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しばらく来ていないお客様に声をかけたいが、誰が休眠か分からない|最終来店の月タグと除外条件で「久しぶりの一通」を送る手順

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閉店後の美容室で、予約アプリの履歴をさかのぼっていると、「この方、最後にいらしたのはいつだったか」がすぐに分からない名前がいくつも出てきます。LINEの友だち一覧には残っているのに、トークは去年の春のスタンプで止まったまま。声をかけたい気持ちはあるものの、「誰に」「どのくらい来ていない人に」送るのかが決まらず、その週も何も送らずに終わってしまう。小さなお店では、よくある夜の風景だと思います。

この記事は、そうした「最終来店から時間が空いた人」にだけ、久しぶりの一通を送れるようにするための設計メモです。先に確認できた事実を書いておきます。私が公式マニュアルを読んだ範囲では、エルメの友だちリストの絞り込み項目は、タグ、友だち名、友だち追加日、ステップ購読状況、友だち情報などで、「最終来店日」を自動で判定して休眠と呼ぶ仕組みは確認できませんでした。そこでこの記事では、来店した月をタグとして残し、「昔の月のタグはあるが、最近の月のタグがない人」を除外条件で抜き出す方法を組み立てます。

「休眠」とひとまとめにせず、声をかけてよい人とそっとしておく人を分ける

抜き出す仕組みを作る前に、「しばらく来ていない人」の中身を分けておきます。ここを分けずに全員へ同じ文面を送ると、周期が長いだけの常連さんには余計な連絡になり、不満を抱えて離れた人には逆効果になりかねません。店の側で分かる手がかりから、次のように整理しておくと迷いません。

この記事の流れ1「休眠」とひとまとめにせず、声をかけてよい人とそっとしておく人を分ける2「最終来店」をエルメの中に持たせる設計:月タグと除外条件3抜き出して、久しぶりの一通を送るまでの手順と、運用ルール案4活用例(架空の設計例):スタイリスト2人の小さな美容室5LINEで送るのが向かないケースと、確認が必要な点6私の見立て3点とまとめ
図:この記事の流れ
状態店の側で分かる手がかり最初の扱い
通っているが周期が長い人自店の通常の再来店周期を少し超えた程度休眠扱いにしない。周期に合わせた声かけの仕組み(再来店の目安時期(例:6週間後)に合わせて声をかけたい|来店周期別に組むステップ配信とタグの設計)側で扱う
忙しさ・転居などで予約が途切れた人最後の来店月だけが分かる。トラブルの記録はない「お元気ですか」程度の軽い一通。予約の催促はしない
不満や行き違いで離れた可能性がある人最後の来店時のメモや、返金・やり直しの記録がある一斉の文面には入れない。1:1チャットか電話で個別に判断する
施術や習い事が一区切りついた人、遠方へ転居した人本人から終了や転居の話を聞いている送らない。「声かけ不要」タグで除外する
友だち追加だけで来店のない人来店月のタグが一つもない休眠ではなく「未来店」。初回来店を促す別の設計で扱う
「休眠」とひとまとめにせず、声をかけてよい人とそっとしておく人を分ける表の見出し:状態通っているが周期が長い人忙しさ・転居などで予約が途切れた人不満や行き違いで離れた可能性がある人施術や習い事が一区切りついた人、遠方へ転居した人友だち追加だけで来店のない人
図:「休眠」とひとまとめにせず、声をかけてよい人とそっとしておく人を分ける

ここで一つ、つまずきやすい分岐があります。「最近の月のタグを持っていない人」とだけ条件を書くと、来店月のタグが一つもない未来店の人も一緒に入ってしまいます。そのため、条件は必ず「古い月のタグをいずれか1つ以上持つ」と「最近の月のタグを除外する」の2本立てにします。この2本が揃って初めて、「以前は来ていたが、最近は来ていない人」になります。

何か月空いたら声をかけるかは、自店の周期から決める

「半年」「1年」といった世間の目安に決まった正解はなく、公式にも基準は書かれていません。店の通常の再来店周期の2倍程度を出発点にして、実際に送ってみて見直す、という決め方が現実的です。下の数字はあくまで仮の置き方の例で、自店の台帳から周期を出して置き換えてください。

