広告(アフィリエイトリンク)を含みます。この記事は、エルメ(L Message)の公式マニュアルと公式サイトを読んで整理したもので、運用した体験談ではありません。公式で確認できなかったことは「確認できませんでした」と書きます。料金・対象プランは2026年10月9日に確認した内容です。
アンケートを作ろうとすると、ツールの操作より先に「何を何問、どの順で聞くか」で手が止まります。この記事は、フォームの作り方やタグの付け方ではなく、聞く内容の設計に絞ります。質問数、順番、必須の付け方を決めるときの考え方を、エルメのフォーム機能で公式に確認できた範囲と、そこに乗せる運用ルール案に分けて書きます。作成手順は エルメのフォームでアンケートを作る手順と、タグの付け方の決め方|フリープランは3つまで に、回答したあとの動かし方は フォームの回答後アクションと条件の考え方|回答でタグを付ける・通知する・次の案内につなぐ に譲ります。
先にお断りします。質問数を何問にすれば最後まで回答してもらえるか、といった数字は、公式では確認できませんでした。この記事も、離脱が減る、回答率が上がるといった断定は書きません。あくまで「運営側が後で困らないか」「答える側が迷わないか」を基準にした設計の考え方です。
設計の入口|聞きたいことを4つの箱に仕分ける
質問を思いつくままに書き出すと、たいてい15問から20問になります。そこで、1問ずつ「この答えを、受け取ったあと何に使うか」を書き込み、次の4つの箱に分けます。使い道が書けない質問は、その場で外す候補です。
| 箱 | 基準 | 扱い |
|---|---|---|
| A:ないと次に進めない | 日程調整や発送など、答えがないと業務が止まる | フォームに入れる。必須候補 |
| B:あると対応が早くなる | 事前に分かれば当日の聞き取りが減る | フォームに入れる。任意が基本 |
| C:後からでも聞ける | 関係が進んでから聞いても困らない | 今は聞かない。別の機会に回す |
| D:使い道が書けない | なんとなく知りたいだけ | 聞かない |
この仕分けのコツは、Cを多めにとることです。「せっかくの機会だから全部聞いておきたい」という気持ちは自然ですが、聞いた情報は保管し、必要なときに探し、不要になれば消す、という管理の負担が付いてきます。紙の問診票をフォームに置き換えるときの項目の削り方は 紙の申込用紙・問診票をフォームに置き換える手順|項目の削り方・必須の決め方・紙との併用期間 でも扱っているので、紙からの移行ならあわせて読んでください。この記事は、紙の存在を前提にしない新規のアンケート設計に重心を置きます。
なお、住所や電話番号のような個人情報を聞くときの保管・消去のルールは、法令や自社の方針で決まる部分が大きく、ここでは一般論にとどめます。各自で確認してください。
質問数の決め方|「何問まで」ではなく「何の用か」で上限を引く
適切な質問数を数字で示す公式の記載は確認できませんでした。代わりに、用途ごとに上限の考え方を決めておくと、後から質問を足したくなったときの歯止めになります。次の表は、運用ルール案であって、公式の基準ではありません。
| アンケートの用途 | 質問数の考え方(ルール案) | 理由 |
|---|---|---|
| 友だち追加直後の簡単な属性確認 | 選択式を中心に、片手で終わる量 | 関係ができる前で、相手の負担を軽くしたい |
| 来店・参加前の事前ヒアリング | Aの箱を中心に、Bは必要最小限 | 当日の手間を減らすのが目的 |
| 利用後の感想 | 自由記述は1問までを目安に | 集計と読み返しの負担を抑える |
| 申込と同時の情報収集 | 申込に必要な項目だけ | 別の用途と混ぜない |
公式マニュアルから読み取れる、質問数に関わる仕様は2つあります。1つは、「項目・装飾を追加」で一度に追加できるのは最大5つまでで、同じ項目を複数入れるときは再度クリックする、という点です。これは操作上の制約で、フォーム全体の質問数の上限ではありません。もう1つは、フォーム作成数が、フリープランで3つまで、スタンダードとプロでは制限なしと、公式の料金情報に書かれている点です(月額は無料、10,780円、33,000円、いずれも税込、取得日2026年10月9日。内容は変わることがあります)。
