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フリーランスや個人事業で新しいサービスを始めるとき、LINEの友だちに伝える一通は、意外と書きにくいものです。大きな会社の「新商品のご案内」と違い、読む側の多くは過去に依頼した人や、これから頼むかもしれない人で、顔が思い浮かぶ関係だからです。この記事では、新サービス開始のお知らせの文例を7つ、個人事業ならではの事情に合わせて作例として用意しました。送り方(一斉配信・絞り込み配信・1:1など)の整理と、エルメ(L Message)での設定の流れも添えます。
文例はすべて筆者による作例で、実際の事業者の文面ではありません。エルメの機能は2026-10-10時点で公式マニュアルを読んで確認した範囲に限り、確認できなかった点はそう書きます。
個人事業の「新サービス告知」で先に決めておくこと
会社の告知と違い、個人事業の新サービスは、次のような事情で文面の難しさが変わります。文例を見る前に、ここだけ決めておくと言い回しがぶれません。
- 既存の依頼との線引き:今やっている仕事の変更なのか、別メニューが増えるのか。ここがあいまいだと「今の契約の内容が変わるのか」と読まれる
- 受付できる人数:一人で回すため、同時に受けられる件数が限られる。「先着」「枠」の書き方を決めておく
- 開始日と受付開始日のずれ:「いつから使えるか」と「いつから申し込めるか」を別に書く
- 屋号と自分の名前:普段の依頼で呼ばれている名前で書く。急に屋号だけにすると、誰からの連絡か分かりにくい
- 営業と受け取られない距離感:過去に依頼した人は「個人的な連絡」と感じやすい。押しつけず、断りやすい余白を作る
料金の改定や契約条件の変更を伴う場合、法律や税務の判断が絡むことがあります。この記事では判断しないため、必要な内容は各自で確認してください。
7つの文例を、どの配信形態で送るか
エルメの公式マニュアルでは、メッセージ配信(一斉配信)は、全友だちへの配信か、タグなどで絞り込んだ配信を選べます。送るタイミングも、すぐ送る・日時を予約するのどちらかで、複数の日時を並べることもできます。絞り込みはタグの有無や、ステップ配信の状況で行えます。配信前には予定の配信人数が表示されます。個別の返信は1:1チャットで行います。
| 文例 | 主な送り方 | 対象の絞り込み |
|---|---|---|
| 1 事前予告 | 予約配信(一斉配信) | 全友だち、または過去の依頼者のタグ |
| 2 開始のお知らせ | 一斉配信(予約または即時) | 全友だち |
| 3 既存の依頼者への個別案内 | タグで絞り込んだ一斉配信 | 「過去に依頼あり」のタグがある人 |
| 4 受付人数に限りがある場合 | 一斉配信、または申込フォーム | 全友だち。フォームの回答制限は別途確認 |
| 5 詳細を知りたい人への返信 | 1:1チャット | 質問してきた人 |
| 6 検討中の人への軽い再案内 | 絞り込み配信 | 未回答などのタグがある人 |
| 7 受付終了のお知らせ | 一斉配信 | 全友だち |
自動応答については、公式マニュアルに項目はありますが、この記事では詳しい仕様を確認していません。キーワード返信に文例5を使う場合は、公式の自動応答のページで設定方法を確認してください。
文例7つ|使いどころ・避けたい言い方・差し替える箇所つき
【】の部分を、自分の内容に差し替えてください。配信頻度や販促表現の注意は、LINE公式のガイドラインで確認できた範囲だけ書く方針のため、この記事では具体的な回数の目安は書きません。各自の事業の状況に合わせて決めてください。
文例1 事前予告|開始の2週間ほど前に、軽く知らせる
【お名前】さん
いつもありがとうございます、【屋号】の【自分の名前】です。
来月【日付】から、新しく【サービス名】を始める準備をしています。
【サービスを一言で説明】
詳しい内容と受付の開始日は、準備ができ次第あらためてお知らせします。
今は「そういう予定があるんだな」と受け取っていただければ十分です。
使いどころ:受付を始める前に、友だちに心の準備をしてもらいたいとき。申込をまだ受けない段階の知らせです。
