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エルメ(L Message)で一部の友だちにだけメッセージを送りたいとき、どこを触ればいいのか。そして月の配信数はどう数えられるのか。この記事は、その2点を公式マニュアルの範囲だけで整理したものです。推測や体験談は混ぜず、公式に書かれていないことは「記載がなかった」と書きます。
結論:タグでの絞り込みは手順あり、配信数は「2種類」を分けて考える
- タグを条件にした絞り込み配信は、「メッセージ配信」の「配信先絞り込み」から設定できる、と公式マニュアルに手順が載っています。
- 友だち情報を条件にした絞り込み配信の手順は、今回確認した公式マニュアルには記載がありませんでした。
- 配信数は「エルメ配信数」と「LINE公式アカウント配信数」の2種類があり、数え方が違います。フリープランで上限があるのは前者で、月1,000通です。
まだエルメを触っていない方は、フリープランから試せます。月額無料・初期費用無料と、料金ページに書かれています。
タグで絞り込んで配信する手順
公式の「タグ付けしたユーザーへの一斉配信方法」と「メッセージ(一斉)配信 操作マニュアル」をもとに、流れをまとめます。画面の名称は公式の表記に合わせています。
下準備:タグを作る
タグは、友だちを見分けるための目印です。公式では、アンケートの年代回答に応じて「20代」「30代」のようなタグを付けておく例が挙げられています。作成は、左メニューの「データ管理」から「タグ管理」を開き、「新規作成」で行います。「+タグ追加」で一度に最大20個、「CSV一括追加」なら最大200個まで追加できます。
配信の設定手順
- 「メッセージ配信」を開き、「新規作成」を押します。
- 「管理用タイトル」を入力します。これは友だちには表示されず、管理画面だけで使う名前です。
- 「配信時間」と「配信タイミング」を決めます。すぐに配信するか、「配信予約」で日時を指定するかを選べます。
- 「配信先絞り込み」は、初期状態では全員が対象です。「絞り込み」を選んで「設定」を開きます。
- 「全てを満たす必要がある条件を追加」か「どれか1つの条件がある必要がある条件を追加」のどちらかを選びます。
- 左の列の一番上にある「タグ」を選び、配信したいタグを選んで「保存」します。
- 「予定配信者数」を確認します。想定より極端に多い、または少ない場合は、タグの設定ミスを疑って見直すよう、公式に書かれています。
- メッセージを作り、「メッセージの登録に進む」か「下書きとして保存」を選びます。登録後は「配信予約一覧」で内容を確認できます。
友だち情報での絞り込みについて
友だち情報(「データ管理」の「友だち情報管理」で作る項目)を条件にして配信先を絞る手順は、確認した公式マニュアルに記載がありませんでした。そのため、この記事では手順を書きません。友だち情報管理のマニュアルには、情報タイプが「選択肢」「記述」「年月日」「画像」「PDF」「ポイント」の6種類あること、登録方法が1:1チャット・友だち詳細ページ・フォーム回答時・予約時の4通りあることは書かれています。配信の絞り込みに使えるかどうかは、管理画面で「絞り込み」の条件一覧を実際に見て確かめるのが確実です。
月の配信数の数え方
公式の「配信数についての詳しい解説」によると、エルメはLINE公式アカウントの仕組みを使って配信するため、1回の配信で2種類の数が動きます。
| 種類 | 数える側 | 1通の数え方 | 上限 |
|---|---|---|---|
| エルメ配信数 | エルメ | 吹き出しの数に関係なく、1回の配信(1人あて)で1通 | フリープランは月1,000通、有料プランは制限なし |
| LINE公式アカウント配信数 | LINE | 吹き出し5つで1通(6つなら2通) | LINE公式アカウント側の契約プランによる |
公式の例では、100人に吹き出し6つを送ると、エルメ配信数は100通、LINE公式アカウント配信数は200通になります。計算式としての明記はありませんが、送信先の人数を掛けて数える形です。どちらも毎月1日にリセットされます。
また、LINE公式アカウント配信数に入るのは主にPushメッセージです。一斉配信、1:1チャット、ステップ配信、リマインド配信、タグ追加時アクションなどが該当すると書かれています。あいさつメッセージや自動応答、リッチメニューのタップ時アクションなどのReplyメッセージは、原則として対象外です。一方、エルメ配信数は、エルメから送ったものなら機能を問わず数えられます。
なお、絞り込みと配信数の関係そのものについては、配信数の解説ページには記載がありませんでした。ただ、タグ配信のマニュアルには、対象を絞って配信すれば配信数の削減が期待できる、という趣旨の説明があります。
つまずきやすい点
- 予定配信者数は設定時点の数です。配信予約をした場合、配信日時の時点で条件に合う友だちに送られると公式にあります。予約してから日が空くと、人数が変わることがあります。
- 条件の種類を取り違えない。「全てを満たす」と「どれか1つ」では、対象になる人の範囲が変わると公式が注意しています。
- タグ追加時アクションは取り消されない。タグを外しても、付与時に実行されたアクション(リッチメニューの表示など)は元に戻らないと、タグ管理のマニュアルにあります。
- CSV一括追加の扱い。ダウンロードしたCSVの1行目は編集しない、重複するタグ名は登録されない、と注意書きがあります。
