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体験を受けたのに入会しなかった人を、しつこくならず追いたい|体験後フォローをステップ配信と「入会・見送り」タグで分ける手順(パーソナルジム向け)

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体験セッションが終わって、会計もそこそこに「ありがとうございました、少し考えてみます」と帰っていく。トレーナーはその背中を見送りながら、頭の中では次の枠の準備をしている。二週間ほどたって、ふと予約表を見返すと、あの方の名前は体験の日で止まったまま。入会されたのか、他のジムに決めたのか、単に忙しくなったのか、それすら分からない。声をかけたい気持ちはあるけれど、何を言えばいいのか、そもそも送っていい相手なのかも判断がつかない。

パーソナルジムやスタジオで「体験後 フォロー」「入会 迷う」「体験のみ 顧客」といった言葉で語られるこの悩みは、営業力の問題というより、体験後の動きが人の記憶と手作業に預けられていることから起きます。この記事では、エルメ(L Message)のステップ配信とタグを使って、「入会した人には送らない」「見送ると決めた人にはそれ以上追わない」を守りながら、迷っている人にだけ短い後追いを届ける設計を、手順とルール案にして書きます。売上を伸ばす話ではなく、フォローの抜けと送りすぎを減らす業務改善の話です。

「少し考えます」のあと、相手の頭の中で起きていること

後追いの文面を考える前に、なぜ入会に至らなかったのかを大づかみに分けておきます。理由が違えば、役に立つ連絡も違うからです。下の表は、体験後に出やすい迷いを現場の言い回しに寄せて整理した作例です(実際の割合や傾向を示すものではありません)。

この記事の流れ1「少し考えます」のあと、相手の頭の中で起きていること2LINEで解ける部分、解けない部分を先に分ける3体験後フォローの流れを組む:タグ3つとステップ1本4そのまま使える運用ルールとチェックリスト5活用例(架空の設計例)6LINEの後追いが向かないケース7私の見立てとまとめ
図:この記事の流れ
迷いの種類体験後の言い回しの例見分け方後追いで役に立つこと
料金の総額が見えない「ちょっと予算を考えてから」体験中に料金の質問が多かった/家計の話が出た月あたりの目安の出し方(回数×単価の考え方)を一通で整理して渡す
通い続けられるか不安「仕事が落ち着いたら」「続くか分からなくて」通える曜日・時間帯の話が多かった空き枠の曜日・時間帯の一覧、振替の考え方を案内する
効果やメニューへの不安「自分に合うか分からない」体験中に目標や悩みを細かく話していた体験で扱った内容の振り返りと、次に取り組む一歩を一つだけ示す
他の店舗と比較中「もう一軒見てから決めます」比較対象を口にした判断材料(通いやすさ・担当制の違い等)を事実の範囲で整理し、急かさない
タイミングの問題「来月以降で」「旅行があって」具体的な時期を口にした時期の少し手前に一通だけ。それまでは何も送らない
合わなかった/不満(言葉少なく帰る)体験中の反応が薄い、表情が曇った後追いはせず、必要なら対面か電話で担当者から個別に連絡する
「少し考えます」のあと、相手の頭の中で起きていること表の見出し:迷いの種類料金の総額が見えない通い続けられるか不安効果やメニューへの不安他の店舗と比較中タイミングの問題合わなかった/不満
図:「少し考えます」のあと、相手の頭の中で起きていること

ここで大事なのは、一番下の行です。「合わなかった」可能性のある人にまで同じ後追いを流すと、フォローが逆効果になります。この見分けは自動化できません。体験直後のトレーナーの一言メモ(「料金」「通えるか」「他店比較」「不満の気配」など)が、設計全体の土台になります。

LINEで解ける部分、解けない部分を先に分ける

エルメのステップ配信は、あらかじめ設定したメッセージを決めた順番と間隔で自動で届ける機能です(公式マニュアルより。取得日2026-10-09)。作っただけでは配信されず、タグ付けやフォーム回答などの「エルメアクション」で開始させる必要があります。この性質を踏まえて、体験後フォローで機械に任せてよい部分と人が持つべき部分を分けます。

場面LINEのステップ配信で解ける人が持つ(解けない)
体験当日のお礼お礼と感想フォームの案内を、一定時間後に自動で送る体験中に出た個別の不安への返答
迷いの整理よくある迷い(料金の考え方・通い方)を短く案内する個々の事情(体調・既往歴・ケガ)を踏まえた提案
入会手続きの案内入会する方向の人に手順とフォームを送る料金・契約内容の細かな説明や交渉
止めどき「入会」タグでステップを止める/「見送り」タグで終える見送りの理由を聞いて受け止める会話
体の状態に触れる話(送らない)トレーナーが対面・電話・1:1チャットで対応

体験後フォローの流れを組む:タグ3つとステップ1本

設計の中心は、タグでその人の現在地を決め、ステップ配信は「いつ止めるか」を先に決めてから作ることです。送る内容より先に止める条件を決めるのが、このテーマ固有のコツです。