避けたい言い方:「先行予約受付中です」「お早めにどうぞ」。まだ受付前なのに急かす書き方になります。
差し替える箇所:【日付】【サービス名】【一言の説明】。受付開始日が決まっていれば、本文に書き足す。
文例2 開始のお知らせ|内容・対象・受付方法を一通にまとめる
お知らせです。
【日付】から、【屋号】で【サービス名】を始めました。
■どんなサービスか
【内容を2行で】
■こんな方に
【対象】
■受付方法
このLINEで【受付の方法:メッセージ/フォームなど】
ご不明な点は、このトークにお気軽にご連絡ください。
使いどころ:始まった日に、全員に同じ内容を知らせたいとき。個人事業は問い合わせ窓口が自分一人なので、受付方法を一つに絞って書く。
避けたい言い方:「ぜひご利用ください」と何度も繰り返す書き方。読む側は、内容より押しの強さが印象に残る。
差し替える箇所:【日付】【サービス名】【内容】【対象】【受付方法】。料金を載せる場合は、税込か税別かを書く。
文例3 過去の依頼者への案内|既存の仕事との違いを先に書く
【お名前】さん
以前【依頼の種類】をご依頼いただいた【自分の名前】です。
このたび、【サービス名】を始めることにしました。
いま進めている【既存の依頼】とは別のメニューで、現在のご契約の内容が変わることはありません。
もし【困りごと】で気になることがあれば、内容だけでも読んでいただけるとうれしいです。
必要がなければ、このメッセージは流していただいて大丈夫です。
使いどころ:過去に依頼のあった人だけに、タグで絞り込んで送るとき。「今の仕事の条件が変わる?」という誤解を先に消す。
避けたい言い方:「いつもお世話になっているので特別に」。特別扱いが事実でないと後でずれる。値引きの約束を連想させる。
差し替える箇所:【依頼の種類】【困りごと】。契約が変わる場合は、この文例を使わず、個別に連絡する。
文例4 受付人数に限りがある場合|枠の数と区切りを正直に書く
【サービス名】は、一人で対応するため、同時に受けられるのは【数字】件までです。
受付は【日付】から、枠が埋まり次第終了します。
埋まった場合は、次の受付の時期が決まった時点で、あらためてお知らせします。
順番や、お申込みいただいた内容の確認は、順次ご連絡します。
使いどころ:一人で回すので、受けられる数に上限があるとき。上限と、埋まったあとの流れを一緒に書く。
避けたい言い方:「残りわずか」「今だけ」。実際の残数が分からない形で不安をあおる書き方になる。
差し替える箇所:【数字】【日付】。受付の方法がフォームなら、公式マニュアルのフォームの回答制限・表示期限の設定も併用できる(詳細は公式で確認)。
文例5 詳細を知りたい人への返信|1:1で、押さずに答える
ご質問ありがとうございます。
【サービス名】は、【内容】を【期間や回数】で行うものです。
進め方は【流れを1〜2行】で、料金は【金額と税の扱い】です。
ご自身の状況に合うか分からない場合は、【確認したい点】だけ教えていただければ、合うかどうかを正直にお伝えします。
今回は見送りでも、まったく問題ありません。
使いどころ:質問してきた人に、1:1チャットで答えるとき。判断材料をそろえ、断りやすくしておく。
避けたい言い方:「ほとんどの方に合います」。個別の状況を聞く前に言い切る書き方。
差し替える箇所:【内容】【期間や回数】【流れ】【金額と税の扱い】【確認したい点】。
文例6 検討中の人への軽い再案内|一度だけ、間隔をあけて
【お名前】さん
先日お送りした【サービス名】の件、その後いかがでしょうか。
お返事の期限はありません。
気になる点があれば、一言だけでもお知らせください。
こちらからのご案内は、これで最後にします。
使いどころ:反応のなかった人に、一度だけ再案内するとき。返事の義務を作らない書き方にする。
避けたい言い方:「まだご検討中でしょうか?」を重ねる。連続すると、追い立てている印象になる。
差し替える箇所:【お名前】【サービス名】。「最後にします」と書いたら、実際に送らない。
文例7 受付終了のお知らせ|終わったことと、次の見込みを伝える
【サービス名】の受付は、【日付】をもって終了しました。
