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抽選の結果を送る作業は、締切の翌日に一気にやってくる仕事です。応募フォームの回答が百件近く並び、当選者の一覧はできたものの、「おめでとうございます」と「今回は見送りとなりました」を、誰にどの順で、どんな言葉で送るかを決める段になって手が止まります。当選連絡は嬉しい知らせなので書きやすいのですが、落選連絡は、書く側も受け取る側も気が重くなります。
この記事では、イベントや応募企画の主催者が使える当選・落選連絡の文例を、場面と受け手の状況を変えて7つ紹介します。ワークショップの抽選、チケットの当選、プレゼント企画、キャンセル待ちからの繰り上げ、落選の連絡、そして返信がない当選者への確認まで扱います。文例はすべて作例で、【】の部分を差し替えて使います。抽選の仕組みそのもの(タグで送り分ける設計)は抽選で参加者を決める場合の当選連絡・落選連絡をまとめたい|タグと配信先の絞り込みで送り分ける考え方で扱っているので、ここでは「何と書くか」に絞ります。
文例を使う前に決めておく3つのことと、送り方の整理
当選・落選連絡は、文面より先に決めておくことがあります。これが決まっていないと、どれだけ丁寧な文例を使っても、問い合わせが増えます。
- 当選の確定条件:当選しただけで参加が確定するのか、当選者の返信や入力(参加意思の確認)が必要なのか。
- 返答の期限:期限を過ぎた場合、当選を取り消して次の人に回すのか。
- 落選理由の扱い:抽選の結果なので個別の理由は答えない、と決めておく。問い合わせが来たときの答えも、先に一文用意しておく。
次に、送り方の整理です。エルメでの送り方は大きく3つあります。2026-10-09に公式マニュアルで確認できた範囲で、各文例がどれに向くかを表にしました。
| 文例 | 場面 | 向く送り方 | 受け手の状況 |
|---|---|---|---|
| 例1 | ワークショップ抽選の当選 | 一斉配信(当選タグで絞り込み) | 初めて応募、参加意思の確認が必要 |
| 例2 | チケット・観覧席の当選 | 一斉配信(当選タグで絞り込み) | 当日の持ち物・注意が必要 |
| 例3 | プレゼント企画の当選 | 先着型ならタグのアクションで自動送信/抽選型は一斉配信 | 発送先の入力が必要 |
| 例4 | キャンセル待ちからの繰り上げ | 1:1チャット(テンプレートを呼び出して送信) | 日程が近く、急ぎ |
| 例5 | 落選のご連絡(初めての落選) | 一斉配信(落選タグで絞り込み) | 気落ちしている、次回を知りたい |
| 例6 | 落選のご連絡(続けて落選した常連) | 一斉配信(別タグで絞り込み) | 複数回応募している |
| 例7 | 返信のない当選者への確認 | 一斉配信(当選タグ+未回答の絞り込み) | 見落としの可能性 |
公式マニュアルによると、一斉配信は「すべての友だち」か「絞り込み」から配信先を選べ、絞り込みの条件にはタグの有無などが使えます。予定配信者数が画面に出るので、送る前に想定した人数と合っているか確認できます。タグは、すべての条件を満たす場合と、どれか1つを満たす場合を選べます。なお、公式の該当ページには「タグがない人」を条件にする方法は書かれていませんでした。このため、落選者に送りたいときは、落選者にも「落選」タグを付けて、「落選タグがある人」に送る形にしておくと迷いません。
先着型のプレゼントは、タグの人数制限と、上限を超えた人への終了通知を使って当選・落選メッセージを自動で送る方法が公式に載っています。上限人数を超えるとそれ以降の人にはタグが付かず、終了通知が届きます。ただし、これは「早い者勝ち」の仕組みです。締切後に主催者が選ぶ抽選型では、当選と落選を、主催者がタグを付けて送り分ける形になります。
当選連絡の文例4つ
例1:ワークショップ抽選の当選(初めて応募した人・返信で参加確定)
この文面の狙い:当選を喜んでもらいつつ、「返信しないと参加が確定しない」ことを最初に見える位置に置きます。
【お名前】さん、【イベント名】にご応募いただき、ありがとうございました。
抽選の結果、【日付・時間】の回に当選されましたので、ご連絡します。
参加を確定するため、【月日】の【時刻】までに、下のフォームから参加の意思をお知らせください。
