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エルメ(L Message)の「商品販売」は、LINEの中で商品を見せ、申込を受け、決済までつなげる機能です。ただ、最初につまずきやすいのが「単発(単品)商品」と「継続商品」の違いと、プランごとに作れる数の上限です。この記事では、公式マニュアルと公式の料金表を取得日(2026年10月9日)時点で読み直し、始める前に決めておくこと、数の目安、運用ルールの作り方を整理しました。決済システム(StripeやUnivaPay)の連携手順は エルメの決済連携(Stripe・UnivaPay)を使う前に確認すること にまとめてあるので、ここでは重ねて書きません。税務・特定商取引法などの法的な判断にも触れず、「各自で確認する」という一般論にとどめます。
結論:最初に決めるのは「何を・何回・いくつ」の3点
商品販売の設定画面を開く前に、紙に3行だけ書いておくと迷いが減ります。1行目は「売るのは1回で終わるものか、繰り返し請求するものか」。2行目は「請求は何回・どの周期か」。3行目は「いま作る商品が全部で何個になるか」です。公式マニュアルでは、商品の種類(単品か継続か)を選んでから新規作成に進み、決済システムは商品を保存したあとは変更できないと案内されています。後から直すのが難しい部分ほど、先に決めておく価値があります。
数については、公式の料金表(取得日:2026-10-09)で、商品販売はフリーが単品・継続とも各1つまで、スタンダードが各10個まで、プロが制限なしと読み取れました。「各」が単品と継続それぞれを指すという読み方です。ただし後述するとおり、公式マニュアルのFAQには少し違う書き方もあるので、契約前に公式で確認してください。
単発(単品)商品と継続商品の違い
公式マニュアルでは、単品商品は物販や単体のオンラインコンテンツ向け、継続商品は繰り返し課金する形のもの(月額制のオンラインサロンなど)向けとして説明されています。見た目の画面はよく似ていますが、設定項目と「お金が動くタイミング」が違います。
| 比べる点 | 単発(単品)商品 | 継続商品 |
|---|---|---|
| 請求の回数 | 1回 | 設定した請求回数・請求周期に沿って繰り返す |
| 専用の設定 | 在庫数・お客様1人あたりの購入上限など | 請求回数、請求周期、請求エラー時の自動解約の有無 |
| お試し・初回価格 | 公式マニュアルで確認できた範囲では、継続商品側の項目として説明あり | お試し期間、初回のみ別料金を設定できる |
| 解約に関するページ | なし | 解約ページ(案内文とボタンの見た目を設定)がある |
| 分割払いの考え方 | - | 総額を回数で割った金額を継続商品として作ると分割の形にできる、と公式に説明あり |
| 向く場面の例 | 1回きりの販売、教材やチケットの購入 | 月額の会員制サービス、定期的な支払い |
表の「お試し・初回価格」は、公式の説明が継続商品の設定として書かれていたため、単品商品の画面に同じ項目があるかは確認できませんでした。画面で実際に見て判断してください。
請求エラーが起きたときの動き(継続商品)
継続商品で意外と見落とされるのが、支払いに失敗したときの挙動です。公式マニュアルによると、失敗後は翌日と翌々日に自動で再試行され、最大2回までやり直します。「請求エラー時に自動解約する」を有効にしていれば、3回目の失敗で解約扱いになります。無効にしている場合は、その回の請求をスキップして、次回以降の請求は続きます。また、失敗した回も請求回数にはカウントされる、と書かれています。つまり「全12回」と設定した商品で何度か失敗すると、実際に入金される回数は12回より少なくなり得ます。この点は、お客様への案内文にも運用ルールにも入れておくと安心です。
プランごとの数の目安と、公式ページ間の食い違い
ここからは数の話です。取得日はすべて2026年10月9日です。
| 項目 | フリー | スタンダード | プロ |
|---|---|---|---|
| 月額(税込) | 無料 | 10,780円 | 33,000円 |
| 商品販売(単品・継続) | 各1つまで | 各10個まで | 制限なし |
| 商品販売マニュアルFAQの記載 | 作成できる商品は1つ(本番・テスト合算)。補足に単品1・継続1との表現もあり | 継続商品を2つ以上作るにはスタンダード以上 | (上記以上) |
| 決済を使う予約(参考) | イベント予約は決済機能なし | イベント予約は決済機能あり | イベント予約は決済機能あり |
注目してほしいのは2行目と3行目の関係です。料金表は「各1つまで」、FAQは「作成できる商品は1つ」と書いており、さらに補足で「単品1つと継続1つ」とも読める説明がありました。この3つは同じ事実を別の言い方で書いている可能性が高いものの、私には断定できません。そこで、公式ページ間で表現が揺れていることをそのまま並べておきます。無料で始める予定の方は、実際にフリープランで単品と継続を1つずつ作れるかを、契約前の無料の段階で試すのが確実です。作ってみて入らなければ、その時点でスタンダードを検討すれば足ります。