たくさんのご連絡をいただき、ありがとうございました。
次回の受付は【時期】を予定しています。決まり次第、このトークでお知らせします。
順次、お申込みいただいた方へ個別にご連絡します。
使いどころ:枠が埋まったとき、または期日が来たとき。受付中の知らせを放置しない。
避けたい言い方:「ご期待に添えず申し訳ありません」と謝りすぎる書き方。
差し替える箇所:【日付】【時期】。次回の予定がなければ、「未定です」と書く。
設定の流れとつまずき|予告から受付終了まで
| やること | エルメの機能 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 過去の依頼者を分ける | タグ管理で、依頼があった人にタグを付ける。友だちへのタグ付けの方法は公式マニュアルにある | タグ付けの漏れで、対象外の人に届かないか |
| 配信先を絞る | メッセージ配信の「絞り込み」でタグを選ぶ。AND・ORで人数が大きく変わる | 保存後に出る予定配信者数が、想定と大きくずれていないか |
| 日時を決める | 予約配信。複数の日時の指定もできる | 予約配信一覧で、日時と内容を確認したか |
| 個別の質問に答える | 1:1チャット | 返信担当が自分一人でも、返す時間帯を決めたか |
| 受付をフォームで行う | フォーム作成。回答制限や表示期限の設定がある | 受付終了の日にフォームの表示期限を合わせたか |
配信数の考え方は、LINE公式アカウントのメッセージ数の数え方と、超えないための考え方|吹き出し・Push・Replyの違いに整理しています。無料プランでどこまでできるかは、個人事業主・フリーランスがエルメをフリープランで始める設計|上限の範囲でどこまでできるかをご覧ください。なお、プランごとの機能や上限は変わることがあるため、契約前に公式で確認してください。
活用例(架空の設計例)
以下は架空の設計例です。実在する事業者の実例ではなく、成果の数字もありません。
設定:一人で活動するWebデザイナー。これまでは単発のサイト制作の依頼が中心で、依頼者とはLINEでやり取りしてきた。新しく、公開後の「月に一度の更新代行」を始めたい。
見直し:開始の2週間前に、文例1を予約配信で全友だちへ送る。過去に制作を依頼した人にはタグを付けておき、開始日に文例3をそのタグで絞って送る。他の友だちには文例2を送る。一人で受けられるのは月の枠数が限られるため、文例4の書き方で枠数を伝え、受付はフォームで行う。質問が来たら1:1チャットで文例5の形で返し、枠が埋まった日に文例7を送る。
この設計は、告知の文面と送り先の絞り込みを事前に決めておくことで、「誰に何を送ったか」を後から確認しやすくするためのものです。
向かないケースと、私の見立て
LINEの一斉配信が向かないケース
- 料金や契約条件を改定する知らせ。誤解の余地があるため、個別の説明や書面のほうが適している
- 友だちの数が少なく、全員の顔と事情を把握している。個別に連絡したほうが早く、関係にも合う
- LINE以外の連絡手段を普段使っている人が中心。LINEに寄せること自体が負担になる
- 緊急の連絡や、判断が必要な相談。電話や対面が適している
私の見立て3点
- 個人事業の告知で一番大きいのは、文面の巧みさより「既存の仕事とどう違うか」を先に書くことだと考えます。
- 一斉配信は「全員に同じものを送る」より、タグで過去の依頼者を分けて、文面を変えるほうが失礼になりにくいと見ています。
- 再案内は、一度だけ送って終わりにするほうが、関係を壊さずに済むと考えます。
まとめ
新サービス開始のお知らせは、予告、本告知、過去の依頼者への案内、枠の案内、個別の返信、再案内、受付終了の7つの場面に分けると、書く内容が決まりやすくなります。送り方は、全員への一斉配信、タグで絞った配信、1:1チャットを使い分けます。文面は作例なので、自分の言葉に直し、受付の枠と日付を正確に書いてください。プランごとの機能や上限は、契約前に公式で確認してください。
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