【回答フォームURL】
期限までにご返信がない場合は、キャンセル待ちの方に枠をお回しすることがあります。ご了承ください。
使いどころ:定員が少なく、キャンセルが出ると他の人に回せるワークショップ。差し替える箇所:お名前、イベント名、日時、期限、フォームURL。避けたい言い方:「必ずお越しください」。確定していないのに、確定したように読める表現は、後のトラブルのもとです。
送る前の確認:お名前の差し込みが空欄になっていないか。LINE名とシステム上の表示名は別のものです。公式マニュアルでは、システム表示名を入れたい場合は「友だち情報」を選ぶよう案内されています。
例2:チケット・観覧席の当選(当日の持ち物と注意が必要)
この文面の狙い:当選の連絡と、当日に必要なものを同じ通で確認でき、お客様が後から探さなくて済むようにします。
【お名前】さん、【イベント名】の観覧にご当選されました。おめでとうございます。
日時:【月日】【開場時刻】開場/【開演時刻】開演
会場:【会場名】(【最寄り駅】から徒歩【分】)
当日は、このLINEの画面(または【当選画面のスクリーンショット】)を受付でご提示ください。
【お一人様一席のみ有効です。他の方へのご譲渡は、お控えください】
ご都合が悪くなった場合は、【月日】までにこのトークへご連絡ください。次の方にお譲りします。
使いどころ:観覧型のイベントやライブ、発表会。差し替える箇所:日時、会場、提示物、譲渡の扱い。避けたい言い方:「転売禁止です」だけで終わる書き方。禁止の理由と、都合が悪いときの正しい連絡先をセットで書きます。
送る前の確認:譲渡や転売の扱いは、イベントごとの規約や会場のルールによって異なります。ここに書く内容は、自分たちの応募規約と同じになっているかを、必ず見比べてください。
例3:プレゼント企画の当選(発送先の入力が必要)
この文面の狙い:住所などの個人情報を、LINEのトーク内ではなく、専用のフォームで入力してもらいます。
【お名前】さん、【企画名】にご当選されました。おめでとうございます。
【賞品名】を発送いたします。お届け先の入力は、下のフォームからお願いします。
【回答フォームURL】
入力期限は【月日】です。期限までにご入力がない場合は、当選を辞退されたものとして扱います。
なお、入力いただいた内容は、賞品の発送にのみ使用します(取り扱いは【プライバシーポリシーのURL】をご覧ください)。
使いどころ:賞品を郵送するプレゼント企画。差し替える箇所:企画名、賞品名、期限、プライバシーポリシーの案内。避けたい言い方:「住所をこのトークに返信してください」。個人情報をトークの文章でやり取りすると、後から探しにくく、管理も難しくなります。
送る前の確認:フォームの入力項目は、発送に必要な最小限になっているか。個人情報の扱いは、各自の方針や規約を確認してください。先着型の企画では、公式マニュアルの手順どおり、タグを付けたときに自動で送るテキストにフォームのURLを入れておくこともできます。
例4:キャンセル待ちからの繰り上げ当選(日程が近く、急ぎ)
この文面の狙い:短い時間で返事をもらう必要があるため、結論と期限を最初の2行で伝えます。
【お名前】さん、【イベント名】のキャンセル待ちのご連絡です。
【月日】の回に空きが出ました。ご参加いただける場合は、【本日○時】までに「参加します」とご返信ください。
お返事がない場合は、次にお待ちの方にお声がけします。
突然のご連絡で恐縮です。ご都合が合わない場合は、「見送り」とだけご返信いただければ結構です。
使いどころ:前日や当日に欠員が出たとき。個別のやり取りになるため、一斉配信ではなく1:1チャットで、保存しておいたテンプレートを呼び出して送ります(公式のテンプレートの利用場面に、1:1チャットが含まれます)。差し替える箇所:お名前、日時、期限。避けたい言い方:長い前置き。送る相手の都合を考えない時間の指定も避けます。
送る前の確認:返答の期限が、イベント開始までに次の人へ連絡する時間を残しているか。送る相手の順番が、申込順や抽選順など、先に決めたルールと合っているか。
落選・確認の連絡の文例3つ
例5:落選のご連絡(初めて応募して落選した人)
この文面の狙い:結果を最初に伝えたうえで、応募への感謝と、次の機会を知らせます。落選を引きずらせない書き方にします。