業態の例通常の再来店周期(仮)声かけを検討する目安(周期の2倍・仮)
カットが中心の美容室1.5か月前後3か月以上来店がない
カラー・パーマが中心の美容室2〜3か月5〜6か月以上来店がない
整体・ボディケア2〜4週間2か月以上来店がない
物販(消耗品の買い替え)買い替え周期は商品ごと使い切る目安を過ぎて1か月以上たつ

「最終来店」をエルメの中に持たせる設計:月タグと除外条件

公式で確認できた、この設計の土台になる事実

  • タグは友だちを判別する目印で、タグごとに友だちを絞り込んで配信に使えます。新規作成は一度に最大20個、CSV一括追加は最大200個で、同じタグ名は登録されません(タグ管理のマニュアルより)。
  • 友だちリストの絞り込みでは、タグを「いずれか1つ以上を含む」「すべて含む」、および除外する条件で指定でき、複数の条件はデフォルトで「すべてを満たす」(and条件)になります(友だちリストのマニュアルより)。
  • 友だちリストで対象にチェックを入れ、「アクション選択」から、テンプレート、タグ、ステップ、友だち情報などを一括で実行できます。「上記アクションを実行」を押すまで実行されない、と注意書きがあります。
  • タグを付けた時点で動く「タグ追加時アクション」もありますが、タグを外してもリッチメニューが自動で戻るわけではありません。
公式で確認できた、この設計の土台になる事実タグは友だちを判別する目印で、タグごとに友だちを絞り込んで配信に使えます友だちリストの絞り込みでは、タグを「いずれか1つ以上を含む」「すべて含む」、および除外する条件で指定でき友だちリストで対象にチェックを入れ、「アクション選択」から、テンプレート、タグ、ステップ、友だち情報などを一括で実行できますタグを付けた時点で動く「タグ追加時アクション」もありますが、タグを外してもリッチメニューが自動で戻るわけではありません
図:公式で確認できた、この設計の土台になる事実

以上は2026-10-10時点で読んだ内容です。画面や仕様は変わる可能性があるため、操作の前に最新のマニュアルを見てください。

タグの名前は「来店_2026-10」のように、年-月で時系列に並べる

来店した月ごとに、「来店_2026-01」「来店_2026-02」…と年-月の形でタグを作ります。月は0を付けて2桁にそろえておくと、タグ一覧を並べたときに時系列で並びます。12か月分なら一度に作れる上限(20個)に収まるので、年の初めにまとめて作っておけます。名前のルールの考え方は、タグが増えすぎて何のタグか分からない問題|エルメのタグ管理で整理する手順と命名ルールも参考になります。

ポイントは、月が変わっても古い月のタグを外さないことです。外さずに残しておけば、1人の友だちに「来店_2026-03」「来店_2026-08」のようにタグが積み重なり、「最後に付いている月」が最終来店月になります。外す作業が要らない分、運用が軽くなります。

月タグの付け方は、予約中心か、飛び込み中心かで変わる

  • 予約がほとんどのお店:サロン・面談予約の予約時のアクションに、タグ付けを設定できます(公式マニュアルに記載)。ただし付くのは「予約した時点」で、実際に来店した時点ではありません。予約はしたが来なかった人にも月タグが付く点を、許容するかどうかを先に決めておきます。許容できない場合は、次の月末まとめ付けを併用します。
  • 飛び込みや紹介が多いお店:月末の最終営業日に、その月の来店客を台帳から書き出し、友だちリストで該当者にチェックを入れ、一括アクションでその月のタグを付けます。1人ずつ会計時に付けるより、月に一度まとめるほうが続きます。
  • どちらの場合も:LINEの登録名が「ゆうこ」「A」のようなニックネームだと、台帳の名前と合いません。友だち名の検索はLINE登録名とシステム表示名の両方で行えるので、台帳の名前をシステム表示名に入れておくと、月末の照合が楽になります。

