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月謝を毎月自動で引き落とす商品をLINEで売り始めた初日。母親から「2人分申し込もうとしたら、2回目でエラーになる」と連絡が入りました。自分で試すと、1人分の申し込みは通ります。商品の設定も間違っていないように見える。この「1回目は通るのに、同じ商品の2回目で止まる」症状は、エルメ(L Message)の決済連携で継続課金の商品を売る人が、早い段階でぶつかりやすいものです。
この記事は、公式マニュアルのFAQ(取得日2026年10月10日)に書かれている原因と対処だけを根拠に、切り分けの順番を組んだものです。書かれていない原因は推測で足していません。
まず症状を確認する|「誰が・何回目で・どの商品で」止まっているか
切り分けの前に、次の三点を手元にメモしてください。原因の見当が大きく変わります。
- エラーが出たのは「その人の初めての申し込み」か「同じ商品の2回目以降」か
- 申し込んだのは単品(1回払い)の商品か、継続(毎月など)の商品か
- エラーの出た人は、自分のLINEで他の人の分もまとめて申し込もうとしていないか
特に三点目が重要です。家族や友人の分を、ひとつのLINEアカウントから続けて申し込む使い方は、教室や会員制のサービスでよくあります。公式FAQの説明は、まさにこの形を想定した内容でした。
原因の切り分け順|上から確認し、当てはまったところで止める
| 順 | 確認項目 | 見分け方 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 同じLINEアカウントが、同じ継続商品に「決済を終えていない申し込み」を持っていないか | 2回目以降の申し込みでだけ止まる。1回目の決済は最後まで完了している/していない、を本人に確認する | 公式の対処は、人数分をまとめた別商品を作ること(次の節) |
| 2 | 単品商品と継続商品を取り違えていないか | 商品の種類を確認する。公式FAQの制限は継続商品についての記述 | 継続商品の場合のみ、切り分け3へ。単品の場合は、この記事の範囲外(公式で確認できた記述なし) |
| 3 | 継続商品を2つ以上作れるプランか | フリープランは単品・継続それぞれ1つまで(本番・テストの合計)。2つ目を作ろうとして作れない | スタンダード以上が必要。プランを変えるか、商品を1つにまとめる設計に直す |
| 4 | 決済システム(StripeまたはUnivaPay)の指定が合っているか | 作成済みの商品は、決済システムを変更できない | 新しく商品を作り直す(古い商品は残る) |
| 5 | 申し込み自体はできたが、その後の「請求」が失敗していないか | 申し込みの画面では止まらず、請求日に失敗する | エラー後の動きは決済システムの設定による(Stripeは請求設定、UnivaPayは一般設定のリトライ回数)。3回連続で請求エラーなら、自動解約するかどうかを設定できる |
上の表のうち、症状に最も直結するのは1番です。4番と5番は、「申し込みができない」ではなく「作った商品が思った通りに動かない」「請求が通らない」という別の症状なので、見分けておくと、無関係な設定をいじって悪化させずに済みます。
公式で確認できた原因と対処|「数量をまとめた別商品」を作る
公式FAQによれば、決済を終えていない継続商品の申し込みは、同じLINEアカウントから1回しか入れられません。2回以上入れたい場合は、人数分をまとめた別の商品を作る、という案内です。例として、月額6,000円の入門コースで2人分を受け付けたい場合は、月額12,000円の商品を追加します。
商品を足すときの設計例
| 申し込みたい人数 | 作る商品名の例 | 請求額 | メモ |
|---|---|---|---|
| 1人 | 入門コース(月額) | 6,000円 | 元の商品。そのまま使う |
| 2人 | 入門コース 2名分(月額) | 12,000円 | 1人分の2倍。公式FAQの例と同じ考え方 |
| 3人 | 入門コース 3名分(月額) | 18,000円 | 必要になってから足す。最初から作ると、プランの商品数上限に近づく |
商品の数には上限があります。公式の料金表(取得日2026年10月10日)では、商品販売は単品・継続それぞれ、フリープランが1つまで、スタンダードが10個まで、プロは制限なしでした。スタンダードの月額は10,780円(税込)です。「1人」「2人」「3人」と3つ作ると継続商品が3つになるため、フリープランでは作れません。ここが運用上の最大の分かれ目です。無料プランの範囲でどこまでできるかを先に整理した記事として、エルメの無料プランの上限を超えそうなときの対処|通数・フォーム・リッチメニューの優先順位の付け方もあります。
どの対処を選ぶか:判断基準
| 状況 | 選ぶ対処 | 理由 |
|---|---|---|