- 2種類の上限を混同しない。エルメ側が無制限の有料プランでも、1,000通を超える配信にはLINE公式アカウント側の有料プランが別途必要、と公式の切り替え手順ページに書かれています。
無料と有料の目安
| 項目 | フリー | スタンダード | プロ |
|---|---|---|---|
| 月額(税込) | 無料 | 10,780円 | 33,000円 |
| エルメ月間配信数 | 1,000通 | 制限なし | 制限なし |
| 総友だち数上限 | 5万人 | 表に記載なし | 10万人(超える場合は個別案内) |
フリープランは、月1,000通に達するとその月の配信が自動で止まると、公式の切り替え手順ページにあります。現在の配信数は、エルメ画面の右上に表示されるそうです。上限を超えたときの細かい挙動は、確認した範囲では記載がありませんでした。
フリープランで何ができて何ができないかは、エルメのフリープランの制限一覧とどこから有料にするかの目安の記事にまとめています。配信数以外の制限も含めて検討したい方はそちらをどうぞ。
活用例(架空の設計例)
実際の事例ではなく、公式の機能を使った仮の設計例です。タグは例として私が名前を付けたもので、人数や回数もすべて試算例です。数え方は、この記事で確認した公式の説明(エルメ配信数は1回の配信で1通、LINE公式アカウント配信数は吹き出し5つで1通)に沿っています。送信先の人数を掛ける形は、公式の例にならった計算です。
例1:「20代」タグの人に、月2回お知らせを送る
アンケートの年代回答に応じて「20代」のタグを付けてあるものとします(公式のタグ管理の例にならった想定です)。「配信先絞り込み」で「タグ」の「20代」だけを選び、予定配信者数が約300人と表示されたとします。毎月の上旬と下旬の2回、吹き出し2つのメッセージを「配信予約」で送る設計です。
試算例:エルメ配信数は300人×2回で600通。LINE公式アカウント配信数は、吹き出し2つなら5つ以内なので1通と数えて、同じく300人×2回で600通です。
例2:「キャンペーン関心あり」タグの人に、月2回案内を送る
こちらも仮のタグです。フォームの回答などでタグが付いた人だけを対象に、「配信先絞り込み」で絞り込み、予定配信者数が約150人だったとします。月に2回、吹き出し6つの少し長めの案内を送る設計です。
試算例:エルメ配信数は吹き出しの数に関係なく150人×2回で300通。LINE公式アカウント配信数は、吹き出し6つで2通と数えるため、150人×2回×2通で600通です。
| 送信先(仮) | 月の回数 | 吹き出し | エルメ配信数 | LINE公式アカウント配信数 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 例1 | 約300人 | 2回 | 2つ | 600通 | 600通 |
| 例2 | 約150人 | 2回 | 6つ | 300通 | 600通 |
| 合計 | 900通 | 1,200通 |
試算例の合計では、エルメ配信数は900通で、フリープランの月1,000通の範囲内に収まる計算です。一方、LINE公式アカウント配信数は別に数えられ、こちらはLINE公式アカウント側の契約プランの上限に関わります。同じ配信でも2つの数が一致しない点が、見積もりで見落としやすいところです。
なお、これは設計の考え方を示すための計算です。実際の予定配信者数は、配信前に管理画面で確認してください。配信予約では、配信日時の時点で条件に合う友だちに送られると公式にあります。
私の見立て:絞り込み配信を始める前に押さえたい3つ
ここからは公式の記載ではなく、一般論としての私の考えです。
1. 登録の前に「予定配信者数」を見る癖をつける
どんな配信ツールでも、対象人数の確認は誤配信を防ぐ基本です。エルメでは、その確認ポイントが予定配信者数だと公式も案内しています。数字が頭の中の想定とずれていたら、送る前に条件を見直す。それだけで事故はかなり減るはずです。
2. タグは少なく、名前の付け方を先に決める
タグは作ろうと思えば何個でも作れますが、増えるほど条件の組み合わせを間違えやすくなります。最初は「年代」「興味のあるテーマ」のように目的が一言で言えるものだけに絞り、フォルダ分けと命名のルールを先に決めておくと、後で見直しやすいでしょう。
3. フリーで足りるかは、人数×配信回数で先に見積もる
エルメ配信数は、公式の例のとおり送信先の人数を掛けて増えていきます。たとえば、仮に絞り込み後の対象が300人で月3回送るなら、単純計算で900通です。これは私の試算例で、実績ではありません。こうして先に試算すれば、1,000通に収まるか、絞り込みで対象を減らす価値があるかが見えてきます。配信文の下書きづくりを効率化したい場合は、AIにエルメの配信文を作らせる頼み方の型が参考になります。また、AIとエルメの連携で何ができるのかはエルメのMCPでClaudeやChatGPTができること・できないことで整理しています。
まとめ
- タグでの絞り込み配信は、「メッセージ配信」の「配信先絞り込み」から。保存後に「予定配信者数」を必ず確認します。
- 友だち情報を条件にした絞り込み配信の手順は、公式マニュアルに記載がありませんでした。
- 配信数は「エルメ配信数」(フリーは月1,000通)と「LINE公式アカウント配信数」(吹き出し5つで1通)の2種類。どちらも毎月1日にリセットされます。
- フリーで足りるかは、送信先の人数と月の配信回数で先に見積もります。
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