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初めての店の予約ボタンを押す前夜、人はだいたい同じことを考えています。「何を聞かれるのだろう」「その場で何か勧められないだろうか」「服装はこれでいいのか」。サロンやジムの初回カウンセリングは、施術や運動が始まる前の時間ですが、お客様にとっては、店の印象のほとんどがここで決まる時間でもあります。
この記事では、初回カウンセリングの前に送る案内の文例を7つ用意しました。いずれも私が書いた作例です。そのままコピーして使えるよう、変数は【】で示しています。文例ごとに「この文面の狙い」「使いどころ」「避けたい言い方」「差し替える箇所」「送る前の確認」を付けました。持ち物・服装の案内は別の記事(来店前の持ち物・準備のご案内の文例7つ|ネイルサロン・エステ向けの言い回しと使いどころ)で扱っているので、ここでは「カウンセリングそのものの案内」に絞ります。
初回カウンセリングの案内で伝えたい4つと、業種ごとの注意
案内に入れる内容は、次の4つに整理できます。
- 時間と流れ:何分かかり、何をするか(お話を聞く→説明→体験や施術の提案、など)。
- 事前に聞きたいこと:どの項目を、どこで答えてもらうか。
- 当日決めなくてよいこと:その場で契約や申込を求めない場合は、そう書く(自店の方針に合うときだけ)。
- 来店時の連絡:遅れそうなとき、迷ったときにどう連絡するか。
同じ「初回カウンセリング」でも、サロンとジムでは不安の中身が違います。ここを取り違えると、どんなに丁寧な文面でも的外れになります。
| サロン(エステ・ネイル・美容室など) | ジム・スタジオ | |
|---|---|---|
| お客様の主な不安 | 肌や髪の悩みを話す恥ずかしさ。勧誘されないか。 | 運動が久しぶり、周りについていけるか。体をどこまで見せるか。 |
| 事前に聞きたいこと | 悩み、過去の施術、肌や体質で気になること(診断はしない) | 運動歴、目的、通える頻度、体調で気になること(医療判断はしない) |
| 案内で配慮すること | 話したくないことは話さなくてよい、と先に伝える | 見学だけ・体験だけでも大丈夫、と先に伝える。無理な運動はしないと伝える |
| LINEで扱わないほうがよい内容 | 施術の可否の判断、症状の診断 | 持病や怪我の判断、運動してよいかの判断 |
体質・持病・怪我にかかわる事柄は、LINEのやりとりで「大丈夫です」と答えを出さないでください。これは法律や医療の判断にあたる場合があり、当ブログでは判断しません。各店の方針と、必要なら専門家(医師など)への確認が前提になります。
どの機能で送る文例か|配信形態と設定の対応
文例は、LINEのどの仕組みで送るかによって、書き方が変わります。たとえば一斉配信は全員に同じ文面が届くので、特定の予約の話は書けません。以下の表で、7つの文例の送り方を整理しました(機能は公式マニュアルで確認、取得日2026-10-09)。
| 文例 | 送るタイミング | 配信形態 | 使う機能の例 |
|---|---|---|---|
| 1 予約直後の流れの案内 | 予約完了時 | 自動送信 | サロン・面談予約の予約完了メッセージ、または自動応答 |
| 2 事前アンケートのお願い | 予約の翌日など | ステップ配信 | ステップ配信、フォーム |
| 3 前日の流れの確認 | 前日の夜 | リマインド | サロン・面談予約のリマインド(日時指定または経過時間指定) |
| 4 当日朝の一言 | 当日の朝 | リマインド | サロン・面談予約のリマインド |
| 5 アンケート未回答への声かけ | 予約の3日前など | ステップ配信(回答者は止める) | ステップ配信、フォーム回答時の停止 |
| 6 勧誘の心配への一文 | 予約直後や前日 | 文例1・3に一文追加 | 同上 |
