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LINE公式アカウントは、開設自体は短時間でできます。ところが、開設した直後の状態は「箱だけできた」状態で、友だちに案内を出す前に決めておくことがいくつも残っています。プロフィールは誰が見ても何の店・何の団体か分かるか。認証済にするのか、しないのか。最初の友だちに自動で何が届くのか。問い合わせが来たとき誰が返すのか。そして、アカウントを触れる人を誰にして、辞めた人の分はどう外すのか。
この記事は、「開設した」から「案内を出してよい」までの間に確認することを、順番に並べた手順書です。根拠は LINEヤフー for Business の公式マニュアル・公式ページで、確認日は2026年10月9日です。公式で確認できなかった点は、その都度「確認できませんでした」と書きます。画面名や仕様は更新されることがあるため、実際の画面と違う場合は、公式の最新の案内を優先してください。
最初に、公開前に決めることの全体像を表にしておきます。上から順に決めると、手戻りが少なくなります。
| 順番 | 決めること | どこで設定するか(公式マニュアルの呼び名) | 決め直しにくさ |
|---|---|---|---|
| 1 | アカウント名と、プロフィールに載せる情報 | プロフィール | アカウント名は、未認証アカウントのみ変更できる。認証後は自由に変えられない |
| 2 | 認証済にするか、未認証のままにするか | Official Account Manager から申請 | 審査結果によっては再申請になる。検索結果への表示などは認証済のみ |
| 3 | あいさつメッセージと応答方法 | 設定 > 応答設定、あいさつメッセージ、応答メッセージ | 後から変更できるが、友だちの第一印象は戻せない |
| 4 | 運用する人と権限 | 設定 > 権限管理 | 認証用URLは24時間で失効するため、追加は一度で終わらせたい |
| 5 | 公開前のテスト | 自分用の別アカウントで友だち追加して確認 | 公開後に気づくと、友だちに見られてしまう |
プロフィールの確認|公開ボタンを押すまで反映されない項目がある
プロフィールは、友だちになる前の人が最初に見る画面です。公式のマニュアルで確認できた設定項目は、アカウント名、ステータスメッセージ、プロフィール画像(640×640px)、背景画像(2:1でトリミング、200px以上、10MB未満)、ボタン、基本情報、パーツ、フッターボタンです。
項目ごとの見るポイント
- アカウント名:未認証アカウントのみ変更できる、と公式に書かれている。認証を取る予定があるなら、名前は認証の審査で求められる基準(後述)に沿って最初から決めておくほうが、やり直しが少ない。
- プロフィール画像・ステータスメッセージ:それぞれ1時間に1回までしか変更できない。公開前に何度も作り直す場合は、素材を先に用意してから登録する。
- ボタン:「トーク」は必須。他のボタンは表示・非表示を選べる。問い合わせを電話に寄せたい場合と、LINEのチャットに寄せたい場合では、並べ方が変わるので、後述の応答設定と一緒に決める。
- 基本情報:紹介文、営業時間、予算、電話、Webサイト、住所、地図などを登録できる。住所・地図は、プロフィール上部のほか、アカウント検索の結果、ショップカード、クーポンなどにも表示されると公式に書かれている。
- パーツ:自由記述、よくある質問、お知らせ、SNS、クーポンなどを追加できる。アプリ版では最大20個まで。
見落としやすいのが「公開」の操作です。Web版では、パーツを編集したあと「公開」ボタンを押すまで内容が反映されません。一部の項目は自動保存されるため、「保存はされているのに、見え方は前のまま」という状態が起こり得ます。アプリ版も「保存した内容を公開」をタップして反映します。さらに、公開設定のうち「検索結果とおすすめに表示」は、初期状態では非表示になっていて、公開の準備ができるまで変えないよう案内されています。この項目と「Web版プロフィールを公開」は、認証済アカウントのみ利用できる、とされています。
プレビューは、端末やOSによって実際の表示と異なる場合がある、とも書かれています。公開前には、プレビューだけで安心せず、自分のスマートフォンから実際にアカウントを開いて確認するのが確実です。
認証済か未認証か|公式で確認できた範囲での選び方
LINE公式アカウントには、認証済アカウントと未認証アカウントがあります。公式のコラムによれば、未認証アカウントは審査なしで個人・法人を問わず作成できます。認証済アカウントは、LINEヤフーの審査を通過したアカウントで、開設後に申請し、緑色のバッジが付きます。料金プランは、どちらの種別でも同じです。
| 比較項目 | 認証済アカウント | 未認証アカウント |