この「3つまで」が、設計にも効きます。1つのフォームに用途の違う質問を詰め込みたくなりますが、分けるとフォームの数を消費します。そこで、フリープランで始めるなら、「1つ目:初回アンケート」「2つ目:事前ヒアリング」「3つ目:利用後の感想」のように、先に3つの使い道を決めておくと、質問を足すたびに迷いません。有料プランに移るかどうかの判断は、フォームの数だけでなく他の機能も含めて、契約前に公式で確認してください。
順番の決め方|答えやすいものから、迷うものは後ろへ
質問の並びには、一般的に次の3原則が使えます。これも公式の規定ではなく、設計の定石として紹介するものです。
- 軽いものから重いものへ:選択式を先に、入力が必要なものを後に置く
- 関連するものを近くに:同じ話題の質問を離して置かない
- 個人情報は最後に近く:名前・電話・住所など、答えにくいものは後ろへ
エルメのフォームでは、単一選択・複数選択は選択肢から選ぶだけ、短文回答・長文回答は入力が必要という違いがあります。選択式を前に置く設計は、この性質に素直です。一方で、単一選択の回答を友だち情報やタグと連携させる設定がある(連携先は「連携しない」「タグ」「友だち情報」から選ぶ)ため、タグに結びつく質問は早めに置いておくと、あとの動きを組みやすくなります。
ページを分けるかどうか
エルメのフォームには「ページ追加」があり、複数ページに分けられます。ページの移動、コピー、削除、スタートページの変更もできます。マニュアルには、複数ページに分けて回答を促す使い方も案内されています。ページを分ける基準も、運用ルール案として挙げておきます。
- 話題が変わるところで分ける(例:「ご希望」と「お客様情報」)
- 1ページに入れる質問は、スマホで見て2画面に収まる程度にとどめる
- ページが増えると確認の手間が増える。分けるのは、分ける理由が説明できるときだけ
分けすぎると、作る側もチェックする側も、ページ間の整合を見る手間が増えます。分岐タイプのフォームは、単一選択の回答に応じて次のページを切り替えられますが、分岐先がない質問があると保存できないという仕様があり、タイプは作成後に変更できません。分岐が本当に必要かは、作り始める前に決めておきます。
必須の付け方|公式で確認できた範囲と、運用ルール案
必須の設定について、公式マニュアルで確認できたのは、短文回答・長文回答の詳細設定で「必須」か「任意」を選べる、という点です。選択式や日付・時刻、ファイルアップロードなど、ほかの項目で必須を設定できるかどうかは、確認したページには記載が見つかりませんでした。実際の画面で、使いたい項目に必須の設定があるかを、作成前に確かめてください。
次の表は、必須にするかどうかを決めるときの運用ルール案です。公式の基準ではありません。
| 質問 | 必須にする目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 連絡のとり方(氏名・連絡先) | 業務上その人に連絡するなら必須 | 答えがないと次に進めない(Aの箱) |
| 希望日時 | 日程調整が目的なら必須 | 答えがないと業務が止まる |
| 体調・アレルギー等の事前申告 | 必須にするかは慎重に。扱いは各自で確認 | 答えにくい内容を強制しない。専門的な判断は人が行う |
| 感想・自由記述 | 任意 | 出てこない人もいる。強制すると質が下がる |
| その他の補足 | 任意 | Bの箱 |
必須の数は、少ないほどあとの確認が楽です。必須にした項目が空のまま送られることはなくなりますが、回答する側にとっては、答えにくい項目で止まる場所にもなります。そこで、必須にする前に、「これが空だと誰がどう困るか」を一言で書いてみます。書けなければ任意です。
入力制限は、必須とは別の話
短文回答・長文回答には、入力の制限として「制限なし」または「制限する」があり、制限する場合はメールアドレス、電話番号、カタカナ、整数、日付の形式を選べます。形式の制限は、入力ミスを減らす手助けになりますが、厳しすぎると答えられない人が出ます。例えば、電話番号の形式を限定したとき、海外の番号や内線がある人はどう入力するのかを、事前に想像しておきます。補足文とプレースホルダ(記入例)を設定できる点も、制限を厳しくする前にまず使いたい工夫です。
