広告(アフィリエイトリンク)を含みます。この記事は、エルメ(L Message)の公式サイト・公式マニュアルを読んで整理したもので、運用した体験談ではありません。公式で確認できなかったことは「確認できませんでした」と書きます。料金・対象プランは2026年10月9日に確認した内容です。
友だち追加の直後は、その人が公式アカウントと最初に触れる場面です。ここで何を自動にして、何を人の手に残すかを決めていないと、「あいさつは届いたけれど、次に何をすればいいか分からない」「同じ案内が二重に届いた」「個別に返すべき相談が自動返信に埋もれた」といった手戻りが起きます。この記事では、あいさつメッセージの画面操作ではなく、追加直後の「設計」に絞って整理します。画面の設定手順はエルメのあいさつメッセージと自動応答の設定手順|先に決めておくことに譲り、ここでは「どの仕事を自動にするか」の判断基準を扱います。
友だち追加時に使える道具は2系統ある
公式マニュアルを読むと、友だち追加の瞬間に動かせる仕組みは大きく2つあります。ひとつは「あいさつメッセージ」、もうひとつは「QRコードアクション」です。どちらもフリープランで使え、2025年7月のアップデート情報では、あいさつメッセージは旧「友だち追加時設定」、QRコードアクションは旧「流入アクション」という名称でした。古い解説記事の用語はこの対応で読み替えられます。
| 項目 | あいさつメッセージ | QRコードアクション |
|---|---|---|
| 動くきっかけ | 友だち追加、既存友だちの表示、ブロック解除(3種類に分かれる) | 指定したQRコード(URL)を読み込んだとき |
| 対象の区別 | 新規友だち用・既存友だち用・ブロック解除友だち用 | 「新規友だちのみ」か「全ての友だち」を選ぶ(作成後は変更不可) |
| 実行できる内容 | メッセージ、ステップ配信の開始・停止、リッチメニュー表示、テンプレート送信、タグの付与・削除 | メッセージ、エルメアクション(テンプレート送信、タグ設定など) |
| どの入口から来たか | 区別しない(全員共通の1セット) | 入口ごとにQRコードを分けて、別の設定を持てる |
| フリープランの扱い | 料金ページの友だち追加時設定は利用可。マニュアルにプラン制限の記載は確認できず | 料金ページの流入アクション設定は3つまで(スタンダードは制限なし) |
ここから読み取れる設計上の違いは、あいさつメッセージが「入口を問わない全員向けの最初の1セット」であり、QRコードアクションが「入口別に最初の動きを変えられる道具」だという点です。両方を使うときの注意点は後の節で扱います。
追加直後の仕事を4つの問いで仕分ける
追加直後に起こしたい動きは、思いつくままに並べると十数個になります。そこで、1つずつ次の4つの問いにかけて、自動にするか人に残すかを決めます。
- 誰が受け取っても同じ内容でよいか。同じなら自動向き、人によって変わるなら人に残す候補です。
- 間違って届いたとき、取り返しがつくか。タグ付けやメニュー表示は後から直せますが、お客様への一度きりの文面は取り消せません。
- 相手の状況を確認してからでないと、出してはいけない案内ではないか。確認が要るなら、まず人が見ます。
- その作業を忘れたとき、誰が困るか。忘れて困る定型作業ほど、自動化の価値があります。
| 追加直後の作業 | 自動にする | 人に残す | 理由の目安 |
|---|---|---|---|
| お礼とアカウントの使い方の案内 | ○ | 全員同じ内容でよい | |
| リッチメニューの表示 | ○ | 後から切り替え直せる | |
| 入口に応じたタグ付け | ○ | 記録の漏れをなくせる | |
| よくある質問への案内(URLなど) | ○ | 答えが決まっている | |
| 相談内容の確認と回答 | ○ | 相手の状況で答えが変わる | |
| 料金の個別見積り | ○ | 確認が必要で、誤送信の影響が大きい | |
| 予約の可否の判断 | ○ | 空き状況や例外の判断が要る | |
| アレルギー・持病などの扱い | ○ | 判断を誤ると影響が大きい。各自で専門家等に確認 |
自動側に置くものの設計:最初の1通は「次の一歩を1つだけ」
自動で送る最初の1通は、情報を詰め込むほど読まれにくくなります。設計の原則を3つに絞ります。
- お礼と、このアカウントで何ができるかを短く書く。
- 次にしてほしい行動を1つだけ置く。メニューを見る、フォームに答える、質問を送る、のうちどれか1つです。
- 急ぎの用件の窓口がある場合は、返信までの目安を一言添える。
- 複数のメッセージを一度に送ると、最初の通知画面で後ろが見えにくくなるため、重要な案内は先頭に置く。
アクション側では、公式マニュアルで確認できた範囲で、リッチメニューの表示、タグの付与、ステップ配信の開始が組み合わせられます。注意したいのは、複数のアクションを並べても、実行が必ずしも上から順ではない点です。「タグを付けてから、そのタグを条件にメニューを出す」のような順番に頼る設計は避けてください。順番が要る処理は、別の場面に分けるほうが安全です。
ステップ配信を追加直後から始める場合は、作っただけでは配信されず、開始のアクションが必要です。組み方と注意点はエルメのステップ配信の組み方と、無料プランで気をつける点にまとめています。
人に残す側の設計:見落としを防ぐ仕掛けを置く
人に残すと決めた作業は、「誰が、いつまでに見るか」を決めないと、自動化した分だけ逆に見落としが増えます。追加直後に自動で動かしたあと、人が引き取る入口を作っておく必要があります。