|---|---|---|
| 取得方法 | 開設後に申請し、審査を通過する | 審査なしで作成できる |
| バッジ | 緑色の認証バッジが付く | なし |
| LINEアプリ内の検索 | 検索で見つけてもらえる | 公式の説明では、認証済のみの機能として挙げられている |
| プロフィールの公開設定 | 「検索結果とおすすめに表示」「Web版プロフィールを公開」を利用できる | 利用できない |
| アカウント名の変更 | 公式のプロフィール説明では、未認証アカウントのみ変更できる | 変更できる |
| 応答状況の表示(トークルーム内) | 変更できる | 変更できない |
| 友だち追加広告 | 利用できる(一部業種は対象外) | 認証済のみの機能として挙げられている |
| 有料プランでの請求書決済 | 利用できる | 認証済のみの機能として挙げられている |
| 料金プラン | 未認証と同じ | 認証済と同じ |
この比較表は、公式のコラムとプロフィール・応答設定のマニュアルで確認できた内容をまとめたものです。表のうち「認証済のみの機能として挙げられている」と書いた欄は、コラム側の記載を根拠にしており、画面上の最新の表示とは異なる場合があります。
審査で確認される項目(公式で確認できた範囲)
LINEヤフー for Business の認証済アカウントの審査ページでは、審査が次の5つの観点で行われると説明されています。申請内容がガイドラインや関連法規、公序良俗に反しないかを、申請情報に基づいて確認するものです。
- 業種・業態、商品・サービス審査(認証済アカウントを取得できる業種や商品・サービスの選定)
- 実在確認審査(実際に存在する企業・店舗・サービスか)
- アカウント名審査(正式名称など、一定の基準に沿った設定が求められる)
- 本人確認審査(電話またはメールで、申込者の在籍を確認する)
- 申込情報審査(申込情報が、アカウントオーナーに関連した適切な内容か)
一方、具体的な審査基準の詳細、審査にかかる日数、取得できる業種の一覧は、今回確認した公式ページでは確認できませんでした。コラムにも、不通過の場合は規約・ガイドラインに抵触している可能性があるものの、審査結果メールに詳細は記載されず、再度の申請は可能、と書かれているだけです。申請する前に、公式の最新の案内を直接確認してください。
認証済にするか迷ったときの分け方
公式のコラムは、認知獲得や集客・販促が目的なら認証済が適している、会員制の店舗のように店名で検索されたくない場合や、限定コミュニティで運用する場合は未認証が向いている、という趣旨で説明しています。ここでは、業務改善という観点で、次の3つの問いに答えてから決める進め方を提案します。
- このアカウントは、知らない人に検索で見つけてほしいか。見つけてほしくないなら、未認証でも運用の目的は達成できる。
- アカウント名は、正式名称などの基準に沿った形にできるか。屋号や通称で運用したい場合は、審査の観点(アカウント名審査)に合うかを先に確認する。
- 申請に必要な情報(実在確認や本人確認に使う連絡先など)を、用意できる担当者がいるか。電話またはメールでの在籍確認があるため、連絡がつく人を申請者にしておく。
応答設定の確認|最初の友だちに何が届き、誰が返すのか
開設直後に一番差が出るのが応答設定です。公式の「応答設定」マニュアル(2026年3月25日更新の表示)には、あいさつメッセージ、応答メッセージ、チャット、AIチャットボット(Web版では「β」付きの表記)、応答時間などが載っています。「Bot」「応答モード」という名前の独立した項目は、このマニュアルでは確認できませんでした。
| 機能 | 公式マニュアルで確認できた内容 | 公開前の確認ポイント |
|---|---|---|
| あいさつメッセージ | 友だち追加後に自動で送られるメッセージ。「オフ」にしていると、保存してあっても配信されない | 保存しただけで安心せず、オン・オフの表示を確認する |
| 応答メッセージ | キーワード応答と全体応答の2種類。キーワード応答は完全一致で作動し、1つの応答に最大51個のキーワードを設定できる。タイトルは管理用で友だちには見えない | よくある質問の言葉をキーワードに入れる。表記ゆれ(全角・半角など)は別のキーワードとして扱われうるため、候補を並べておく。完全一致で動く、という点が前提 |
| 優先順位 | キーワードの完全一致が最優先。一致しないときは、期間指定の全体応答、時間帯指定の全体応答、スケジュールなしの全体応答の順。同順位が複数あるときはランダム | 全体応答を複数作るときは、優先順位の考え方を理解してから作る |
| チャット | 応答時間内は手動チャットを使い、必要に応じて応答メッセージやAIチャットボットを組み合わせる設定が選べる。応答時間外は、応答メッセージやAIチャットボットを使える | 返信する人と時間帯が決まっているか。決まっていなければ、チャットをオンにしない選択肢もある |
