※この記事は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
「ようこそ」「3日後の使い方」「1週間後のご案内」。3通のステップ配信を夜中までかけて作り、保存もした。翌朝、自分のスマホには何も届いていない。もう一度開いても、画面にはきちんとメッセージが並んでいる。壊れたのか、設定を間違えたのか、それとも待てばいいのか。ステップ配信を初めて組んだ日に、多くの人が通る場面です。
この記事は、その「作ったのに届かない・始まらない」を、確認する順番に並べ直したものです。公式マニュアルで確認できた原因と対処だけを使い、公式に書かれていないことは推測で埋めずに、最後の節にまとめました。先に答えの大半を書いておくと、最初に疑うべきは「始まる条件(開始アクション)を設定したか」の一点です。
症状の確認|「届かない」と「始まらない」は別の症状
同じ「届かない」でも、見えている状況によって調べる場所が変わります。まず、次のどれに近いかを決めてください。
- A:誰にも何も届かない。ステップを作ってから、一人も開始されていない。
- B:1通目は届いたが、2通目以降が来ない。
- C:自分のテストだけ届かない。本番の友だちには届いているかは不明。
- D:特定の人にだけ届かない。他の友だちには届いている。
- E:エルメの画面に送信エラーが出る。
Aは「始まる条件」、Bは「配信タイミングと停止」、Cは「テストの条件」、Eは「送信エラーの確認」に当たります。Dは、そのステップの外側(その人がステップを開始しているか、別のステップに切り替わっていないか)を見ることになります。一斉配信でエラーが出る場合は、別記事のエルメで一斉配信したら「送信エラー」が出た、届かない人がいる|原因の切り分け順と対処も合わせて見てください。
原因の切り分け順|上から順に、5分ずつ
次の表は、確認する順番を、手間の少ないものから並べたものです。根拠は、公式マニュアルのステップ配信の説明(2026-10-09に確認)と、送れない・届かない時の対処法のページです。
| 順 | 確認項目 | 見分け方 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 開始アクション(開始のきっかけ)を設定したか | ステップを作っただけで、友だち追加時・QRコード・タグ・フォーム・自動応答などの設定を一つもしていない | 使いたい入口にエルメアクションで「ステップ開始」を設定する |
| 2 | その人は、開始のきっかけを「これから」通るか | すでに友だちの人が、友だち追加時の設定だけに頼っている | 友だちリストで対象を選び、一括アクションから個別に開始する |
| 3 | 別のステップが始まって、前のが止まっていないか | 同時に動かせるステップは一つだけ。新しく開始すると進行中のものは自動で止まる | その人にどのステップが動いているかを整理し、入口の重なりを解く |
| 4 | 停止の設定が働いていないか | 友だちからの返信で自動停止する設定、予約などで「ステップ停止」を入れた設定 | 停止条件の設定を見直す |
| 5 | 配信タイミングの設定は意図通りか | 1通目は「ステップ開始直後」が基本。2通目以降は日時指定か経過時間指定 | 時間の指定が過去の日時になっていないかなどを確認する |
| 6 | テスト送信の条件を満たしているか | テスト用の個人アカウントが、LINE公式アカウントに友だち登録済みで、エルメ上にも表示されているか | テスト用アカウントを友だち追加し、エルメの友だち一覧に出ているか確かめる |
| 7 | エルメ左メニューの「送信エラー」にエラーが出ていないか | エラーコードが並んでいる | コード別の対処に従い、解決しなければサポートへ |
最初の2行で、初めてステップを組んだ人の「届かない」の大半が説明されるはずです。逆に言えば、1番と2番を飛ばして、文面や画像をいじり直すのはやめたほうがいいです。
公式で確認できた原因と対処
原因1:ステップは「作成しただけ」では配信されない
エルメの公式マニュアルには、ステップ配信は作成しただけでは配信されないと、はっきり書かれています。エルメアクションで開始を設定して、はじめて動き出します。開始のきっかけとして、公式が挙げているのは次のようなものです。
| 開始のきっかけ | 設定する場所(公式の説明の要点) | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 友だち追加時 | あいさつメッセージの設定画面で、追加時にステップを開始するよう指定する | 追加の場面に使う設定。すでに友だちの人は別の方法で始める |
