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月末、エルメの管理画面とLINE公式アカウントの管理画面を2つ並べて開く。エルメでは今月420通、LINE側のダッシュボードでは「無料メッセージ」の消費がそれより多い。あるいは逆に、エルメは減っているのにLINE側はほとんど動いていない。どちらかが壊れているのでは、と不安になる場面です。結論から言うと、2つの画面は「数えているもの」と「更新される時刻」が違うため、数字が一致しないのが通常の状態です。問題は、その差が仕様の範囲なのか、設定の見落としなのかを、順番に切り分けられることです。
この記事は、エルメ(L Message)の配信数と、LINE公式アカウントのメッセージ通数が合わないときの原因の切り分け順と対処をまとめたものです。通数の見積もりの式そのものは月の配信通数のシミュレーション|無料プランの1,000通で何ができるかを式で見積もるで扱っています。ここでは「すでに数字がずれている」状況から、原因を絞り込む手順に絞ります。
根拠は、エルメ公式マニュアルの配信数カウントのページとFAQ、LINE Official Account Managerのマニュアル、LINE Developersの通数カウントの解説です(取得日:2026年10月9日)。公式ページ同士で説明が食い違う点は、後半にまとめています。
症状の確認|「合わない」を3つに分けて書き出す
「合わない」と一言でいっても、実際には3種類の違う症状が混ざっています。原因が違うので、最初に自分の症状がどれかを決めます。
| 症状 | 画面で見えること | まず疑うこと |
|---|---|---|
| A:LINE側のほうが多い | エルメの配信数より、LINEの通数の消費が大きい | 吹き出し数の数え方の違い、エルメのチャットや自動応答の通数への含まれ方、ステップ配信など自動の配信の見落とし |
| B:LINE側のほうが少ない | エルメの配信数は進んでいるのに、LINE側がほとんど動いていない | 応答(Reply)はLINE側ではカウントされない仕様、LINE側の更新が1日1回であること |
| C:送信できない/残りが合わない | LINE側の表示では余裕があるのに、送信できない、または月初の数字が合わない | LINE側のダッシュボードの更新遅れ、リセット日の違い |
確認の前に、次の3つをメモに書いてください。①どの画面の数字か(エルメの右上の表示か、マイページの「配信数サマリー」か、LINE側の「利用と請求」のダッシュボードか)。②確認した日時。③その月に自分が送った配信の一覧(一斉・絞り込み・ステップ・リマインド・自動応答・1:1)。この3つがあれば、切り分けのほとんどが机上でできます。
原因の切り分け順|上から順に確認する
確認の順番は、「確認が簡単で、よく起きる原因」から先に並べるのがコツです。次の表を上から順にたどります。
| 順 | 確認項目 | 見分け方 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 確認した時刻のずれ | LINE側のダッシュボードは1日1回の更新(朝や深夜)。エルメのLOA配信数も1日1回の更新。エルメ本体の送信済み通数はリアルタイムとされている | 翌日の午前に、両方の画面を見直す。当日中の差は、まず更新待ちとして扱う |
| 2 | 集計の期間(リセット日) | LINE側は毎月1日にリセット。エルメは、公式ページによって「毎月1日」と「接続日・契約日基準」の2通りの記載がある(後述) | エルメの画面で、リセット日を確認する。月の途中で比べているなら、期間をそろえる |
| 3 | 吹き出し数が多い配信 | 1回の配信に吹き出しを6つ以上入れていないか確認する | エルメの公式説明では、LINE側は5吹き出しごとに1通換算で、6つなら2通。エルメ側は何吹き出しでも1通。差の原因になりうる |
| 4 | 応答(Reply)の扱い | あいさつメッセージ、自動応答、リッチメニューのタップ、パネルボタンからの返信を多く使っていないか | これらはエルメ側ではカウントされ、LINE側ではカウントされない。LINE側が少ない(症状B)理由になる |
| 5 | 自動で動く配信の見落とし | ステップ配信、リマインド、タグ追加時アクションからの送信を洗い出す | 「タグ追加時アクション」などトリガーが別機能のものは、LINE側ではPush扱いで通数に入る。一覧にない配信が、差の原因になっていることがある |
| 6 | 自動応答のテンプレートの組み方 | 「送信オプション」付きのテンプレートを自動応答で使っていないか | 公式の説明では、1通目はカウントされないが、2通目以降は数えられる |
