※この記事は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。文例はすべて当ブログの作例で、実在の個人・会社の文面ではありません。
月末の夜、顧問先の契約書のPDFを開いて、更新日と「更新拒否の通知期限」を探す。そんな経験のあるフリーランスは少なくないと思います。広報顧問、運用の月額サポート、デザインの保守契約のように、毎月決まった稼働で続ける仕事は、始めるときの文面は工夫しても、更新のときは「来月もお願いします」の一言で済ませがちです。ところが更新のタイミングは、条件を見直し、継続の意向を確かめる大事な場面です。
この記事では、LINEで更新・継続のご案内を送るときの文例を7つ、場面を変えて紹介します。対象は、士業以外のフリーランスや、顧問契約・月額契約で仕事をしている個人事業の方です。契約の法的な有効性や条文の解釈は扱いません。契約書の内容に沿って、各自で確認してください。
顧問・月額契約の更新案内で、他業種と違って気をつけること
店舗の会員更新と、顧問・月額契約の更新は、似ているようで別物です。この業種に固有の注意点を整理します。
- 更新が「自動更新」か「合意して更新」かで、案内の意味が変わる。自動更新なら案内は「更新しない場合の連絡期限」の確認が主役になり、合意更新なら「続けますか」の意向確認が主役になる
- 更新しない旨を伝える期限(例:満了の◯日前まで)が契約書にあることが多い。案内が遅れると、相手が選べなくなる
- 稼働実績(対応時間、納品物、相談の回数)を振り返らずに更新すると、条件の見直し機会を失う。数字を盛る必要はないが、「何をしてきたか」の一覧は添えたい
- 報酬や稼働時間の変更を伴う更新は、LINEの短い文面で決めず、書面やメールで条件を残す。LINEは「見直しの相談をしたい」という入口にとどめる
- 相手は個人の経営者や担当者であり、社内の決裁を待つことがある。返事が遅いのは断りではないことが多い
更新の意向と条件が決まったら、最終的な合意は契約書、または双方が保存できる書面で残すのが一般的です。LINEのやり取りだけを根拠にすることの可否は、契約の内容で変わるため、不安がある場合は専門家に確認してください。
| 契約の状態 | 案内の主役 | 向く文例 |
|---|---|---|
| 自動更新で、更新拒否の期限が近い | 期限の確認と、条件を見直したいかの打診 | 文例1・5 |
| 合意更新で、まだ意向を聞いていない | 継続の意向の確認と稼働の振り返り | 文例2 |
| 案内したが返事がない | 相手の負担を下げる再送と、期限の再提示 | 文例3・6 |
| 相手から終了の意向が出た | 受け止めと、引き継ぎ・今後の窓口 | 文例4・7 |
どの配信形態で送るか:一斉配信・ステップ・1:1の使い分け
更新の案内は、一人ひとり契約の満了日が違い、条件も違います。そのため、全員に同じ内容を送る一斉配信は原則向きません。文例ごとに、向いている送り方を表にしました。配信の種類はエルメの公式マニュアルでも、一斉配信(メッセージ配信)、ステップ配信、リマインド、自動応答、1:1チャットとして整理されています。
| 文例 | 向く送り方 | 理由 |
|---|---|---|
| 文例1:更新1か月前の初回案内 | 1:1チャットで個別に送る(顧問先が少数のとき) | 満了日と条件が相手ごとに違う。数件なら手で送ってもよい |
| 文例2:稼働の振り返りと継続の確認 | 1:1チャット | 稼働実績の一覧を相手ごとに添えるため |
| 文例3:返事がない相手への再送 | ステップ配信(2通目として設定)、または1:1 | 返信があれば止められるように設計できる。ステップは作るだけでは届かず、開始の設定が必要 |
| 文例4:終了の意向を受けたときの返信 | 1:1チャットのみ | 相手の言葉に合わせて書くため、自動化しない |
