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月末の木曜、夕方のセール告知を一斉配信しようとしたら、送信が通らない。管理画面の「送信エラー」には番号が並んでいる。前の週までは普通に送れていたのに、何も設定を変えていない。無料のコミュニケーションプランから始めて、友だちが増え、配信の回数も増やしてきた小規模事業者に、いちばん起きやすい場面です。
この記事は、「LINE公式アカウントの通数が上限に達して急に配信できなくなった」ときに、どこを見て、何を決めればよいかを、エルメ公式マニュアルで確認できた範囲だけで整理します。確認日は2026-10-10です。料金や上限の数字は変わることがあるので、実際の切り替えの前に、LINE公式の画面で必ず確認してください。
「送れない」画面で最初に見るのは、エラーコードの番号
エルメの管理画面の左メニュー「送信エラー」に、配信できなかった理由がコードで出ます。まず、このコードが001〜003か、それ以外かを見分けます。001〜003はLINE公式アカウント側の配信数や追加メッセージの設定に関わるコードです。
背景として、公式マニュアルは「LINE公式アカウントが本体で、エルメはそれを拡張する仕組み」と説明しています。どちらか一方だけでは動かないので、LINE公式アカウントの上限に達すれば、エルメ側に余裕があっても配信できません。エルメ側の無料プランにも別に上限があり、こちらのエラーはコード004です。「どちらの上限か」を最初に分けるのが、遠回りを避ける近道です。
原因の切り分け順:上から順に見ていけば足りる
| 順 | 確認項目 | 見分け方 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 送信エラーのコード | 管理画面左メニュー「送信エラー」で番号を見る | 001・002ならLINE側の当月配信数が上限。003なら追加メッセージの設定が必要。004ならエルメ側の上限 |
| 2 | LINE側の当月配信数 | LINE Official Account Managerの「設定」→「ダッシュボード」で当月の配信数と上限を見る | 上限に達していれば、プラン変更か追加メッセージを検討 |
| 3 | エルメ側の配信数 | エルメ管理画面右上の「配信数」。LINE側は「LOA配信数」として表示される | エルメの無料プランは月1,000通まで。上限なら有料プランへの切り替えを検討 |
| 4 | 追加メッセージの設定済みか | LINE側で「上限を変更」の通数が入っているか | 未設定ならここで設定。使えるのはスタンダードのみ |
| 5 | コードが005〜007 | 005はサポートへ連絡、006はテンプレートに登録してから再配信、007は5分ほど待って再配信 | 通数と関係ない原因として、別の手順へ |
| 6 | 上の全部に当てはまらない | 通信環境、Chromeでの操作とキャッシュ削除、接続設定、応答設定(Webhookのオン)を確認 | 解決しなければ公式の問い合わせへ |
実際にやってみると、最初の1手目で終わることがほとんどです。慌てて設定をいじる前に、コードの番号を一枚メモしておくと、あとで問い合わせるときにも話が早く進みます。
公式で確認できた原因と対処:001・002、003、004を分けて読む
001・002:LINE公式アカウントの当月配信数が上限に達している
対処は二つあります。有料プランに変えるか、追加メッセージを設定するかです。まず、LINE Official Account Managerにログインし、右上の「設定」から「ダッシュボード」を開いて、当月の配信数と上限を確認します。プランを変えるときは「設定」→「プランを変更」から、プランと支払い方法を選びます。ただし、有料プランにも通数の上限があるので、それを超えれば再び配信できなくなります。
003:追加メッセージの設定が必要
- LINE公式アカウントの画面左下の「上限を変更」を押す。
- 追加で送りたい通数を入力する。
- 反映までは数時間かかることがあり、翌日以降に配信できるようになる場合もある。
翌日になっても送れないときは、LINE for Businessへの問い合わせが案内されています。なお、追加メッセージを使えるのはスタンダードプランだけで、コミュニケーションプランとライトプランでは使えません。
004:エルメ側の上限(これは通数上限の別件)
エルメのフリープランは月1,000通までで、上限に達すると自動で配信が止まります。配信数は毎月初日にリセットされると、マニュアルに書かれています。スタンダードかプロの有料プランに切り替えると、エルメ側の配信数は無制限になるとの説明です。
ライトにするか、スタンダード+追加メッセージにするかの判断表
LINE公式アカウント側のプランを選ぶ場面です。エルメ公式の「配信できない原因」ページには、次の表のようにLINE側のプランが載っています(取得日 2026-10-10)。LINE側の料金は改定されることがあるため、契約の前にLINE公式で最新を確認してください。数え方(吹き出しや友だち数との掛け算)は、LINE公式アカウントのメッセージ数の数え方と、超えないための考え方|吹き出し・Push・Replyの違いで整理しています。
| 項目 | コミュニケーション | ライト | スタンダード |
|---|---|---|---|
| 月額(エルメ公式ページの記載) | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
| 無料で送れる通数/月 | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
