
活用例(架空の設計例)|小さな整体院と料理教室を例に
以下は実在のお店の事例ではなく、設計の考え方を示す架空の例です。成果の数字は含みません。
| 連絡する相手 | 先に送る? | 文例 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 予約済みのお客様 | 最優先(個別に先に) | 文例3 | 代わりの日程・前払い分の扱いをお店の規約で確認 |
| 特定クラスの参加者 | 予約者の次 | 文例4 | タグの付け間違いと配信予定数 |
| 友だち全員 | 予約者への連絡の後 | 文例1・2・5 | 日付と曜日、再開日の明記 |
| 休業中の問い合わせ | 休業開始前に設定 | 文例6 | 再開日の止め忘れ担当を決める |
- 予約制の小さな整体院:臨時休業が決まったら、まず予約リストを見て、休業日に予約のあるお客様へ文例3を1:1で送る。そのうえで、全員向けに文例2か文例1を送る。この順番にすると、予約済みの人が一斉配信で先に知ってしまう混乱を避けられる
- クラス制の料理教室:クラスごとにタグを付けておき、講師の都合で休講になったら、文例4を絞り込み配信で届ける。振替日が決まっていない間は、「振替は決まり次第お知らせします」と書く
- 店頭販売中心のお店:予約がないため、文例1か文例2の一斉配信が中心。休業が長引く場合は、文例6の自動応答で問い合わせの返事を待たせる理由を伝え、再開日に文例7を配信予約する
3つの例に共通するのは、「個別連絡が必要な人」と「全員に伝えればよい人」を先に分ける点です。連絡の型は他にもあり、業務連絡の配信文の型10パターン|日程変更・書類提出依頼・休業・値上げ・メンテナンスのお知らせにまとめています。
向かないケースと、私の見立て3点
LINEのお知らせが向かないケース
- お客様の安全にすぐ関わる緊急の連絡(電話や直接の連絡を優先する)
- 前払い・返金・契約の扱いなど、個別の事情を聞きながら判断する連絡(LINEは入口にして、電話や対面で確認する)
- 友だち追加をしていない人。LINEでは届かないため、店頭掲示や電話など他の手段を併用する
- 個人情報や決済に関わるやりとりを、トークで受け取ってよいか迷う場合(各自の方針・規約を確認)
私の見立て3点
- 休業連絡の失敗の多くは、文章の上手下手ではなく、日付・再開日・予約済みの人の扱いという事実の抜けから起きると考えています。文例は、その抜けを防ぐ穴埋め用紙として使うのがよいと思います。
- 予約済みの人への個別連絡を先に、全体への一斉配信を後にする順番は、地味ですが効果の大きい運用ルールだと思います。
- 自動応答は便利な反面、休業明けに止め忘れる事故が起きやすい機能です。公式で期間指定が確認できなかった以上、「止める日と担当」を決めておくのが現実的です。
まとめ
臨時休業・休講の連絡は、休む期間・理由の伝え方・予約済みのお客様の扱い・前払いや預かり品の扱いの4項目を先に決めれば、文例の穴埋めで書けます。配信形態は、全員なら一斉配信、事前に決まっていれば配信予約、クラス単位なら絞り込み、予約済みの人は1:1、休業中の問い合わせは自動応答、と使い分けます。送る前に日付と曜日を第二の人が読み、自動応答の止め忘れを防ぐところまでが一連の作業です。
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