【お名前】さん、【イベント名】にご応募いただき、ありがとうございました。
抽選の結果、今回はご案内が難しい結果となりました。たくさんのご応募をいただき、定員を超えたため、抽選とさせていただいております。
次回は【時期】に開催を予定しています。開催が決まりましたら、このLINEでお知らせします。
またのご応募をお待ちしています。
使いどころ:初めて応募して落選した人。差し替える箇所:お名前、イベント名、次回の予定。避けたい言い方:「残念ながら落選です」。「残念ながら」と「落選」を並べるより、「ご案内が難しい」のほうが柔らかく伝わります。
送る前の確認:次回の予定が決まっていないのに「次回は必ず開催します」と書いていないか。決まっていない場合は、「決まりましたらお知らせします」にとどめます。
例6:落選のご連絡(続けて落選した常連の人)
この文面の狙い:何度か応募してくれている人には、定型文以上の気配りを見せます。ただし、次回の優先を約束してはいけません。
【お名前】さん、このたびも【イベント名】にご応募いただき、ありがとうございます。
今回の抽選では、ご案内が難しい結果となりました。いつもご応募いただいているのに、申し訳ありません。
抽選は、毎回すべて新しく行っており、前回までの結果が次回に影響することはありません(【優先枠を設ける場合は、その旨を書く】)。
引き続き、ご応募をお待ちしています。
使いどころ:複数回応募しているのに落選が続いている人。差し替える箇所:お名前、イベント名、抽選の扱い。避けたい言い方:「次は必ず当選させます」と受け取れる言葉。抽選の公平さを損なうからです。優先枠を設ける場合は、規約と運用が一致しているかを先に確認します。
送る前の確認:この文を送る対象を、タグで分けてあるか。例5と例6を取り違えると、初めての人に「いつも」と書くことになり、不自然に見えます。
例7:返信のない当選者への確認(見落としの可能性がある人)
この文面の狙い:責める調子を避けて、見落としを前提にした確認にします。期限と、その後の扱いははっきり書きます。
【お名前】さん、【イベント名】の当選のご連絡について、念のため再度お知らせします。
参加の確認のお返事を、まだ受け取れておりません。【月日】【時刻】までにご返信いただけない場合は、キャンセル待ちの方に枠をお回しします。
すでにご連絡済みで、行き違いになっていましたら、ご容赦ください。
使いどころ:当選の連絡後、期限の間近になっても反応がない人。差し替える箇所:お名前、イベント名、期限。避けたい言い方:「なぜ返事をくれないのですか」。見落としかもしれないので、責める文面は使いません。
送る前の確認:すでに返答した人にこの文が届かないよう、返答済みの人にタグ(または別の目印)を付け、未回答の人だけに送れるようにしているか。公式の絞り込みはタグの有無などを使えるので、「返答済」タグがある人を避けたいときの条件の組み方は、画面の予定配信者数で確かめてください。
場面ごとの選び方と、送る前の確認と運用ルール
状況別の判断表
| 状況 | まず使う文例 | 注意すること |
|---|---|---|
| 定員が少なく、キャンセルも出やすい | 例1(返信で確定)+例7(確認) | 期限の前に、キャンセル待ちの人を決めておく |
| 当日の持ち物・譲渡の扱いがある | 例2 | 規約の文言と同じにする |
| 賞品を発送する | 例3 | 住所はフォームで受け取り、トーク内で聞かない |
| 直前に欠員が出た | 例4(1:1) | 返答期限を短くしすぎない。次の人へ連絡する時間を残す |
| 応募者が多く、落選者が大半 | 例5を基本に、例6で常連を分ける | タグで対象を分けておく |
| 当選と落選を同じ日に送る | 当選を先、落選をあとに | 当選者に「落選通知も届いた」という混乱を起こさせない |
送る前のチェックリスト
- 当選者と落選者の人数が、応募者の人数と合っているか(重複・漏れがないか)。
- 一斉配信の予定配信者数が、想定した人数と一致しているか(公式の画面で確認できます)。
- 「当選」「落選」「返答済」などのタグが、正しく付いているか。誤って落選者に当選文が届くと取り返しがつきません。
- お名前の差し込みが、空欄や「LINE名」のままで失礼な見た目になっていないか。
- 返答期限・日時・会場などの数字が、他の連絡(フォーム、サイト、チラシ)と一致しているか。