| 7 持病・肌の悩みを書いてきた人への返信 | お客様から届いたとき | 1:1チャット | 1:1チャット、テンプレート |
設定で押さえておく点を、公式で確認できた範囲で書きます。
- サロン・面談予約のリマインドは、予約の前後に「日時指定」か「経過時間指定」で送れます。経過時間指定は23時間59分以内で設定します。前日の夜20時のような送り方は日時指定が向きます。
- サロン・面談予約には、質問項目(短文、長文、単一選択、複数選択、日時)を作る機能があります。回答を友だち情報に保存するかどうかも選べます。
- ステップ配信は、作成しただけでは配信されません。友だち追加やフォーム回答などのトリガーで開始を設定する必要があります。
- ステップ配信の2通目以降は「日時で指定」(24時間以上先向け)か「経過時間で指定」(72時間以内)で決めます。
- フォームの回答時にステップ配信を止める設定ができます。回答した人にだけ催促が届き続けるのを防ぐための設定です。
サロンのLINE連絡全体の組み立てはエステ・リラクゼーションサロンのLINE連絡を整える|初回カウンセリングの案内・次回予約・お休み期間の連絡、ジム・スタジオ側はパーソナルジム・スタジオのLINE連絡を整える|体験予約・セッション前日の連絡・休会や退会の相談にまとめています。
初回カウンセリング前の案内の文例7つ
いずれも作例です。店名・時間・金額などは【】の部分を自店の内容に差し替えてください。受け手の状況が少しずつ違うように並べました。
文例1:予約直後に、当日の流れを伝える(初めての方・サロン)
この文面の狙い:予約が確定した直後は不安が一番大きい。流れと所要時間を先に見せて、「聞かれること」の輪郭をつくる。
【お名前】様、ご予約ありがとうございます。初回カウンセリングは【約60分】です。当日は、お肌(お髪)のお悩みをお聞きして、ご希望に合う内容をご説明します。お話しになりたくないことは、お話しいただかなくて大丈夫です。ご不明な点は、このトークでいつでもご連絡ください。当日、お会いできるのを楽しみにしております。
使いどころ:予約完了メッセージや、最初の自動送信に向きます。
避けたい言い方:「お客様の悩みを徹底的に解決します」のように、期待を高めすぎる言い方。「必ずご契約いただきます」に読める表現。
差し替える箇所:【お名前】、【約60分】、【お肌(お髪)】(施術に合わせて)、最後の一文の連絡方法。
送る前の確認:所要時間は、更衣や説明を含めた実際の時間か。最後の1通の返信を誰がいつ見るか決めてあるか。
文例2:事前アンケートのお願い(運動が久しぶりの方・ジム)
この文面の狙い:答えるハードルを下げる。全部答えなくてよいと先に言い、回答の使い道を一言で示す。
【お名前】様、体験のご予約ありがとうございます。当日をスムーズにするため、2分ほどのアンケートにご協力ください。運動の経験や目的をお聞きするものです。答えにくい項目は空欄でも構いません。いただいた内容は、当日のプランのご相談にだけ使います。
▼アンケート【フォームのURL】
使いどころ:予約の翌日などにステップ配信で送る想定。
避けたい言い方:「必ずご回答ください」。体重や体脂肪など、センシティブな数字を最初に求める聞き方。
差し替える箇所:【2分】、【体験】、アンケートで聞く項目の説明、使い道の一言。
送る前の確認:フォームの必須項目が多すぎないか。センシティブな項目を本当に事前に必要としているか。個人情報の扱いは、各自の方針・規約を確認する。
文例3:前日の夜、流れを再確認する(紹介で来る方・サロン)
この文面の狙い:紹介で来る人は、店にも紹介者にも失礼がないよう気を張っている。前日に「いつもどおりで大丈夫」と伝えて緊張をほどく。
【お名前】様、明日【14:00】のご来店をお待ちしております。初回は、まずお話をお聞きするところから始まります。ご用意いただくものは特にございません。お困りのことがあれば、このトークでお知らせください。お気をつけてお越しください。
使いどころ:前日の夜20時など、日時指定のリマインドで送る想定。