| 7 | LINE側の管理画面から直接送ったチャット | LINE Official Account Managerのチャットから送ったメッセージがないか | LINE側の通数には入らず、エルメのチャット履歴にも表示されない。エルメの画面からは見えない送信がある状態になる |
| 8 | ブロックされている友だち、存在しない宛先 | ブロックされた友だちを含む配信がないか | LINE Developersの解説では、実際に届かない宛先は通数に数えられない。人数の見込みと実績がずれる |
| 9 | LINE公式アカウントの凍結など | 送信そのものができない状態 | エルメの公式ページでは、凍結されるとエルメからも送信できなくなる、と説明されている。数字の問題ではなく、アカウントの状態の確認が先 |
表の1〜2番だけで、日常的に起きる「合わない」の多くが説明できます。たとえば、夕方に送った配信を、夜の時点でLINE側のダッシュボードと比べた場合は、差があって当然です。
公式で確認できた原因と対処
原因1:吹き出し数の違い(症状A)
エルメの配信数は、1回の配信につき吹き出しの数に関係なく1通です。LINE側のカウントは、エルメの公式マニュアルでは「5吹き出しで1通、6吹き出しなら2通」と例示されています。100人に6吹き出しの配信をすると、エルメは100通、LINE側は200通になる計算です。対処は、1回の配信の吹き出しを5つ以内に収める(収まらないなら配信を分ける回数を、通数に入れて見積もる)ことです。
原因2:応答(Reply)の数え方の違い(症状B)
あいさつメッセージ、自動応答、リッチメニューのタップ、パネルボタン、QRコードからの友だち追加などの直接の返信は、LINE側の通数には含まれず、エルメ側の配信数には含まれます。対処は、「エルメが多くてLINEが少ない」場合はこの差だと分かっていれば、慌てる必要がないことです。逆に、自動応答の吹き出しが6つ目以降になる場合は、その分がPush扱いになり、LINE側でも数えられます。
原因3:更新のタイミング(症状C)
エルメの画面右上には送信済みの通数がリアルタイムで出ます。右側の「LOA配信数」はLINE側の配信数で、深夜に1日1回更新されます。LINE側のダッシュボードも通常は毎日午前中の更新で、公式は、実際の残数より多く見える場合があるため、余裕のあるプランを契約することを勧めています。そのため、表示上は余裕があっても、実際には上限に達していて送信できない、ということが起こりえます。対処は、月末に大量に送る予定がある場合に、前日までの数字だけを頼りにせず、余裕を持った配信計画を立てることです。LINE側の上限に達すると、Pushの送信はできなくなり、Replyは送信できると説明されています。
エルメとLINE側の確認画面
- エルメ:右上のアカウント名→「マイページ」→左メニューの「配信数サマリー」。
- LINE側:LINE Official Account Managerにログイン→連携アカウントを選択→「設定」→「利用と請求」の「ダッシュボード」。
- どちらも月初にカウントが切り替わる(エルメのリセット日の扱いは後述)。
公式ページ同士で説明が違う点と、確認が必要な点
調べる中で、公式ページ同士で説明が一致しない点がありました。ここは断定せず、並べて書きます。契約前や、数字の差が気になるときは、公式に確認してください(取得日:2026年10月9日)。
| 項目 | ページAの説明 | ページBの説明 | 対応 |
|---|---|---|---|
| LINE側の吹き出し換算 | エルメの配信数カウントのマニュアル:5吹き出しで1通、6吹き出しで2通 | エルメのFAQ:LINE側は3つの吹き出しで1通、と説明。LINE Developersの解説は、通数は「送信リクエスト数×対象人数」で、吹き出し数では増えないとしている。LINE Official Account Managerの画面の送信は、1回に吹き出し3つまで | 吹き出しが多い配信は、少人数で実際に1回送り、通数の増え方を確かめる。問い合わせ窓口に確認する |
| エルメ側のリセット日 | 配信数カウントのマニュアル:エルメ・LINEとも毎月1日にリセット | FAQ:無料プランはLINEと接続した日、有料プランは契約日を基準に1か月ごと | エルメの画面で自分のアカウントのリセット日を確認する |
| LINE側の通数と統計の「配信」 | LINE側のマニュアルは、統計の「配信」は人数で、通数との換算式は書かれていないとしている | ― | 統計の数字と通数は別物として扱う。換算が必要なら公式に問い合わせる |
| プラン別の対象機能 | 配信数サマリー、LOA配信数の表示が、どのプランで使えるかは記載なし | ― | 契約前に公式で確認する |