| 応答状況の表示 | トークルーム内に、応答方法に応じたテキスト(例:担当者が返信します/自動で返信しています/現在は応答時間外です)が自動で切り替わって表示される。未認証アカウントは変更できない | 表示が自分の運用実態と合っているかを確認する |
順番に決める:チャットを使うか、使わないか
応答設定で迷ったら、最初の分岐は「チャットで人が返すか」です。
- チャットを使う場合:返信する担当者と、返信できる時間帯(応答時間)を決める。応答時間外には応答メッセージを組み合わせると、営業時間外であることを伝えられる。公式の応答メッセージのマニュアルでも、チャットをオンにしたうえで応答時間を使う設定に触れている。
- チャットを使わない場合:チャットをオフにして、応答メッセージをオンにする設定がマニュアルに書かれている。この場合は、「質問は問い合わせフォームや電話へ」と案内する応答を用意する。
- どちらも決められない場合:いったん応答メッセージだけをオンにして、案内を出さずに自分で試す。友だちが増えてから、チャットを足すほうが安全。
マニュアルには、応答メッセージが動かないときの確認先も書かれています。画面上部のステータス表示で、自動応答が今送られる状態かを見ること、スイッチがオフのものはスケジュールが有効でも送られないこと、などです。公開前のテストで、必ずこの2点を見ておきます。
AIチャットボットについて
応答設定のマニュアルでは、AIチャットボットは選択肢の一つとして載っており、利用すると、応答状況の表示が一律「AIが自動で返信しています」になる、という注意があります。AIチャットボットの対象プランや精度、料金については、今回確認した範囲では確認できませんでした。使う場合は、利用条件を公式で確認してからにしてください。
管理者と権限の決め方|公開直前の確認リストつき
運用する人が1人の間は気になりませんが、2人目が入るとき、あるいは1人目が抜けるときに、権限の整理ができていないと困ります。公式の「権限管理」のマニュアルで確認できたのは、次の点です。
- 権限の種類を問わず、1アカウントに登録できるメンバーは100人まで。1人のユーザーが管理できるアカウントは100個まで。
- Web版では「設定 > 権限管理」から「メンバーの追加」で「URLを発行」し、そのURLをメール等で追加したい人に共有する。管理アプリでは「設定 > 権限」から「メンバーを追加」。
- 認証用URLは、発行から24時間で失効する。1つのURLは1人のみ有効で、使い回しはできない。
- 追加される人にも、LINEログイン用のメールアドレス設定が必要。
- Web版では、既存メンバーの権限の種類を「変更」できる。削除についても書かれているが、具体的な手順は記載がなかった。
- グループ(Web版のみ)の機能では、複数のLINE公式アカウントをまとめて管理できる。
一方で、権限の種類の名称ごとの操作範囲の違い、オーナー(アカウント作成者)に固有の権限、管理者の人数上限は、今回確認した公式ページには書かれていませんでした(権限ごとに操作できる範囲は、管理画面の権限選択時の表で確認する旨の案内があります)。このため、権限の種類については「どの人に何をさせるか」を決めたうえで、管理画面で実際に表示される表を見て、最小限の権限を割り当てる、という進め方をお勧めします。
運用ルールの案(公式の仕様ではなく、私の提案です)
- オーナー・管理担当者は、個人のメールアドレスではなく、組織で管理できる連絡先に結びつけられるかを確認する。
- 権限を持つ人の一覧を、メンバー名・役割・追加日で一覧表にして、年に1回見直す。
- 担当が交代するときは、新しい担当の追加を先に行い、旧担当の権限は引き継ぎ確認の後に外す。
- 認証用URLは24時間で失効するため、相手が操作できる時間にまとめて発行する。
- 操作ミスを減らすため、配信や設定変更をする人と、チャットだけ見る人を分ける。分け方は管理画面の権限表を見て決める。
担当者の個人依存を減らす運用ルールは、関連記事の LINE公式アカウントの運用が担当者個人に依存して引き継げない問題の解き方|運用ルールの文書化と、エルメのスタッフ管理・タグ命名ルールの決め方 でも扱っています。
公開直前の確認リスト
- 自分のスマートフォンで、アカウントを開き、プロフィールの文言・画像・ボタンが意図どおり表示されるか。
- Web版で、プロフィールの変更が「公開」まで完了しているか。
- 認証を申請する場合、申請者の連絡先(電話またはメール)が確認の連絡を受けられる状態か。
- 別のLINEアカウントでテスト用に友だち追加し、あいさつメッセージが届くか。
- そのテスト用アカウントから、設定したキーワードを送り、応答メッセージが返るか。完全一致での動作を、全角・半角を変えても試す。