| QRコード | QRコードの設定の「エルメアクション」から開始する | どのQRから来た人に、どのステップを動かすか決めておく |
| タグ追加時 | タグが追加されたとき開始できる | タグを外しても、ステップは止まらない。止めるには、予約受付など停止の理由になるアクションに「ステップ停止」を設定する |
| 個別に開始 | 友だちリストで対象を選び、一括アクションの「ステップ」から「開始/再開」を選び、保存後にアクションを実行する | すでに友だちの人を途中から動かしたいときに向く |
| フォーム | フォームの「回答完了時のメッセージ・アクション」から設定する | 回答した人だけが始まる |
| 自動応答・予約機能など | それぞれのアクション設定から開始できる(公式の説明で挙がっている入口) | 入口が増えるほど、重なりの確認が必要 |
原因2:同時に動かせるステップは一つだけ
公式の説明では、同時に配信できるステップは一つで、新しいステップを開始すると、進行中のステップは自動で止まります。たとえば、友だち追加時に「初回案内」のステップを動かしている人が、あとで別のタグ追加で「体験後フォロー」のステップを始めると、前のステップは途中で止まります。「2通目以降が来ない」というBの症状は、この上書きが原因かもしれません。入口が複数あるときは、人がどの入口を通るかを一度紙に書き出すと分かりやすいです。
原因3:配信タイミングと自動停止の設定
公式の説明では、1通目は「ステップ開始直後」が基本で、この指定は1通目にしか使えません。2通目以降は「日時で指定」か「経過時間で指定」を選びます。経過時間での指定は72時間以内で、それより先は日時指定を使います。また、友だちから返信があった時点で自動停止させる設定も用意されています。個別対応中の人に自動配信が重ならないための機能ですが、「返信した人にだけ、続きが届かない」ように見えることもあります。意図した動きかどうかは、停止の設定を見て確かめましょう。
原因4:テスト送信の条件
テストをするには、そのLINE公式アカウントに友だち登録済みで、エルメ上にも表示されている個人アカウントが必要と、公式に書かれています。メッセージ登録画面の「一括操作」からテストでき、送り方は、設定した配信タイミング通り、全メッセージを同時に、20〜30秒間隔で、の3種類です。「自分のテストだけ届かない」とき、まず見るのは、自分のアカウントが友だち一覧に出ているかです。
原因5:エルメの送信エラー(エラーコード)
エルメの左メニュー「送信エラー」にエラーコードが出る場合は、送れない・届かない時の対処法のページを確認します(2026-10-09に確認)。要点は次の通りです。
| エラーコード | 原因(公式の説明) | 対処 |
|---|---|---|
| 001・002 | LINE公式アカウントの当月の配信数が上限に達している | LINE公式アカウント側のダッシュボードで配信数を確認し、プラン変更を検討 |
| 003 | LINE公式アカウントで追加メッセージの設定が必要 | 管理画面から追加メッセージ数を入力する。反映まで数時間〜翌日かかることがある |
| 004 | エルメの配信数が上限に達している | エルメ管理画面の「配信数」で確認。フリープランは月1,000通で、超えると自動停止し、毎月初日にリセットされる |
| 005 | 誤作動の可能性 | エルメのサポート窓口に連絡 |
| 006 | テンプレート内にメッセージが登録されていない | メッセージを登録して、配信操作をやり直す |
| 007 | 一時的なエラー | 5分ほど置いてから、やり直す |
それでも直らないときの相談先と、伝える情報
公式のマニュアルでも、解決しない場合やエラーコードに当てはまらない場合は、エルメのサポート窓口に問い合わせるよう案内されています。また、ステップ配信の画面でうまく動かないときは、ヘルプの「思ったとおりに動かないとき」を見るようにとの案内もあります。問い合わせるときは、次をまとめて伝えると、やり取りの往復が減ります(まとめ方は私の提案です)。
- どのステップか(管理名)と、何通目で止まったか
- 開始のきっかけは何を設定したか(友だち追加時/QR/タグ/個別開始など)
- 届かなかった人は、新しく友だちになった人か、すでに友だちだった人か
- 送信エラーのコードがあれば、その番号と表示された日時
- テストか、本番の友だちか
- フリープランか有料プランか(配信数の上限に関わるため)
再発防止の運用ルール案と、活用例(架空の設計例)