避けたい言い方:「ご遅刻の場合はキャンセル扱いになります」のような、案内の最初に出る強い言い方。ルールは別の案内で丁寧に。
差し替える箇所:【お名前】、【14:00】、「特に用意するものはない」の部分(店により異なる)。
送る前の確認:予約時刻の差し込みが正しく入っているか。前日リマインドの頻度や宛先の考え方は、別記事も参考になる。
文例4:当日の朝、一言だけ送る(急いで来る方・ジム)
この文面の狙い:直前の確認は短く。迷わず着く、遅れても連絡できる、の2点だけにする。
【お名前】様、本日【19:00】からの体験をお待ちしています。場所は【建物名の入口】です。お仕事帰りでお急ぎの場合は、少し遅れても大丈夫です。到着が遅れそうなときは、このトークにひと言ください。
使いどころ:当日の朝に経過時間指定や日時指定のリマインドで送る想定。
避けたい言い方:長い注意事項の羅列。当日にあらためて料金や規約を書く。
差し替える箇所:【お名前】、【19:00】、【建物名の入口】、遅れてよい範囲の目安。
送る前の確認:「少し遅れても大丈夫」の許容範囲が、枠に実際の余裕があるか。後の枠が詰まっている日は文面を変える。
文例5:アンケート未回答への声かけ(忙しい方・サロン)
この文面の狙い:催促に聞こえないようにする。回答がなくても当日は大丈夫、と選択肢を残す。
【お名前】様、ご来店まであと【3日】ですね。事前のアンケートは、お時間のあるときで構いません。当日お店で一緒に確認することもできます。
▼アンケート【フォームのURL】
使いどころ:ステップ配信の2通目。フォームに回答した人にはステップ配信を止める設定にして、回答済みの人に届かないようにする。
避けたい言い方:「まだ回答がありません」と、できていないことを指摘する言い方。
差し替える箇所:【お名前】、【3日】、フォームのURL。
送る前の確認:回答した人に届かない設定ができているか、テスト配信で確認する。ステップ配信のテストは、友だち登録済みでエルメに登録されたテストアカウントで行う。
文例6:「勧誘されないか」の不安に答える一文(不安が強い方・サロン/ジム共通)
この文面の狙い:言いにくいけれど多くの人が気にする点を、先に言語化する。ただし、自店の方針と一致するときだけ使う。
初回のカウンセリングでは、ご提案をさせていただくことがありますが、その場でのお申し込みは必要ありません。ご自宅でゆっくりお考えいただけます。
使いどころ:文例1・3の本文の最後に追加する一文。
避けたい言い方:「無理な勧誘はいたしません」とだけ書いて、実際は提案が長い、という状態。言葉と実態が違うと不信につながる。
差し替える箇所:「その場でのお申し込みは必要ありません」の部分は、自店が実際にそうしている場合だけ。
送る前の確認:この一文が、現場のスタッフの動き(当日、クロージングをかけない)と合っているか。スタッフ全員に共有してあるか。
文例7:「持病があります」「肌が荒れやすいです」と書いてきた方への返信(1:1)
この文面の狙い:診断も許可もせず、安全に「確認する」と「話を聞く」を両立させる。
【お名前】様、ご連絡ありがとうございます。お伝えいただいたこと、承知いたしました。カウンセリングの際に、状況を詳しくお聞きして、【当店でできること】をご説明します。ご体調や持病に関しては、かかりつけの医師にご相談いただいたほうが安心な場合もあります。ご不安があれば、お電話でもお話しできます(【電話番号】)。
使いどころ:お客様からの1:1メッセージに対する返信テンプレート。
避けたい言い方:「それなら問題ありません」「その症状は施術(運動)で良くなります」。可否や効果の断定。
差し替える箇所:【当店でできること】、電話番号。
送る前の確認:断定していないか。受付後の判断は、資格のあるスタッフが対応するか。個人情報の保管ルールは各自の方針・規約を確認する。
送る前のチェックリストと運用ルール案
文例を使いこなすための土台として、運用ルールを3つ決めておくと、現場がぶれません。