抜き出して、久しぶりの一通を送るまでの手順と、運用ルール案

手順:友だちリストで抜き出し、確認してから一括アクションで送る

  1. 「情報管理」→「友だちリスト」を開き、絞り込みを開きます。
  2. タグの条件を追加し、古い側の月(例:来店_2026-01〜来店_2026-06)を「いずれか1つ以上を含む」で選びます。
  3. もう一つタグの条件を追加し、最近の月(例:来店_2026-07〜来店_2026-10)を「除外」で選びます。さらに「声かけ不要」と「久しぶり送信済み」のタグも除外に加えます。
  4. 出てきた一覧を、人数と名前で確認します。数十人規模なら名前を一人ずつ見て、前の表で言う「個別に判断する人」が混ざっていないか確かめます。
  5. 送る人にチェックを入れて「アクション選択」を開き、「久しぶりの一通」のテンプレートと、「久しぶり送信_2026-10」のタグを設定します。
  6. 保存して「上記アクションを実行」を押します。ここを押し忘れると何も送られません。

一覧の人数が想定より極端に多い場合は、除外する最近の月のタグを選び漏れていることが多いです。送る前に、条件の画面へ戻って見直してください。

メッセージ配信画面から送りたいときは「抽出タグ」を一度はさむ

予約配信で夜の時間帯に送りたい場合などは、メッセージ配信の「配信先絞り込み」を使います。公式の手順では、配信先の初期設定が「全ての友達」なので、絞り込みをしないまま進めると全員に届くおそれがあること、保存すると表示される「予定配信者数」で最終確認すること、条件の結合方法(全てを満たす/どれか1つ)を取り違えると人数が大きく変わること、が案内されています。ただし、この配信画面のマニュアルページには、タグの除外条件を使う記載は確認できませんでした。そこでおすすめなのが、次の二段構えです。

送り方向く場面確認ポイント
友だちリストで抜き出し、そのまま一括アクションで送る数十人規模。名前を見ながら確実に送りたい。送る日時はその場でよい除外条件の選び漏れがないか。「実行」ボタンを押したか
友だちリストで「久しぶり対象_2026-10」のタグだけ付けておき、メッセージ配信でそのタグ1つを指定して予約配信する送る時間帯を指定したい。人数が多く、配信前に予定配信者数で確認したい配信先絞り込みが「全ての友達」のままになっていないか。予定配信者数が抽出した人数と合うか

久しぶりの一通に入れる内容と、入れないもの

文面の狙いは、予約を取ることではなく「また来やすい状態に戻すこと」です。入れるのは、お店側の近況を一つ、返信しなくてもよいという一言、来たいときの入口(予約ページなど)の三つ。入れないのは、「しばらく来ていませんね」と来店の空白を指摘する言い方と、期限付きの強い催促です。作例を置きます。

【お名前】様、ご無沙汰しております。【店名】の【担当者名】です。この秋から【新しいメニュー名】を始めましたので、ご案内まで。お返事は不要です。ご都合のよいときに、こちらからご予約いただけます。▶【予約ページの案内】

送る前の確認:担当者名は、前回担当した人と合っているか。近況は事実だけか。予約ページの導線は開けるか。

運用ルール案:そのまま貼れるチェックリスト

  • 月末の最終営業日に、その月の来店客へ月タグを付ける(担当者と所要時間を決める)。
  • 休眠の定義は自店の再来店周期の2倍を出発点にし、半年に一度見直す。
  • 一度送った人には「久しぶり送信_年-月」のタグを付け、少なくとも半年は同じ趣旨の一通を送らない。
  • 返事がなくても追送しない。返事があった人は、1:1チャットに切り替える。
  • 「声かけ不要」タグの付け方を決める:本人が望まない、卒業・転居、クレーム対応中のときは必ず付ける。
  • 送信前に人数を見て、想定の倍以上なら、条件を見直すまで送らない。
  • 送信後は、テンプレートの文面と対象月の範囲を、メモとして残しておく。