- チャットを使う場合は、テストで送った内容を、実際に返す担当者の画面で見られるか。
- 権限を持つ人の一覧が、意図した人だけになっているか。
- LINEヤフーの利用規約やガイドラインに触れる内容がないか(法的な判断はそれぞれの責任で確認する)。
開設直後の細かい設定の順序は、関連記事の エルメ開設後、最初の30分でやる順番|つまずきやすい設定の確認リスト も参考にしてください。エルメを使う前提で、開設後の設定を30分に収める流れを整理しています。
活用例(架空の設計例)|小さな教室を一人で立ち上げる場合
これは実在の事例ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字は載せません。一人で運営している小さな教室が、LINE公式アカウントを問い合わせの受け口として立ち上げる、という想定です。
| 項目 | 決めた内容(架空) | 理由 |
|---|---|---|
| アカウント名 | 教室の正式な名称にそろえる | 認証を取る可能性があり、名前の変更が難しくなる前に整えておくため |
| 認証 | 開設後すぐ申請する。結果が出るまで友だち集めの案内は出さない | 検索結果への表示やプロフィール公開の設定が、認証済のみの機能のため |
| あいさつメッセージ | 案内は短く、質問のキーワードを2〜3個紹介する | 自動応答に質問を寄せて、手で返す回数を減らす設計 |
| 応答メッセージ | 場所、持ち物、体験の申込方法の3つを、キーワードで登録する | よくある質問を先に書き出し、完全一致で動く点を前提にキーワード候補を並べる |
| チャット | 授業のない時間帯だけ応答時間にして、時間外は応答メッセージにする | 一人で運営するため、返信できる時間を明示する |
| 権限 | オーナー1人。もう1人、代理で配信できる人を追加する | 担当が不在になっても止まらないようにする |
この設計では、公開前の確認リストを使って、家族や知人にテスト用の友だち追加を頼み、あいさつメッセージとキーワード応答の動きを確認します。途中でキーワードの表記ゆれに気づいたら、候補を追加します。ここで大切なのは、公開前に「友だちの目線で一度通す」ことです。
私の見立て|公開前に時間をかけるべきところ
- アカウント名は、公開前にもっとも時間をかけてよい項目だと考えています。未認証のみ変更できる、という公式の記載があり、後から整えにくいためです。名前に迷うなら、認証の審査の観点(正式名称など)に沿った形にしておくのが無難です。
- 応答設定は、凝るより「テストして動くことを確認する」ほうが価値が高い。あいさつメッセージのオン・オフ、キーワードの完全一致、スイッチの状態。事故は、この種の「設定したつもり」で起きます。
- 権限は「人を足す」より「外す手順」を先に決める。公式で確認できた範囲では、削除の具体的な手順は書かれていませんでした。外す必要が出たとき慌てないよう、画面で一度確認しておくのが安心です。
これは私個人の見立てで、すべてのアカウントに当てはまるとは限りません。
まとめ|公開前に確認する5つの区切り
- プロフィールは、Web版では「公開」まで押して反映する。アカウント名は未認証のみ変更できる。
- 認証済か未認証かは、検索で見つけてもらいたいかで考える。審査の観点は公式で5つ確認できたが、詳細な基準や日数は確認できなかった。
- 応答設定は、まず「チャットで人が返すか」を決める。応答メッセージは完全一致で動き、優先順位がある。
- 権限は100人まで。認証用URLは24時間で失効し、1人1回限り。権限ごとの操作範囲は、管理画面の表で確認する。
- 公開前は、別アカウントでの友だち追加と、キーワード送信のテストを必ず行う。
すべてを一度に完璧にする必要はありません。まずはプロフィールと応答設定のテストまで終え、案内を出してから、権限と運用ルールを整えていく進め方でも、事故は減らせます。
構築代行のご案内(30万円〜・税別)
「開設したが、設定の順序に自信がない」「認証の申請や応答設定を、運用に合わせて設計してほしい」「担当が変わっても引き継げる権限と運用ルールを作りたい」という場合は、LINE公式アカウントとエルメの構築代行も承っています。プロフィール、応答設定、リッチメニュー、権限、運用ルールの文書化まで、業務の手間と漏れを減らす観点で整えます。料金は30万円〜(税別)です。詳細は 構築代行のご案内ページ をご覧ください。
※この記事の情報は2026年10月9日時点で、LINEヤフー for Business の公式マニュアル・公式ページで確認できた範囲です。機能・画面・条件は変わることがあるため、ご利用前に公式の最新情報をご確認ください。公式で確認できなかった点は、本文中に「確認できませんでした」と記載しています。