- 配信は予約配信にして、当選・落選の順序と時刻を確認したか。
運用ルール案
- 当選と落選は、同じ日の同じ時間帯に送る。時間差があると、「自分だけ連絡が来ない」という不安を生みます。
- 落選理由の問い合わせには、「抽選のためお答えできません」と一文で返す。個別の説明は行わない。
- 結果を送ったあとに、タグを付け直すときは、前のタグを外す作業を忘れない(当選から繰り上げた人に、落選タグが残らないようにする)。
- 繰り上げ当選の順番は、記録を残す(誰に、何時に、どの文面を送ったか)。
活用例(架空の設計例)と、向かないケース
活用例(架空の設計例)
実例ではなく、設計の考え方を示す架空の例です。成果の数字は載せません。
週末に開く親子向けの陶芸体験(定員は午前・午後の2回で各8組)を想定します。応募は専用のフォームで受け、締切後に主催者が抽選します。
- 応募時:フォームの回答完了のアクションで、「応募済」タグを付ける。
- 抽選後:当選した組に「当選」タグ、落選した組に「落選」タグを付ける(1:1チャットのクイック操作で付与する手順は公式にあります)。
- 当選連絡:「当選」タグの人に、例1(返信で確定)を予約配信する。返答期限は3日後。
- 落選連絡:同じ時刻に、「落選」タグの人へ例5を予約配信する。2回目以降の応募者には例6を別に送る。
- 期限前日:返答済タグのない当選者に、例7を送る。
- 期限後:未返答の当選者の枠は、キャンセル待ちの組へ例4で連絡する。
この例では、親子での参加なので、例1の文面に「お子さんの年齢」「アレルギーの有無」の確認を、同じフォームで追加します。陶芸体験は粘土や釉薬を扱うため、持ち物(汚れてよい服)の案内も、当選連絡に含めます。
向かないケース
- 当選の結果が、金銭や契約、権利などの重い判断に関わる場合(公募の審査、補助金、入学など):LINEの一斉配信ではなく、書面やメールなど、記録が残り、本人に確実に届く方法を使います。通知を見落とした場合の影響が大きすぎるためです。
- 応募者が友だち追加をしていない場合:LINEでは連絡できません。応募時にLINEの追加を条件にするか、メールなど別の連絡手段も用意します。
- 未成年が応募者の場合:当選の連絡は保護者宛てにするのが適切です。LINEで本人に直接送るのが適切かどうかは、主催側の方針を確認してください。
私の見立てとまとめ
私の見立て3点
- 落選連絡のほうに、主催者の姿勢が出ます。当選連絡は誰が書いてもうまくいきますが、落選連絡で次回を案内できるかどうかで、次の応募につながります。
- タグの付け方が、文面の質を決めます。落選者にも「落選」タグを付けて、タグがある人に送る形にしておくと、送り間違いが減ります。
- 「返信で確定」か「当選で確定」かを先に決めておくだけで、問い合わせの量が大きく変わります。文面よりも、この決めごとのほうが先です。
公式で確認が必要な点
2026-10-09時点の公式マニュアルで、確認できなかった点です。設定の前に、公式のサポートで確認してください。
- 一斉配信で「タグが付いていない人」を条件に絞り込む方法(タグ付けしたユーザーへの配信方法のページには記載がありませんでした)。
- 一斉配信のテスト送信、送信後の取り消しの可否(一斉配信のページには記載がありませんでした)。
- タグを多数の人にまとめて付ける方法。1:1チャットのクイック操作で付ける手順は公式に載っていますが、大人数向けの一括付与は確認できていません。
- 賞品や景品に関する法律上の扱いは、この記事では判断していません。各自で確認してください。
まとめ
当選・落選連絡は、「結果」「次にやること」「期限」の順に書くと伝わります。文例の言葉より、当選の確定条件、返答期限、落選理由の扱いを事前に決めておくこと、そして、当選・落選・返答済といったタグで対象を分けておくことが、送り間違いと問い合わせを減らします。先着型は公式のタグのアクションで自動化でき、抽選型は主催者がタグを付けて送り分ける形になります。当日の案内文はイベント当日の案内(持ち物・場所・集合時間)の文例7つ|セミナー・ワークショップ向けの言い回しと使いどころも参考にしてください。
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