活用例(架空の設計例):スタイリスト2人の小さな美容室

以下は実在のお店の事例ではなく、設計を考えるための架空の例です。成果の数字は載せていません。

  • 前提:スタイリスト2人。予約はほぼサロン・面談予約(個人タイプ)で受け、紹介の飛び込みが月に数件あります。
  • 月タグ:「来店_2026-01」〜「来店_2026-12」を年初に作成。フォルダは「来店月」にまとめる。
  • 付け方:予約時のアクションで月タグを付け、定休日の火曜に、前月の予約のうち欠席を台帳で確認して、欠席の人から該当の月タグを外す(外す操作ができることは、タグ付与・解除のアクションとして公式に記載があります)。飛び込みの人は月末にまとめて付ける。
  • 休眠の定義:カットは来店から4か月、カラーは6か月を超えた人。カラーの人は、色落ちの話題を入れない(仕上がりの判断は店ごとの方針に合わせる)。
  • 送る日:毎月第1火曜の午後に友だちリストで抽出し、人数と名前を確認して送る。クレームの記録がある人は、その時点で外す。
  • 返事が来たら:担当スタイリストが1:1チャットで返し、予約ページの案内をする。
タグ名用途付け外しのタイミング
来店_2026-10その月に来店(または予約)した印月末に付ける。外さずに残す
声かけ不要休眠の声かけ対象から外す本人の意向、転居、クレーム対応中のときに付ける
久しぶり送信_2026-10その月に久しぶりの一通を送った印送ると同時に付ける。次回は除外に使う
久しぶり対象_2026-10配信画面で指定するための一時的な抽出用配信後に不要なら一括解除(タグの友だち数から一括解除できます)

LINEで送るのが向かないケースと、確認が必要な点

  • 不満や行き違いが原因で離れたと思われる人:テンプレートの一通は、傷口を広げることがあります。電話か、1:1での個別のお詫びのほうが適切です。
  • 契約や回数券の更新が切れた人:金額や条件の話は、記録が残る形で、個別に伝えるのが基本です。
  • LINEの登録名からお客様を特定できない場合:別人に送るおそれがあるため、台帳と照らして確認がとれるまで送らないでください。
  • 友だちが数十人で、顔と名前がすぐ浮かぶお店:仕組みを作るより、手書きのカードや直接の声かけのほうが早く確実なことがあります。
  • 来店記録を個人情報としてどこまで保持するか:保管の範囲や期間は、お店の方針と規約を各自で確認してください。

公式で確認できなかった点(まとめ)

  • 友だちリストの絞り込みに、最終アクション日時などによる「最終来店」の自動判定があるか:公式で確認できませんでした。
  • メッセージ配信の配信先絞り込みで、タグの除外条件が使えるか:公式で確認できませんでした。
  • ブロック中の友だちの扱い(配信や通数のカウント):読んだページには記載がなく、公式で確認できませんでした。
  • エルメのタグ機能の対象プラン:読んだページに明記がなく、契約前に公式で確認してください。参考までに、2026-10-10時点の料金表ではフリープランの月間配信数は1,000通です。LINE公式アカウント側の通数は別に数えられるので、LINE側の料金も確認が必要です。
私の見立て3点とまとめ1休眠対策は「文面」より先に「定義と除外」を決めたほうが、事故が減ります2最終来店の自動判定が確認できない以上、月タグの付け忘れが一番の弱点です3一度に大勢へ送るより、少人数に送って返事を見ながら文面を直すほうが、小さなお店には向いています
図:私の見立て3点とまとめ

私の見立て3点とまとめ

  • 休眠対策は「文面」より先に「定義と除外」を決めたほうが、事故が減ります。誰を送らないかを決めておくと、安心して送れます。
  • 最終来店の自動判定が確認できない以上、月タグの付け忘れが一番の弱点です。担当者と曜日を決め、月末の15分のルーティンにするのが現実的です。
  • 一度に大勢へ送るより、少人数に送って返事を見ながら文面を直すほうが、小さなお店には向いています。

「久しぶりの一通」は、送る相手の選び方で結果の印象が決まります。来店月をタグで残し、古い月はあるのに最近の月がない人を抜き出し、送らない人を先に外してから送る。この順序が決まれば、あとは月に一度の作業になります。まずは自店の再来店周期を台帳から出すところから始めてみてください。

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