| 文例5:報酬改定を伴う更新の打診 | 1:1チャット+メールで条件を送る | 条件の記録は書面で残す |
| 文例6:期限直前の最終確認 | 1:1チャット | 急ぎで、電話を併用することもある |
| 文例7:契約満了後のスポット相談の窓口 | 自動応答、または終了時に一度だけ送る1:1 | 窓口を案内するだけなので、定型で足りる |
リマインドは、公式の分類では予約機能に紐づく仕組みです。更新の案内には直接使わず、更新打ち合わせの予約を取った場合の前日連絡に使うのが筋です。顧問先が数十件に増えたときは、友だち情報の日付項目に「更新案内日」を入れて合図にする方法がありますが、その組み方は会員・回数券の更新案内を出し忘れる|期限の持たせ方とステップ配信・タグ・友だち情報の使い分けで整理しています。
文例7つ(作例):場面と相手の状況を変えて
【】は差し替える箇所です。個人名・社名・金額・日付は仮置きなので、そのまま送らないでください。絵文字は使っていません。
文例1:更新1か月前の初回案内(常連・順調に続いている相手)
使いどころ:自動更新の契約で、更新拒否の期限の約2週間前。毎月の稼働が安定している顧問先に。
この文面の狙い:更新の事実と期限を知らせつつ、「このまま続けるか、見直したいか」を相手が答えやすい形で聞く。
【ご担当者名】様、いつもありがとうございます。【屋号】の【自分の名前】です。
現在の【サービス名(例:月次の広報サポート)】は、【更新日】に更新時期を迎えます。契約上、更新しない場合のご連絡は【期限日】までとなっております。
このまま継続のご希望でしたら、特にお手続きは不要です。内容や稼働量を見直したい点があれば、【◯日】までにひとこと頂ければ、打ち合わせの日程をご相談させてください。
避けたい言い方:「更新はこちらでやっておきます」と一方的に言い切る。自動更新でも、相手の意思を飛ばさない
差し替える箇所:【サービス名】【更新日】【期限日】【見直し相談の締切】
送る前の確認:契約書の更新拒否の期限と、自分の記載が一致しているか。期限の数え方(到達日か発信日か)
文例2:稼働の振り返りを添えた、継続の意向確認(初めての更新・合意更新)
使いどころ:最初の契約期間が終わる時期。まだ一度も更新していない相手に。
この文面の狙い:成果の数字ではなく、実施したことの一覧を示し、続ける価値を相手が自分で判断できるようにする。
【ご担当者名】様、【サービス名】の契約期間が【終了日】で一区切りとなります。ここまでの対応を簡単に振り返りました。
・実施:【月次レポート◯回/記事◯本/定例ミーティング◯回 など】
・来期に向けた提案:【次に手を付けたい内容】
継続をご希望かどうか、【返答期限】までにお知らせいただけますでしょうか。条件を変えたい場合も、遠慮なくお伝えください。
避けたい言い方:「おかげさまで成果が出ています」と数字や効果を断定する。実績でない数字は書かない
差し替える箇所:【実施内容の一覧】【来期の提案】【返答期限】
送る前の確認:実施内容が稼働記録と合っているか。相手の社内で決裁がある場合、返答期限が短すぎないか
文例3:返事がない相手への再送(急かさない・負担を下げる)
使いどころ:文例2から1週間ほど経っても返事がないとき。ステップ配信の2通目、または手動で。
この文面の狙い:催促に見えないよう、「はい/見直したい/終了」の3択だけで返せる形にして負担を下げる。
【ご担当者名】様、先日お送りした【サービス名】の継続のご確認の件です。お忙しいところ恐れ入ります。
次のどれかを返信いただくだけで大丈夫です。
1.そのまま継続 2.内容を見直したい 3.今回で終了
【返答期限】を目安にしておりますが、社内でご検討中でしたらその旨だけでもお知らせください。
避けたい言い方:「先日お送りしましたが、ご覧になっていますか」と読んだかどうかを問う書き方
差し替える箇所:【返答期限】【選択肢の内容】
送る前の確認:返信があった相手に、この再送が届かない設定になっているか(ステップなら返信で停止する設定)