タグは「現在地」を表す4つだけにする

  • 体験済:体験を受けた人。ステップの開始に使う
  • 入会:入会が決まった人。付いた時点でステップを止める
  • 見送り:本人が「今回は見送り」と伝えた、または最終案内に反応した人。以後は後追いをしない
  • 要個別対応:不満の気配、体調やケガの相談、料金の交渉など、人が連絡する人。自動の後追いは入れない

迷いの理由(料金・通えるか等)まで細かくタグにしたくなりますが、最初は4つで十分です。理由別のタグを増やすと、管理が破綻しがちです。タグの増やし方は次回予約を取らずに帰った人へ、後日声をかけたい|予約済みの人に届かないよう止める、ステップ配信とタグの組み方でも、止める条件とセットで書いています。

ステップは4通まで。間隔は公式の仕様に合わせる

公式マニュアルでは、配信タイミングは「ステップ開始直後」「日時で指定」「経過時間で指定」の3種類です。経過時間で指定できるのは72時間以内で、24時間以上先は「○日後の○時」という日時指定を使います。1通目だけが「開始直後」を選べ、同じタイミングに複数のメッセージを入れると同時に送られます(2通目として後から届くわけではありません)。この仕様に合わせて、作例を組みます。

順タイミング中身の方針確認ポイント
1通目開始から3時間後(経過時間)お礼+感想フォームの案内。売り込みは入れない体験が夜の枠でも、深夜に届かない時間帯か
2通目3日後の19時ごろ(日時指定)体験で多い迷い(料金の考え方・通い方)への短い案内フォーム回答があった人に、同じ質問を重ねていないか
3通目7日後の昼(日時指定)今の空き枠の曜日・時間帯、または体験で扱った内容の振り返り入会済みの人に届かない(停止が効いている)か
4通目14日後の19時ごろ(日時指定)最終案内。「今回は見送り」を選べるボタンを添える見送りの選択でタグ「見送り」が付くか

開始の仕方は、体験が終わったトレーナーが友だちリストなどから「体験済」タグを付け、そのタグ付けのアクションでステップを開始させる流れが分かりやすいです(公式マニュアルでは、タグ管理や友だちリストのアクションからステップを開始できると案内されています)。止めるときは、同じ仕組みで「入会」タグを付けるアクションに、ステップの「停止」を入れます。開始・再開・停止・途中から開始は、アクション側の配信設定で選べます。

分岐を使うか、割り切るか

ステップ内では「配信対象」を増やし、タグなどの条件でメッセージを出し分けることができます。ただし、この分岐の対象プランは、私が確認した範囲では公式のページから読み取れませんでした(ステップ開始時の絞り込みはスタンダード以上の有料プランと案内されています)。無料で試す段階では、分岐に頼らず「全員同じ4通・ただし入会と要個別対応は止める」という割り切りが安全です。出し分けをしたくなったら、手順の考え方は資料を送ったあとの検討状況を聞き忘れる|ステップ配信と分岐で「聞くタイミング」を仕組みにする手順が参考になります。

そのまま使える運用ルールとチェックリスト

体験当日にトレーナーがやること(所要1分)

  1. 体験の最後に「後日、ご案内をLINEでお送りしてよいですか」と口頭で確認する(断られたらタグは付けない)
  2. LINEのトーク上で友だちを探し、本人と一致するか確認してから「体験済」タグを付ける(同名の取り違えを防ぐ)
  3. 不満の気配・体調やケガの話・料金の相談があった人は「要個別対応」に切り替え、担当者名と気づいたことを短くメモする

送る・止めるの判断ルール案

状況判断理由
本人が「入会します」と言った(口頭でも)当日中に「入会」タグを付け、ステップを停止入会済みに後追いが届くのが一番の事故
返信で「今は難しい」と来た「見送り」タグ。以後は後追いなし。お礼の一通だけ個別に返す断りのサインを自動配信が無視しないため
返信が来ない4通で終了。5通目は作らない追い続けるほどブロックされやすくなると考えるため(公式の数値は確認できません)
体験から2か月後に枠が空いた後追いではなく、通常の一斉配信に含める体験のみの人への個別の追い声は、期間を区切る

送る前のチェック(送信テスト)

  • 自分の友だち登録済みの個人LINEでテスト配信し、全メッセージを見て文面と時間帯を確認した(公式マニュアルのテスト配信は設定どおりのタイミング・全メッセージ同時・20〜30秒ごとの3方式)
  • 「入会」タグを付けたテスト用アカウントに、停止後の配信が来ないことを確かめた
  • URLの期限や、フォームのリンクが開くことを確かめた
  • 1人あたり4通として、月の体験人数×4通が、使っているプランの通数に収まる見込みか計算した
送る前のチェック(送信テスト)自分の友だち登録済みの個人LINEでテスト配信し「入会」タグを付けたテスト用アカウントに、停止後の配信が来ないことを確かめたURLの期限や、フォームのリンクが開くことを確かめた1人あたり4通として、月の体験人数×4通が、使っているプランの通数に収まる見込みか計算した
図:送る前のチェック(送信テスト)