| 同じ人が2人分以上を申し込むことはほぼない | 商品は1つのまま。2人分の人は個別に案内 | 継続商品を増やすと、プランの上限に当たる |
| 2人分の申し込みが月に数件ある | 「2名分」の商品を1つだけ足す(スタンダード以上) | 必要な分だけ足せば、商品数に余裕が残る |
| 人数がまちまちで、家族単位の申し込みが多い | 「1名・2名・3名」の商品を用意するか、価格を家族単位の商品に設計し直す | 商品数が多くなるため、プラン上限との相談になる |
| 最初は無料プランで試したい | 継続商品は1つだけにして、2人分の人は運営者が別の方法で対応 | 2つ目の継続商品はフリープランでは作れない |
それでも直らないとき|公式サポートに伝える情報
上の切り分けで当てはまるものがなければ、公式サポートへ問い合わせます。そのとき、次の情報を添えると、原因の特定が早くなります。公式で確認できなかったため、問い合わせ窓口の営業時間や回答までの目安はここには書きません。
- エラーが出た画面のスクリーンショットと、表示された文言そのまま
- エラーが出た日時と、申し込もうとした商品名
- その人にとっての「何回目」の申し込みだったか
- 本番環境かテスト環境か
- 決済システムはStripeかUnivaPayか
確認が必要な点(この記事で唯一まとめておく部分)
次の点は、今回読んだFAQには書かれておらず、確認できませんでした。思い込みで案内せず、必要なら公式に確認してください。
- エラー画面に表示される文言(言い回し)の一覧
- 決済を終えていない申し込みが、いつまで残るのか(自然に消えるのか)
- 決済を終えていない申し込みを、運営者側が画面から取り消せるか
- 単品商品の同じ状況での挙動
再発防止の運用ルール案|商品を作る前と案内文に入れておくこと
- 商品を作る前に、1回の申し込みで「何人分」まで受けるかを決める。2人分以上があり得るなら、最初からまとめ商品を設計に含める
- 商品名に人数を入れる(例:「入門コース 2名分」)。申し込む人が間違えて選びにくくなる
- 商品の案内文に「2名以上の場合は、必ず専用の商品からお申し込みください」と書く
- 決済は申し込みの画面を開いたら最後まで終える、と案内する。途中で閉じた人には、決済を終えていない申し込みが残る場合がある、と運営者側でも把握しておく
- 請求エラーが起きたときの運営者側のルール(誰が連絡するか、3回連続で自動解約にするか)を、運用開始前に決める。延滞への対応は運営者の判断で、エルメと外部サービスは直接連携していないため、催促や退会処理は運営者が行う
商品販売の機能全体の始め方は、エルメの商品販売機能の始め方|単発と継続の違いと、プランごとの数の目安に整理してあります。
向かないケース|自力で直せない場合と、LINEの商品販売に寄せないほうがよい場合
- 決済システム側(StripeやUnivaPay)の審査・利用停止・カードの拒否など、エルメの画面では見えない問題。エルメとは別に、決済システム側の窓口で確認する必要があります。
- 金額の誤請求・二重請求が疑われるとき。操作で直そうとせず、証拠(画面、日時)を残し、決済システムとエルメの両方に相談してください。返金・請求の扱いは、事業者ごとの規約の問題で、この記事では判断しません。
- 決済日を毎月末や1日にそろえたい場合。公式FAQでは、決済日を任意の月末や1日に変更することはできません。会計を月初にそろえたい運用には、設計の段階で向き不向きがあります。
- 高齢の方や、スマホの決済に不安がある方への案内。申し込みの画面で止まる人は、決済の操作そのものに不安がある場合が多く、電話や対面で説明してから案内するほうが、運営者の手間も減ります。
私の見立て3点
- このエラーは「壊れている」のではなく、重複した申し込みを防ぐ仕組みに引っかかっている、と受け止めたほうが対処しやすいと思います。人数分の商品を最初から設計に入れるのが、いちばん確実です。
- 無料プランで継続商品を1つ試す段階では、2人分の人を想定しないか、運営者が別の方法で受けるかを先に決めておく。商品を足すとプランの話になります。
- 原因が分からないときは、画面の文言と日時を残して公式サポートに聞くのが最短です。FAQにない原因を推測して設定をいじると、元に戻せなくなることがあります。
まとめ
継続課金の申し込みが2回目でエラーになるとき、公式FAQで確認できた原因は「決済を終えていない継続商品の申し込みは、同じLINEアカウントから1回しか入れられない」ことでした。対処は、人数分をまとめた別の商品を作ること。ただし2つ以上の継続商品を作るにはスタンダード以上が必要です。まずは症状を三点確認し、表の順に切り分けてください。
問い合わせの前に、お客様がどの商品に、いつ、どの端末から申し込もうとしたかをメモしておくと、サポートに状況を伝えやすくなります。画面の文言が分かる場合は、画面を撮って控えておくと確認がスムーズです。
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