文例4:相手から「今回で終了したい」と言われたときの返信(不満・予算の事情がある)
使いどころ:予算の都合や社内の方針で、契約を終了したいと連絡を受けたとき。1:1で。
この文面の狙い:引き止めず、受け止めと、終了までの引き継ぎ事項を示す。理由は詮索しない。
【ご担当者名】様、ご連絡ありがとうございます。承知いたしました。【終了日】まで、これまで通り対応いたします。
終了にあたり、【アカウントの権限/データ/納品物の保管】の引き継ぎ内容を、【◯日】までに一覧でお送りします。
今後、スポットでのご相談が必要になった際は、このLINEにお声がけください。これまで本当にありがとうございました。
避けたい言い方:「何が不満でしたか」と理由を詰める。「今なら割引します」と引き止めを持ちかける
差し替える箇所:【終了日】【引き継ぎ項目】
送る前の確認:引き継ぐ権限やデータが契約書の範囲内か。引き継ぎの費用の扱い
文例5:報酬改定を伴う更新の打診(急ぎではない・事前に伝えたい)
使いどころ:来期から報酬や稼働時間を変えたいとき。更新の2か月ほど前に。
この文面の狙い:LINEは打診の入口にして、条件の詳細は書面で送ると伝える。相手が検討する時間を確保する。
【ご担当者名】様、【サービス名】の来期の進め方について、ご相談したいことがあります。
現在の稼働量が【月◯時間】で推移しており、来期は【稼働量/報酬/対応範囲】の見直しをお願いしたく存じます。
条件の詳細は、メールで【◯日】までにお送りします。まずは15分ほど、お電話またはオンラインでお話しする機会を頂けますでしょうか。
避けたい言い方:金額や条件の詳細をLINEの本文だけで決めようとする。「他社も値上げしています」など他社を引き合いに出す
差し替える箇所:【見直したい項目】【条件を送る日】【相談の方法】
送る前の確認:見直す理由が実際の稼働記録と合っているか。メールで条件を送る日を守れるか
文例6:更新拒否の期限が3日後に迫っている最終確認(急ぎ)
使いどころ:期限が近いのに、まだ意向が確認できていない相手に。1:1で、必要なら電話を併用。
この文面の狙い:期限と、返答がない場合にどうなるか(自動更新になる等)を、契約書に沿って事実として伝える。
【ご担当者名】様、お忙しいところ恐れ入ります。【サービス名】の更新の件で、期限が【期限日】に迫っておりますので、念のためご連絡しました。
契約書【第◯条】のとおり、ご連絡がない場合は【自動で更新/契約終了】となります。
ご不明な点があればお電話でも構いません。【電話番号】までご連絡ください。
避けたい言い方:期限を過ぎてから「実はお伝えしていませんでしたが」と後出しする。強い表現で責める
差し替える箇所:【期限日】【条文番号】【電話番号】
送る前の確認:条文番号と効果が契約書の文言と合っているか。自分の解釈に不安があれば、専門家に確認
文例7:契約満了後のスポット相談の窓口を伝える(終了済み・関係を残したい)
使いどころ:契約が満了して終了した相手に、一度だけ送る。
この文面の狙い:再契約を迫らず、「困ったときの窓口」だけを残す。相手の負担にならない文量にする。
【ご担当者名】様、【サービス名】の契約期間が無事に終了しました。これまでありがとうございました。
終了後も、【単発の相談/資料の再送/軽微な修正】などの小さなご用件は、このLINEからお受けできます。
【対応できる範囲と、費用が発生する場合の目安】は下記をご覧ください。【案内ページURL】
避けたい言い方:「またいつでも契約してください」と営業色を強める。今後の定期的な売り込みの配信
差し替える箇所:【サービス名】【対応範囲】【案内ページURL】
送る前の確認:契約終了後の対応範囲と費用の扱いを、自分で決めた方針と合わせたか
更新案内の運用ルールと、判断のチェック
文例だけでは、送る日を忘れたり、期限を誤ったりします。次の運用ルール案を、そのまま自分用に直して使えます。