確認が必要な点

次の点は、公式のマニュアルでは確認できませんでした。契約前、または運用前に公式サポートへ。(1) ステップ内の配信対象の絞り込み(分岐)が利用できるプラン。(2) ブロックされやすい配信頻度の目安となる数値。(3) 1通あたりの通数の数え方の細かな規定(通数は月の配信通数のシミュレーション|無料プランの1,000通で何ができるかを式で見積もるで式にしていますが、最終的な数字は公式の管理画面で確認してください)。

活用例(架空の設計例)

以下は実際の事例ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字は載せていません。

駅から徒歩数分の小規模なパーソナルジム。トレーナーは2名で、体験は平日の夜と土曜の午前に入る。体験後はその場で入会を決める人もいれば、「家で相談してから」と帰る人もいる。これまでは体験後に誰へ連絡したかが頭の中にしかなく、入会済みの方に「ご検討いかがですか」と送りかける事故が二度ほど起きかけていた、という想定です。

  • 体験の最後に、トレーナーが「LINEで空き枠や料金の目安をお送りしますね」と伝え、本人の同意を得たうえで「体験済」タグを付ける。
  • 「体験済」タグでステップ「体験後フォロー」が始まり、3時間後に「感想を30秒で教えてください」のフォーム案内が届く。
  • 3日後の19時、「月あたりの費用の考え方」と「通い方のパターン(週1回/隔週)」の案内が届く。
  • 入会が決まった人は、入会手続きフォームの回答後アクションで「入会」タグが付き、ステップが停止する。
  • 14日後の最終案内に「今回は見送ります」ボタンがあり、押された人は「見送り」タグが付いて以後は後追いなし。
  • 体験中に「前に膝を痛めて」と話した人だけは「要個別対応」に切り替え、トレーナー本人が後日1:1チャットで声をかける。

作例(2通目):【お名前】さん、先日は体験にお越しいただきありがとうございました。「続けられるか不安」というお声をよくいただくので、通い方のパターンを二つだけまとめました。無理のない頻度は人それぞれです。気になる点があれば、このトークでお気軽にどうぞ。

この作例は、押し付けず、返信の入口を一つ残す形にしています。送る前の確認として、相手が「不安」を口にしていない人に当てはめていないか(トレーナーのメモと合っているか)を見てください。

LINEの後追いが向かないケース

  • 体調・ケガ・既往の話が出た人:自動配信の文面は一人ひとりの体の状態を知りません。運動の可否や内容は専門家への相談を前提に、トレーナーが個別に連絡するか、対面で伝えるほうが適切です。判断を自動配信に任せないでください。
  • 料金や契約条件で疑問が残っている人:数字や解約条件の説明は、誤解の余地が出ないよう、書面と対面(または電話)で確認する場面です。LINEは補助にとどめます。
  • 体験中に不満が見えた人:後追いのメッセージが「また売り込まれた」と受け取られる恐れがあります。連絡するなら、お詫びと感想を聞く一通を担当者が個別に送ります。
  • 体験が1回だけで連絡先をLINEで交換していない人:電話番号やメールでの案内を希望された場合は、その手段を使います。無理にLINEへ誘導しません。
  • 未成年の体験を受けた場合:保護者の同意や連絡先の確認が必要になることがあります。方針は施設ごとの規約で決め、LINEの自動配信の対象にしてよいか先に確認してください。
私の見立てとまとめ1体験後フォローは、文面より止めるルールで品質が決まります2迷いの理由を聞き分けるのは人の仕事で、LINEは「聞いた内容を忘れず、決めた日に出す」役です34通まで・14日で終わり・見送りの選択肢を必ず置く、という終わりの設計があると、送る側も受ける側も気持ちが楽になります
図:私の見立てとまとめ

私の見立てとまとめ

私の見立てを三点にまとめます。

  1. 体験後フォローは、文面より止めるルールで品質が決まります。入会した人に届く一通は、百通の上手な後追いより信頼を損ねます。
  2. 迷いの理由を聞き分けるのは人の仕事で、LINEは「聞いた内容を忘れず、決めた日に出す」役です。トレーナーの一言メモを先に作ると、設計がぶれません。
  3. 4通まで・14日で終わり・見送りの選択肢を必ず置く、という終わりの設計があると、送る側も受ける側も気持ちが楽になります。

まとめます。体験後のフォローは、(1) 「体験済・入会・見送り・要個別対応」の現在地タグ、(2) 3時間後・3日後・7日後・14日後の4通、(3) 入会で止めて見送りで終える、の三つで形になります。無料プランでもステップ配信とタグは使えると公式で案内されており、まず小さく試せます(取得日2026-10-09。分岐などは対象プランを要確認)。

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