特に1行目は、「どれが正しいか」を私が決めることはできません。実際に自分のアカウントで確かめる方法を、次の節で紹介します。
それでも直らないとき|1通テストと相談先、再発防止の運用ルール
1通テストのやり方(案)
吹き出しの数え方が気になる場合は、自分だけを対象に、吹き出し数を変えた配信を送って、両方の画面の増え方を見ます。LINE側は更新が遅れるので、翌日の午前に確認します。
- テスト対象は、自分のアカウントなど、少人数に限る。
- 1日目:3吹き出しの配信を1回。2日目:6吹き出しの配信を1回。と日を分けると、どちらの配信で増えたか分かりやすい。
- 配信前と翌日午前の数字を、メモに書き残す。
- エルメの「配信数サマリー」と、LINE側のダッシュボードの両方を見る。
これで確かめたことは「自分のアカウントでの観察」であり、公式の仕様の保証ではありません。仕様の変更もありうるため、迷ったら問い合わせ窓口に確認します。LINE側のマニュアルも、通数と吹き出し数の対応を正確に知りたいときは、公式の問い合わせ先に確認するよう案内しています。
相談先
- エルメの数字や機能に関すること:エルメの公式サイトの問い合わせ窓口(窓口の場所は公式サイトで確認してください)。
- LINE側のダッシュボードや通数、契約プランに関すること:LINE Official Account Managerのヘルプと、LINEヤフー for Businessの問い合わせ窓口。
- 問い合わせのときに添える情報:確認した日時、画面の名前、数字、該当月の配信の一覧、送信した吹き出し数。上記のメモがそのまま使えます。
再発防止の運用ルール案
- 毎月の配信計画を「配信の種類×対象人数×回数×吹き出し数」の表にしておく(式は月の配信通数のシミュレーションの考え方)。
- LINE側の数字を見るのは、朝の更新後。夕方や夜に当日分を突き合わせない。
- 月の後半に、LINE側の上限の8割を目安に残りを確認する(目安であり、公式の基準ではない)。
- 吹き出し6つ以上の配信と、「タグ追加時アクション」などの自動配信は、一覧に別枠で記録する。
- LINE公式アカウントの管理画面から直接送ったチャットは、エルメに履歴が残らないため、送った日と件数をメモする。
- プランの見直しは、LINE公式アカウントの料金プランの選び方|2026年10月時点の公式表記と、エルメの通数との違いの考え方を参照する。
活用例(架空の設計例)と向かないケース
以下は、実在の事例ではなく、確認の流れを示すための架空の例です。成果の数字は含みません。
毎月第1営業日に、前月分の確認を30分で行う小さな店舗を想定します。①エルメの「配信数サマリー」で前月の配信数を記録する。②LINE側の「利用と請求」のダッシュボードで前月の数字を記録する。③差が大きい場合は、前月の配信の一覧を見て、吹き出し数が6つ以上の配信、タグ追加時アクションによる送信、LINE管理画面から直接送ったチャットの3つがなかったかを確認する。④それで説明がつかない場合に、1通テストを行い、窓口に問い合わせる。この順番で確認することで、「合わない」ことが即トラブルではなく、確認項目の一つになります。
向かないケースも挙げます。次の場合は、この手順で自力で直そうとしないほうがよいです。
- 送信そのものができず、エラーの内容が見えているとき:数字の差の問題ではなく、アカウントの状態や接続の確認が先です。公式のサポートに状況を伝えてください。
- LINE公式アカウントの請求やプランの料金に関する疑問:請求内容は、LINE側の契約情報の問題で、ブログや外部の記事で判断できません。
- 数字の差が特定の日だけ急に大きくなったとき:誰かが管理画面から操作した可能性もあります。チーム内の操作履歴を先に確認してください。
- 有効友だち数が10万人を超える運用:エルメの公式ページで個別案内とされています。
私の見立てとまとめ
私の見立てを3点にまとめます。
- 数字が合わない原因の大半は、「更新の時刻」と「数え方(Replyの扱い・吹き出し)」の2つです。壊れていると考える前に、この2つを疑います。
- 吹き出し換算のように、公式ページ同士で説明が異なる点は、自分のアカウントでの1通テストと、問い合わせで確かめるのが確実です。
- 見直しは月初に30分で終える形にして、日々の数字に一喜一憂しないほうが、運用は安定します。
まとめます。エルメとLINE公式アカウントの配信数が合わないときは、①更新時刻、②リセット日、③吹き出し数、④Replyの扱い、⑤自動配信の見落とし、の順で確認します。それでも説明がつかない場合は、1通テストで観察し、問い合わせ窓口に確認します。
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