- 返事の担当を決める:1:1で届く質問に答える人と、確認する時刻(例:営業前と終業後)。
- 聞くことの上限を決める:事前アンケートの項目数は【5〜7】項目まで。それ以上は当日に口頭で聞く。
- 当日、事前の回答を見るのは誰か決める:アンケートを集めても見られないと、お客様の信頼を損ないます。
| 確認項目 | OK の基準 | NG のとき |
|---|---|---|
| 文面の約束 | 当日の運用で守れる内容か(その場で申込不要、など) | 文面を直すか、運用を変える |
| センシティブな項目 | なぜ必要か説明できるか。任意にしているか | 項目を削る、または当日の口頭に回す |
| 差し込み | 名前・日時・URLが正しく入るか | テスト配信で確認 |
| 配信タイミング | 深夜や早朝に届かない時刻か | 日時指定の時刻を直す |
| 回答済みの人への配信 | 回答した人にステップ配信が届かない設定か | フォーム回答時に停止する設定を確認 |
活用例(架空の設計例)
この節は実在の店舗の事例ではなく、設計の考え方を示す架空の例です。成果の数字はありません。
エステ(個室1室・スタッフ2名):予約が入ると、サロン・面談予約の予約完了メッセージで文例1と6を送る。2日前の夜20時に、日時指定のリマインドで文例3を送る。アンケートは使わず、カウンセリングシートは当日に紙で書いてもらう。理由は、肌の悩みはその場で顔を見て聞いたほうが話しやすいと考えるため。
パーソナルジム(トレーナー2名):予約の翌日にステップ配信で文例2のアンケートを送る。回答があれば停止、なければ予約の3日前に文例5を送る。前日の夜と当日の朝に、リマインドで文例3・4を送る。アンケートには、運動の目的、経験、通える曜日の3項目だけを入れ、体調に関する項目は「当日に口頭で」とした。
同じ文例でも、サロンは「話さなくてよい」、ジムは「合わせなくてよい」と、安心の軸を変えているところがポイントです。
向かないケースと、確認が必要な点
- 持病・妊娠・怪我など、体の状態の確認:文字のやりとりでは状況を取りこぼします。電話や対面で、資格のある人が確認する場面です。LINEで受け付けるとしても、判断はしません。
- 未成年の方:保護者の同意や同席の扱いは、店の規約と法令に沿って、書面や対面で確認するのが基本です。
- 契約条件や金額の詳しい説明:長文のLINEで済ませず、当日の対面と書面で説明するほうが誤解が少なくなります。
- LINEを使い慣れていない方:電話やメールでの案内を残します。
| 公式で確認できなかったこと | 扱い方 |
|---|---|
| エルメの各プランで、リマインド・ステップ配信の通数や機能がどこまで使えるか | 契約前に公式の料金ページで確認する(本記事では扱わない) |
| LINE公式アカウントの販促表現・配信頻度に関する細かい基準 | この記事では触れない。必要な場合は、LINE公式のガイドラインで確認する |
| サロン・面談予約の質問項目の個人情報の保管期間 | 各自の方針・規約で決め、公式でも確認する |
私の見立て3点とまとめ
- 初回案内の役目は「説明」より「安心」。聞かれることと、聞かれないことを、先に言うだけで、来店前の不安は減らせると考えます。
- 文例の約束は、現場で守れる内容にする。「その場で申込は不要」と書いて、当日に迫る運用だと、文面が逆効果になります。
- 体の状態の確認は、機械的な配信に任せない。案内は自動化しても、可否の判断と個別の相談は人が行います。
まとめると、初回カウンセリングの案内は、予約直後・事前アンケート・前日・当日朝の4回に、必要に応じて2つの追加文例(勧誘の不安、体の状態の相談)を組み合わせる形で整理できます。まずは文例1と3だけを自店の言葉にして、動かしてみてください。
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