| 追加メッセージ | 使えない | 使えない | 使える(1通あたり約3円と記載) |
次に、どれを選ぶかの判断基準です。数字はあくまで見積もりの式であって、効果の約束ではありません。
| 状況 | 考え方 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| 月の通数が200通を少し超える程度で、これからも急には増えない | 無料枠を少し超えるだけ | まずは配信の回数や絞り込みを見直し、それでも超えるならライト |
| 月の通数が数千通で、毎月ほぼ決まっている | 上限を超える月がほとんどない | ライトの5,000通に収まるか、見積もりで確認 |
| セールやイベントの月だけ急に増える | 上限を超える月と超えない月がある | スタンダードにして、必要な月だけ追加メッセージの上限を上げる |
| 通数が月によって読めず、上限を超える不安がある | 超えたら止まるリスクを避けたい | スタンダード(追加メッセージが使える)を検討。上限の通知やダッシュボードの確認を習慣にする |
月々の通数を式で見積もる方法は、月の配信通数のシミュレーション|無料プランの1,000通で何ができるかを式で見積もるに書いています。LINE側とエルメ側の費用を分けて年間で考えるなら、LINE公式アカウントの料金プランの選び方|2026年10月時点の公式表記と、エルメの通数との違いも参考になります。
それでも直らないときの相談先と、再発させない運用ルール
エルメ公式の問い合わせ案内では、窓口が目的別に分かれています。エルメの操作や設定はエルメのお問い合わせページとFAQ、LINE公式アカウントの応答設定などで解決しない場合はLINEサポート、料金プラン改定やアップグレード方法に関する不明点はLINE社、LINE公式アカウントの操作や設定はGMOコマース株式会社でサポートを受けられる場合がある、という整理です。なお、エラーコードの個別一覧はこの問い合わせページには載っていません。コードの意味は、先に読んだ「配信できない原因」のページで確認します。
再発防止の運用ルール案(そのまま使える形)
- 月の第1営業日に、LINE側のダッシュボードで前月の配信数を確認し、メモに残す。
- 一斉配信の前に、エルメ管理画面右上の配信数とLINE側の「LOA配信数」の両方を見る。
- 配信は「全員に送る」から「絞り込んで送る」へ。必要な人だけに送れば、通数の使い方が変わる。
- セールや連続配信を計画する月は、計画の段階で必要通数を式で出す。
- 上限を変更する場合、反映に数時間から翌日までかかることがあるため、配信の前日までに設定する。
- 毎月初日にエルメの配信数がリセットされることを前提に、月末にまとめて送る習慣を避ける。
活用例(架空の設計例)と、向かないケース
実例ではなく、設計のイメージです。成果の数字は載せません。
- 設定:友だち約150人の整体院。コミュニケーションプランで運用。月初に営業カレンダー、月中に季節のお知らせ、予約の前日リマインドを送っている。
- 起きたこと:月の後半に、リマインドが通らなくなる(送信エラーは001・002)。
- やったこと:LINE側のダッシュボードで当月の配信数を確認。上限に達していた。まず今月の一斉配信を止め、リマインドの宛先を「翌日に予約がある人」に限る運用に変えた。月が替わるまでは、電話で予約の確認をすることにした。
- 見直し:翌月以降の必要通数を式で見積もり、ライトに上げるか絞り込みで収めるかを決める。
この例のポイントは、「プランを上げる」を最初の答えにしないことです。止まった原因と必要通数を分けて見ると、配信の絞り込みで足りる月もあります。
向かないケースと、自力で直せない場合
- 当日の予約確認が止まると困る業種:宿泊や飲食のように、直前の連絡が遅れると営業に直結する場合、LINEの自動配信だけに頼らず、電話の併用手段を決めておきます。上限を変更しても反映に数時間〜翌日かかることがあるため、緊急の連絡の代わりにはなりません。
- 支払い方法やプランの契約の判断:LINE側の料金・契約は、LINE社との契約です。判断はご自身で、LINE公式の画面と規約を確認して行ってください。エルメ側では代わりに変更できません。
- 005のような原因不明のコード:通数の問題ではない可能性があるため、サポートへの連絡が案内されています。
公式で確認できなかった点は、次のとおりです。
| 項目 | 状況(2026-10-10時点) |
|---|---|
| LINE側の配信数のリセット時期 | エルメ公式の「お問い合わせ・サポート」ページには記載なし。LINE公式で確認が必要 |
| エルメ公式ページ内のLINE料金と、LINE公式の現行表記の一致 | 別に確認が必要(食い違う場合はLINE公式を優先して確認を) |
| 上限に達した直後の反映や復旧までの正確な時間 | 「数時間かかることがあり、翌日以降になる場合がある」以上の記載は確認できませんでした |
私の見立て3点とまとめ
- 通数上限のトラブルは、エラーコードを見て「LINE側かエルメ側か」を分ける、最初の一手でだいたい進みます。
- プランを上げる前に、配信の絞り込みと見積もりで足りるかを見る。上げるなら、追加メッセージが使えるのはスタンダードだけという条件で選びます。
- 月初の数字確認と、配信前の両方の画面チェックを運用ルールにすると、「急に」止まる事態は、予告のある事態に変わります。
エルメの無料プランで通数の動きを触ってみたい方は、まず配信数の表示と送信エラーの画面を見ておくだけでも、いざというときの動きが変わります。
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