- 引き取りの合図を決める。たとえば、追加直後のメニューに「相談したい」ボタンを置き、それが押されたら人が見る、と決めておく。
- 見る頻度を決める。1日に何回、どの時間に未対応を確認するかを、担当者の名前つきで書いておく。
- 返信の目安を、自動メッセージの中で正直に伝える。守れない時間を約束しない。
- 担当が替わっても動くよう、判断基準をメモにしておく。
タグを使って「人が見るべき人」を印にしておく方法もあります。タグが付いた瞬間に動くアクションについては、エルメのタグ追加時アクションで自動化する方法と、つまずきやすい点に注意点を書いています。
入口が複数あるとき:あいさつメッセージとQRコードアクションの重なり
QRコードアクションの公式マニュアルには、あいさつメッセージとの関係が書かれています。新規友だち、既存友だち、ブロック解除した友だち向けのあいさつメッセージを、それぞれ併用するかどうかをチェックで選べます。併用しないなら、チェックを外したままにします。
さらに重要なのは、QRコードアクションでステップ配信を設定している場合、あいさつメッセージ側のステップ配信は実行されない、と記載されている点です。両方に別のステップを仕込むと、片方が動かないという事態になります。入口別に最初の動きを変えるなら、「全員共通のあいさつは短く、入口別の案内はQRコードアクション側」と分担するのが、混乱の少ない設計です。
| 確認すること | チェックの観点 |
|---|---|
| あいさつの併用設定 | QRコードアクション側で、あいさつメッセージを併用するか決めたか |
| ステップ配信の置き場所 | 開始アクションをどちらか一方に集めたか |
| 稼働対象 | 「新規友だちのみ」か「全ての友だち」かを意図して選んだか(作成後は変更不可) |
| 同じ人に何度動くか | 稼働回数(1度のみ/何度でも)を決めたか |
| 入口の数 | フリープランの流入アクション3つの範囲に収まるか |
公開前の動作確認チェックリスト
公式マニュアルの確認方法を踏まえた、追加直後の動作確認の手順案です。
- 新規友だち用は、まだ追加していない別のアカウントで友だち追加して確かめる。
- 既に追加済みのアカウントで試す場合は、エルメ上の友だち情報を削除する方法があるが、削除すると再登録しても紐づく情報は復元されないと注意書きがある。普段使いの本番アカウントで安易に行わない。
- ブロック解除用は、追加後にいったんブロックし、解除してメッセージを確認する。
- 届いたメッセージの順番、メニューの表示、付いたタグを、1つずつ見て確認する。
- 入口別のQRコードを使うなら、入口の数だけ繰り返す。
あいさつメッセージや自動応答の返信が、フリープランの月間配信数1,000通に数えられるかどうかは、今回確認した公式ページには記載がありませんでした。通数に余裕がない場合は、公式に確認してください。
よくある失敗パターンと見直し方
- 案内を詰め込みすぎて、肝心のボタンが読まれない。最初の1通を短く削り、次の一歩を1つに絞る。
- あいさつと入口別設定の両方にステップを仕込み、片方が動かない。開始アクションを1か所に集める。
- 人に残した作業の引き取り先が決まっておらず、問い合わせが放置される。合図と確認の時間を決める。
- タグを付けたのに、期待したメニューが出ない。アクションの実行順に頼らない設計に直す。
- 追加直後の案内が、その後の定期連絡と矛盾する。全体の連絡の流れを一枚にまとめて見直す。
活用例(架空の設計例)
以下は実在の事例ではなく、公式に書かれた機能を使った仮の設計例です。成果を示すものではありません。
例:少人数の体験レッスンを受け付ける教室
- 全員共通のあいさつ(自動):お礼、体験の申込方法、よくある質問のメニュー表示。次の一歩は「体験の申込フォームを開く」の1つだけ。
- 入口別(自動):チラシのQRコードから来た人には、チラシ用のタグを付ける。紹介ページから来た人には別のタグを付ける。
- 人に残す:体験前の健康状態に関する相談や、日程が合わない場合の調整は、人が個別に返信する。
- 引き取りの合図:メニューの「個別に相談したい」を押した人を、担当者が1日2回確認する。
- 確認:別アカウントで追加して、メニュー・タグ・メッセージの順を見る。
この例では、自動にするのは「案内」と「記録」で、「判断」と「個別の約束」は人に残しています。
私の見立て
- 追加直後の設計は、凝るほど良いわけではなく、「最初の1通は短く、次の一歩は1つ、判断が要る仕事は人に残す」の3点を守るだけで、手戻りの多くは避けられると考えます。
- あいさつメッセージとQRコードアクションを併用するときは、ステップ配信の置き場所を1か所にしておくのが、いちばん事故が少ない運用です。
- 自動化した分だけ、人の引き取り役と確認の時間を決めておくこと。ここを決めていない自動化は、見落としを増やす結果になりやすいと見ています。
まとめ
友だち追加時に使える道具は、あいさつメッセージとQRコードアクションの2系統で、どちらもフリープランで使える範囲が公式に示されています。使い分けは、全員共通の最初の1セットか、入口別の動きかで考えます。自動にするのは案内と記録、人に残すのは判断と個別の約束、という線引きを先に決め、公開前に別アカウントで動作を確認してください。
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