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アンケートの依頼文は気をつけて書くのに、集まったあとの一通は後回しになりがちです。回答してくれた人に何も返らないまま、次の案内だけが届く。すると、次回のアンケートに答える理由がなくなります。この記事は、回収したあとの「お礼」と「結果の共有」に絞った文例集です。アンケートを頼む文面は別の記事で扱っているので、ここでは扱いません。
文例はすべて、この記事のために作った作例です。実際の教室・店舗の文面ではありません。マルシェやワークショップなどのイベント主催者と、来店客にアンケートを取る店舗を想定し、受け手の状況(初めて・常連・急ぎ・不満あり)を変えて7つ並べました。【】の部分を自分の言葉に差し替えて使ってください。
お礼と結果共有が、依頼文より難しい3つの理由
第一に、「誰に送るか」が三つに分かれます。回答した人、回答しなかった人、そして来たけれど友だちではない人です。同じ文面を全員に送ると、回答していない人には「答えていないのに礼を言われた」と読めてしまいます。
第二に、結果には数字と意見が混ざります。イベントなら満足度や次回の希望日、店舗なら待ち時間やメニューへの声です。良い結果だけを載せれば不誠実に見え、厳しい意見を載せれば責められているように見えます。どこまで載せるかの判断は、後述の表にまとめました。
第三に、匿名かどうかの問題があります。エルメのフォームは、回答を友だち情報に記録する設定ができます。その設定にしていると、回答は友だち個人に結び付いています。「匿名で集計しました」と書く前に、自分のフォームの設定を確認してください。結び付けていない場合でも、自由記述に名前や状況が書かれていれば、本人が分かることがあります。
どの配信形態で送るか|お礼と結果共有の送り分け
お礼と結果共有は、送る時点と対象が違うため、機能も使い分けます。エルメの公式マニュアルで確認した範囲で整理します。
| 文例 | 配信形態 | 対象の絞り方 | 使う機能(公式で確認) |
|---|---|---|---|
| 1 回答直後のお礼 | 回答完了時のメッセージ(自動) | 回答した人すべて | フォームの「メッセージ・アクション設定」の回答完了時に送信するメッセージ |
| 2 回答の控えを返すお礼 | 回答完了時のメッセージ(自動) | 回答した人すべて | 「質問と回答のコピーメッセージを送る」、または友だち情報から回答を挿入 |
| 3 翌日の一斉お礼 | 一斉配信(予約配信) | 回答者のタグが付いている人 | メッセージ配信の「絞り込み」で、タグが付いている人を選ぶ |
| 4 結果共有 | 一斉配信(予約配信) | 回答者のタグ | 同上。画像はpng/jpgで10MBまで |
| 5 厳しい意見への回答を含む結果共有 | 一斉配信 | 回答者、または全員 | 同上 |
| 6 未回答の人への結果共有 | 一斉配信 | 「未回答者」のタグが付いている人 | 回答者と未回答者を区別する方法(タグの付け外し) |
| 7 コメント掲載の許可のお願い | 1:1チャット | 該当の1人 | 1:1チャットのテキスト送信、送信予約 |
回答者のタグを付ける設定は、公式マニュアルの手順では、友だち追加時に「未回答者」タグを付け、回答完了時にそのタグを外して回答者用のタグを付ける形です。これを文例3・4・6の宛先に使います。なお、1つのアンケートにつきフォームを1つ使うので、無料プランではフォームの上限(3つ。2026-10-09取得)にも注意が必要です。
アンケートへのお礼と結果共有の文例7つ
文例1|回答直後のお礼(マルシェの初参加者向け・自動)
この文面の狙い:回答した直後の、短い確認と感謝。長くせず、次の期待を作りすぎない。
【イベント名】へのご来場と、アンケートへのご回答をありがとうございました。
いただいた内容は、次回の出店者の選定と、会場の動線の見直しに使います。
結果は【月】の【上旬】に、このLINEでお知らせする予定です。
- 使いどころ:出店者を多く抱えるマルシェで、初めて来た人にアンケートを取った直後。
- 避けたい言い方:「ご協力ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」だけで終わる文。何に使われるかが分からないと、回答の意味が伝わりません。
- 差し替える箇所:【イベント名】【結果をお知らせする時期】
送る前の確認:結果共有の時期を書いたなら、その時期に必ず送るか、送れなくなったときに案内する担当を決めておく。