- 契約ごとに「満了日」「更新拒否の期限」「更新の種別(自動か合意か)」の3つを台帳に書く
- 案内の送信日は、更新拒否の期限の約2週間前に設定する。期限そのものではなく、期限から逆算した日で管理する
- 案内を出したら、台帳に送信日と手段(LINE/メール/電話)を残す
- 返事がなければ、1週間後に文例3、期限3日前に文例6の順で進める。三回以上は送らない
- 条件が変わる更新は、LINEでは打診だけにして、条件はメールか書面で残す
- 案内文に「社名」「満了日」「期限」が入っているかを、送る前に声に出して読む
LINEの友だち情報や日付項目で台帳を持つ方法もあります。ただ、契約書の写しや条件そのものは、LINEの外で保管するほうが安全です。個人情報の扱いは、各自の方針と規約で確認してください。
活用例(架空の設計例)
実例ではなく、考え方を示す架空の例です。成果の数字は示していません。
フリーランスの広報担当が、月額契約の顧問先を8社持っているとします。満了日は社ごとにばらばらで、そのうち3社が自動更新、5社が合意更新です。台帳には、各社の「満了日」「更新拒否の期限」「更新の種別」を書いています。
- 自動更新の3社には、期限の約2週間前に文例1を1:1で送る
- 合意更新の5社には、満了の約6週間前に文例2を送り、1週間返事がなければ文例3をステップの2通目として届ける
- 報酬を見直したい1社には、文例5を2か月前に送り、メールで条件を渡す
- 終了となった1社には、文例4で返信し、契約終了の日に文例7を一度だけ送る
この設計では、LINEの役割は声かけの入口に絞っています。条件の決定は書面とメールで、緊急の期限確認は電話で行います。
LINEの文面だけで進めないほうがよいケースと、確認が必要な点
- 契約書に更新の通知方法が「書面」「メール」と書かれている場合:LINEだけの連絡は条件を満たさないことがあります。契約書の文言を確認し、必要ならメールも併用してください
- 金額や責任範囲が変わる更新:トラブルになったときに、LINEの会話を探しにくい。条件は文書で残す
- 相手が不満を抱えている、または支払いが遅れているとき:文字だけのやり取りで感情がこじれやすいため、電話や対面で話すほうがよい
- 相手が法人で、担当者が変わる場合:LINEは担当者個人に紐づくため、正式な窓口は社名宛てのメールで確認する
| 確認が必要な点 | 現状 | 対応 |
|---|---|---|
| LINEでの更新合意が契約上有効かどうか | 法律の判断になるため、この記事では扱わない | 契約書の条文と、必要なら専門家に確認 |
| エルメの各機能の対象プラン | 今回の記事の範囲では、友だち情報やステップ配信の対象プランを確認できていない | 契約前に公式で確認(確認日は2026-10-10) |
| LINE公式の配信に関するガイドライン上の制限 | この記事では個別の制限値には触れていない | 運用前に公式の最新情報を確認 |
私の見立て3点とまとめ
- 更新案内は「継続のお願い」ではなく、「期限と選択肢を伝える連絡」にしたほうが、相手も自分も楽になる
- LINEは入口、条件の記録は書面。この線引きを守れば、短い文面でも安心して使える
- 文例は貼って終わりにせず、台帳の期限から逆算した送信日とセットで運用する
顧問・月額契約の更新は、文面の上手さより「期限を落とさない」「条件を書面に残す」ことが効きます。相手ごとの状況に合わせて、7つの文例を差し替えてお使いください。フリーランスの案件窓口全体をLINEで整えたい方はフリーランス(デザイナー・ライターなど)の案件窓口をLINEで整える|依頼の受付・進行連絡・納品と請求の案内、新規の相談の受け方は無料相談の案内と申込誘導の文例7つ|フリーランス・コンサル向けの言い回しと使いどころもあわせてどうぞ。
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