同じつまずきを繰り返さないための、ステップ配信の公開前チェックです。紙に印刷して、毎回上から確認する使い方を想定しています。
- 管理名に「入口」を含める(例:初回案内_友だち追加時、体験後_タグ追加時)。
- 開始アクションを必ず設定し、「どの入口で誰が始まるか」を1行で書き残す。
- 既存の友だちには個別開始が必要かどうか、公開前に判断する。
- 同じ人が通る入口が複数ないか確認する(同時に動くのは一つだけ)。
- 停止条件(返信で停止するか、予約・申込でステップ停止を入れるか)を決める。
- 自分のテスト用アカウントがエルメ上に表示されていることを確認し、「配信タイミング通り」でテストする。
- 公開後の最初の1人は、実際に開始された時刻を友だち情報や1:1の画面で確かめる。
- 月初に、フリープランの配信数1,000通の残りを確認する。
活用例(架空の設計例)
以下は実在の事例ではなく、設計の考え方を示すための架空の例です。成果の数字は載せません。
設定:個人でレッスンをしている先生。新しく友だちになった人に、1日目「ごあいさつ」、3日目「レッスンの流れ」、7日目「体験の予約案内」の3通を送るステップ配信を作った。公開前の確認で、開始アクションが未設定だったことに気づく。
- 友だち追加時のあいさつメッセージに、このステップの開始を設定する。
- すでに友だちの約20人には、友だちリストで選び、一括アクションから個別に「開始」を実行する。
- 自分と家族のアカウントを友だち追加してテスト用にし、エルメの友だち一覧に表示されているのを確認してから、「配信タイミング通り」でテストする。
- 3日目の分は、経過時間指定(72時間以内の指定)で入るか、日時指定に切り替えるかを決める。
- 予約が入った人には、予約のアクションで「ステップ停止」を入れ、7日目の案内が重ならないようにする。
自力で直せない場合と、公式で確認できなかった点
次の場合は、設定を触り続けるより、サポートへ連絡するほうが早く、安全です。エラーコード005(誤作動の可能性)が出る場合、送信エラーのコードに該当しないのに複数の人に届かない場合、LINE公式アカウント側の配信上限や追加メッセージの設定が絡む場合です。LINE側の上限は、エルメを有料プランにしても別に存在します。アカウント全体の動きに関わる設定を、確信のないまま何度も変えると、原因の切り分けがかえって難しくなります。
また、この記事は公式マニュアルで確認できた範囲だけを書いています。確認できなかった点は次の通りです(2026-10-09時点)。
| 点 | 状況 |
|---|---|
| すでに友だちの人が、友だち追加時の設定でステップを始められるか | 公式で確認できませんでした。この記事では、個別開始を使う前提で書いています |
| タグを「すでに持っている人」へのタグ追加時の動き | 参照したページでは確認できませんでした |
| ステップ配信固有の送信エラーの原因 | 送れない・届かない時の対処法のページに、ステップ配信に関する記載はありませんでした。エラーコード表に沿って対処し、不明ならサポートへ |
| テスト送信が届かない場合の詳しい原因 | 条件(友だち登録済みで、エルメ上に表示されていること)以外は、参照したページでは確認できませんでした |
私の見立て3点と、まとめ
- 1点目:初めてステップを組んだ人の「届かない」は、まず開始アクションの未設定を疑うのが順当です。文面をいじるのはその後でいい。
- 2点目:入口が複数あるときは、同時に動かせるステップが一つだけという仕様を前提に、誰がどの入口を通るかを紙に書き出してください。
- 3点目:すでに友だちの人に届けたい場合の設計は、公開前に決めておくこと。テストが成功しても、本番の友だちに届くとは限りません。
まとめると、ステップ配信が動かないときは、開始アクション、既存の友だちへの個別開始、同時に一つという仕様、停止設定、配信タイミング、テストの条件、送信エラーの順に見ていきます。公式で言えるのはここまでで、それ以外はサポートに聞くのが確実です。
構築代行のご案内(30万円〜・税別)
「入口が複数あって、どれがどのステップを動かすのか自分では整理できない」「公開前の確認までまとめて任せたい」という場合は、構築代行をご案内しています。ステップの設計から、開始と停止の設定、テストまでを一緒に組み立てます。料金は30万円〜(税別)です。詳細は構築代行のご案内ページをご覧ください。
同じ「体験後のフォロー」をステップ配信とタグで組む考え方は、体験を受けたのに入会しなかった人を、しつこくならず追いたい|体験後フォローをステップ配信と「入会・見送り」タグで分ける手順(パーソナルジム向け)に詳しく書いています。