文例2|回答の控えを返すお礼(カフェの来店客向け・自動)
この文面の狙い:選んだ内容をそのまま返すことで、「ちゃんと届いた」と伝える。
ご回答ありがとうございました。【メニュー名】について、次の内容で受け付けました。
・甘さのご希望:【回答:甘さ】
・苦手な食材:【回答:苦手】
次にご来店のときは、スタッフがこの内容を確認してご案内します。
- 使いどころ:新メニューの試食アンケートで、好みの甘さや苦手な食材を聞いた直後。
- 避けたい言い方:「いただいたご意見は貴重なものと受け止め」のような、中身に触れない言い方。
- 差し替える箇所:【メニュー名】【選んだ項目の挿入位置】
送る前の確認:友だち情報から挿入されるのは回答の内容だけなので、質問の言葉も文面に入れて、何の回答か分かるようにする。苦手な食材のような健康に関わる内容は、扱い方を店の方針で決めておく。
文例3|翌日の一斉お礼(常連の参加者向け・予約配信)
この文面の狙い:アンケートとは別に、参加そのものへの感謝を届ける。回答済みの人だけに送る。
昨日は【イベント名】にご参加いただき、ありがとうございました。
いつも参加してくださる皆さまのおかげで、【今回の特徴的な出来事】ができました。アンケートにもお答えいただき、ありがとうございます。
次回の日程が決まりましたら、改めてお知らせします。
- 使いどころ:毎回参加してくれる常連の参加者に、イベントの翌日の朝に送るとき。
- 避けたい言い方:「また来てくださいね」と来場を急かす文。お礼の場面でなく、勧誘になります。
- 差し替える箇所:【イベント名】【回答者のタグ】【翌日の時刻】
送る前の確認:配信の対象を回答者のタグで絞り、画面の配信予定数が回答数と近いかを見る。予約配信は、配信時点の条件で送られるため、直前に増減することがある。
文例4|回答者への結果共有(数字と対応を一緒に)
この文面の狙い:結果を「数字」「声」「やること」の3つで見せ、回答が使われたと伝える。
【イベント名】のアンケート結果をお知らせします。
回答は【回答数】件でした。【項目】について、「【選択肢】」と答えた方が【割合】でした。
いただいた声のうち、多かったのは次の2つです。
・【声1】
・【声2】
これを受けて、次回は【変更点1】【変更点2】を行います。
ご協力ありがとうございました。
- 使いどころ:イベントの回答が一定数集まり、次回の改善点が決まったとき。
- 避けたい言い方:「おおむね好評でした」と、数字も具体も出さずにまとめること。
- 差し替える箇所:【回答数】【満足度の割合】【声の要約】【次回の変更点】
送る前の確認:数字は集計表と照らして読み返す。割合の母数(回答した人の数)を、文面に書く。
文例5|厳しい意見が多かったときの結果共有(不満があった参加者向け)
この文面の狙い:不満が出た項目を隠さずに書き、できること・できないことを分ける。
アンケートで、【項目】について「【声の要約】」というご意見を【件数】件いただきました。ご指摘のとおり、【事実の確認】でした。申し訳ありません。
次回は【対応1】を行います。一方で、【対応できないこと】は【理由】のため、今回は難しい状況です。
ほかにお気づきの点があれば、このLINEにそのままお知らせください。
- 使いどころ:行列や待ち時間、案内の分かりにくさなど、改善を求める声が目立ったとき。
- 避けたい言い方:「ご不快な思いをおかけしたとしたら」と仮定で謝ること。事実を認めずに謝罪だけをすること。
- 差し替える箇所:【項目】【声の件数】【今回できる対応】【できない理由】
送る前の確認:謝る範囲は、事実として確認できたことに限る。補償や返金に触れる場合は、店やイベントの規定に従う。
文例6|未回答だった参加者への結果共有(回答を求めない)
この文面の狙い:答えなかった人を責めずに、結果だけ届ける。次の回答の入口を残す。
【イベント名】の結果を、ご参加の皆さまにもお伝えします。
回答の中では、【要点1】【要点2】が多く挙がりました。次回は【変更点】を行います。
ご意見は、次回の案内のときにまたお聞きします。いつでもこのLINEにお寄せください。
- 使いどころ:アンケートに答えていない参加者へ、結果共有のタイミングで送るとき。
- 避けたい言い方:「まだお答えいただいていない方は」と、催促を前面に出すこと。
- 差し替える箇所:【未回答者のタグ】【イベント名】【結果の要約】
送る前の確認:未回答者のタグが、回答済みの人に残っていないか確認する。回答完了時にタグを外す設定が働いているかを、自分の回答で試す。
文例7|コメント掲載の許可のお願い(1:1・個別)