回答のあとと、答えてもらえなかったとき
回答の「あと」の設計は別記事に譲りますが、アンケートの設計に関わる点だけ触れます。エルメのフォームには「フォーム表示時アクション」があり、フォームを開いたが回答していない人に、タグ付けなどのアクションを設定できます。これを使うと、「開いた人」と「回答した人」を区別する手がかりにできます。ただし、未回答の人へ再度連絡するかどうかは、連絡の頻度や相手の負担を考えて判断するところで、ここでは仕組みの紹介にとどめます。
回答の期限や回数の制限も設定できます。友だち一人あたりの回答制限は「何度でも回答可能」または回数制限、フォーム全体の回答数制限も設定でき、上限到達時の表示はテキストまたは指定ページです。期限は終了日時、初回表示からの経過時間、指定時刻、ワンタイムから選べます。アンケートでは、期限があるほうが答えやすいのか、ないほうが気楽なのかが目的によって変わります。事前ヒアリングなら来店日の前日まで、感想なら期限なし、のように、用途と合わせて決めます。
回答データは、個別の回答を画面で確認できるほか、CSVでダウンロードでき、スプレッドシートと連携すると回答がリアルタイムで反映されます。アンケートの設計段階で、「どの列を、誰が、いつ見るか」を決めておくと、質問の並びや表現もそれに合わせて整います。自由記述が多いと読み返しに時間がかかるため、選択式で足りるものは選択式にします。
活用例(架空の設計例)|小さな教室の体験前アンケート
以下は実例ではなく、設計の考え方を示すための架空の例です。成果の数字は載せません。
少人数の習い事教室を想定します。体験に来る人へ、当日の準備のために事前に聞いておきたいことがあります。まず思いつくままに挙げたところ、14問になりました。4つの箱で仕分けた結果が次の表です。
| 質問 | 箱 | 最終的な扱い |
|---|---|---|
| お名前(ふりがな) | A | 必須。短文回答 |
| 希望の体験日 | A | 必須。単一選択で候補日から選ぶ |
| お子さまの学年 | B | 任意。単一選択 |
| これまでの経験 | B | 任意。単一選択(なし・少し・ある) |
| アレルギー・配慮が必要なこと | B | 任意。補足文に「当日お伝えいただいても構いません」と添える |
| 見学のみ希望かどうか | B | 任意。単一選択 |
| 家族構成、他の習い事、収入に関わる質問など | D | 聞かない |
| 教室を知ったきっかけ | C | 今は聞かない。体験後に別の機会に聞く |
結果として、フォームに残ったのは6問前後になり、そのうち必須は2問です。ページは分けず、1ページで完結します。順番は、日付などの選択式を前に、名前の入力を最後近くに置くことにしました。すべて運用ルール案であり、この並びが最適とは言えません。作ったあとに、自分のスマホで開いて最後まで答えてみる、というのが最低限の確認です。プレビューは一覧の再生マークから表示できますが、テスト回答の手順についてはマニュアルに記載が確認できませんでした。そのため、確認用のアカウントで実際に回答する場合は、回答データが残る点を踏まえて、あとで消す手順まで決めておきます。
私の見立て3点とまとめ
- 質問を足す前に「この答えを何に使うか」を一言で書くだけで、聞かなくていい質問がかなり見つかります。
- 必須の設定は、公式で確認できる項目が限られています。設計の前に、使いたい項目で実際に設定できるかを画面で確認してください。
- 質問数や順番の正解は、公式にも書かれていません。作って自分で回答し、手間と見返しやすさで判断するのが現実的です。
まとめます。アンケートの設計は、操作より前に、聞く内容の仕分けから始まります。4つの箱で質問を絞り、用途ごとに上限を引き、答えやすい順に並べ、必須は「空だと誰が困るか」が書けるものだけにします。公式で確認できたのは、必須・任意が短文・長文で選べること、ページの追加、入力制限、表示時アクションなどの仕様までです。数字や効果は断定せず、作ったあとの自己チェックで確かめてください。
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