この文面の狙い:自由記述を紹介する前に、本人に許可を求める。断りやすい書き方にする。
アンケートに、次のコメントをいただきました。
「【コメントの引用】」
こちらを、【掲載場所】で紹介してもよろしいでしょうか。お名前は出しません。
差し支えなければ「はい」、控えたい場合は「いいえ」とだけ返信ください。【返信期限】までにお返事がない場合は、掲載しません。
- 使いどころ:「スタッフの対応がうれしかった」など、公開したいコメントがあるとき。
- 避けたい言い方:「掲載させていただきます。ご了承ください」と、断る余地のない言い方。
- 差し替える箇所:【コメントの引用】【掲載場所】【返信期限】
送る前の確認:お名前を出さないと書くなら、コメントの内容から個人が分からないことも確かめる。返信がない場合の扱いを、文面に書く。
結果に何を載せるか|判断基準と送る前の確認
| 結果の種類 | 載せる条件 | 載せない・変える条件 |
|---|---|---|
| 選択式の割合 | 回答数と母数を書ける | 回答が数件のとき。割合より件数で書く |
| 良い声 | 本人に許可を取った(文例7) | 許可がない、または個人が特定できる |
| 厳しい意見 | 事実を確認でき、次にやることがある | 事実が確認できない。個人への苦情で、他の人に見せるべきでない |
| 要望で実現できないもの | 理由を一言添えられる | 理由が言えない場合は載せず、1:1で個別に返す |
| 特典・抽選の案内 | 規約や景品の決まりを確認済み | 確認していない。景品などの扱いは、各自で関係する規定を確認してください |
送る前の最後の確認として、次の4点を見ます。
- 宛先のタグは正しいか。配信予定数は、回答者の数と近いか。
- 結果の数字は、集計表の値と一致しているか。
- 画像を付ける場合は、png/jpgで10MB以下か。
- 次に送る予定の日(結果共有の時期)が、文面に書いたとおりか。
活用例(架空の設計例)
以下は実例ではなく、考え方を示す架空の設計例です。成果の数字はありません。
月1回の週末マルシェを主催する団体が、来場者アンケートのフォームを1つ作ります。友だち追加時に「未回答者」タグが付き、回答完了時にそのタグが外れて「回答者」タグが付く設計です。回答直後には文例1の自動お礼が届きます。翌日の朝10時には、予約配信で文例3が回答者だけに届きます。
1週間後、団体の事務担当が集計して、数字と声の要約を作り、文例4を回答者に配信します。同じ日に、未回答者のタグで絞って文例6を送ります。コメントのうち2件は、文例7で個別に許可を求め、「はい」と返信があったものだけを、次回の告知に載せます。フォームが1つで済むので、無料プランの上限にも収まる設計です。
私の見立て3点と、向かないケース
- お礼は短く、結果共有は具体的に。お礼に情報を詰め込むと、結果共有の価値が下がります。
- 「回答者」と「未回答者」を分けて送るだけで、同じ結果の伝え方が、ずっと自然になります。
- 結果を共有すると約束したら、約束の時期を守る。遅れるなら遅れると先に伝える。それがあるだけで、次のアンケートの信頼になります。
一方、次のような場合は、LINEの一斉配信は向きません。深刻な苦情や、体調・金銭に関わる個別の相談がアンケートに書かれていた場合は、一斉配信の結果共有に混ぜず、電話や対面で個別に応対したほうがよいです。文面で謝罪や補償に触れると、取り消せなくなるためです。また、回答が数件しかないときは、結果共有より個別のお礼のほうが誠実に見えます。
まとめ|確認が必要な点を含めて
お礼と結果共有は、(1)回答直後の自動お礼、(2)回答者への結果共有、(3)未回答者への結果だけの共有、の3段で組めます。エルメでは、フォームの回答完了時のメッセージとタグ、メッセージ配信の絞り込みで実現できます。
なお、この記事で使った機能が無料プランで使えるか、プラン別の条件は、参照したマニュアルに記載がありませんでした(取得日2026-10-09)。配信のテスト送信の方法も確認できていません。契約前に公式でご確認ください。アンケートの依頼文はイベント後のアンケート依頼の文例7つ|イベント主催者向けの言い回しと使いどころ、回答が集まらないときの考え方はイベント後のアンケートの回収率が低い|回答を急かさず増やすLINEとエルメの設計、お礼配信の全体設計はイベント・セミナー後のお礼配信の設計|送るタイミング・文面の型・アンケートへのつなぎ方をご覧ください。
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