上限に関する注意点を3つ書いておきます。1つ目は、テスト環境で作った商品も数に含まれるように読める点です(FAQの「本番・テスト合算」という表現)。テスト用に別の商品を量産すると、枠を消費する可能性があります。2つ目は、有料プランから無料への切り替えができない点です。プランの戻し方は 「有料から無料に戻せるか」を扱った当サイトの別記事 が詳しいので、スタンダード以上に進む前に目を通してください。3つ目は、他の機能の上限と合わせて考えることです。無料プランで何ができるかの全体像は エルメのフリープランの制限一覧|どこから有料にする?【2026年9月更新】 にあります。
作り始める順番と、運用ルールの作り方
作業の順番(私のおすすめ)
- 決済システムを連携する(手順は上の関連記事を参照。商品を保存すると変更できないので先に)。
- フォルダを作る。公式の画面ではフォルダで商品を整理できるため、「販売中」「準備中」「終了」の3つに分けると、数の管理がしやすくなります。
- テスト環境で商品を1つ作り、ダミーのカード番号で購入から完了ページまで通す。
- 商品ページ(画像は最大5枚、在庫表示、説明文)を整える。
- 友だち情報フォーム(名前・電話・住所など)で、本当に必要な項目だけ残す。
- 最終確認ページに、決済のタイミングやキャンセル条件などを自分の言葉で書く。公式マニュアルでも、これらは自動入力されず自分で書く項目と説明されています。内容の適否は各自で確認してください。
- 完了ページと、購入完了時のアクション(メッセージ送信やタグ付けなど)を設定する。
- 本番環境に切り替えて、少額の自分用購入などで最終確認する。
つまずきやすい点と対処
- 「商品が作れない」と感じたら、まず現在のプランの上限と、テスト用に作った商品の数を見直す。
- 同じ人が同じ継続商品を2口買いたい場合は、1人分の商品と2人分の商品を別に作る、という公式の補足があります。ただし商品の数を消費するので、上限とセットで考えます。
- 購入者の確認は、販売履歴で商品の種類・環境・決済状況で絞り込み、友だち名・商品名・注文番号で検索できます。CSVに書き出す機能もあるため、紙の台帳を別に作る必要は少なくなります。
- 解約案内の文章は、継続商品だけに用意すれば足ります。
運用ルール案(3人以下の小さな運営向け)
- 商品を作る・変える担当は1人に固定する。
- 商品名のつけ方を決める(例:「種類_内容_開始年月」)。管理名はお客様に見えないので、後から見て分かる名前にする。
- 月初に販売履歴を開き、決済エラーの有無を確認する日を決める。
- 値段や回数を変えるときは、既存の商品を書き換えず、新しい商品として作るかを先に相談する。
活用例(架空の設計例)
ここで書くのは実際の事例ではなく、考え方を示すための架空の設計例です。成果の数字も含みません。
設計例A:オンライン講座を1人で運営するケース。単品商品として「単発の資料購入」、継続商品として「月額の質問会参加」の2つを用意するとします。フリープランなら各1つのため、単品1・継続1でちょうど収まる形です。この場合、割引や期間限定の別バージョンを作ろうとすると枠が足りなくなります。そこで、割引は商品を増やさず、初回のみ別料金の設定やお試し期間の設定で表現できないかを先に検討します。それでも足りなければ、スタンダードの各10個を検討します。
設計例B:コース別の月額制を持つ教室のケース。「初級」「中級」「親子」の3コースを月額で販売したい場合、継続商品が3つ必要になります。FAQの記載のとおり、継続商品を2つ以上作るにはスタンダード以上が必要と読めるので、プラン選びの出発点は「継続商品が何個になるか」になります。支払いの失敗が続いた受講者は、自動解約の設定と、失敗時のアクションで担当者に通知を飛ばす運用にして、見落としを減らします。
設計例C:イベントの参加費だけ集めたいケース。これは商品販売ではなくイベント予約の決済を使う手もあります。イベント予約はフリーでは決済機能がなく、スタンダードから決済機能ありという料金表の記載です。予約と支払いを一度にまとめたいか、物販として別に売りたいかで選びます。予約機能の選び方は、別の記事で整理する予定です。
私の見立てとまとめ
私の見立て
- 商品の数は「売りたいものの数」ではなく「請求のルールの数」で決まる、と考えると設計が楽になります。同じ値段・同じ周期なら、1つの商品で足りる場面も多いはずです。
- 上限の数字は、料金表とFAQで言い回しが違うため、契約前の無料の段階で自分の目で確かめるのが一番確実です。数字を信じて有料に進む必要はありません。
- 継続商品は、設定した瞬間より「失敗したときの運用」で差が出ます。再試行の回数、自動解約の有無、月初の確認日を決めておけば、手間と漏れをかなり減らせると考えています。
まとめ
商品販売は、単発と継続で設定項目も請求の動きも違います。数の目安は、フリーが各1つ、スタンダードが各10個、プロが制限なしです(公式料金表、取得日2026-10-09)。ただし公式ページ間で表現に揺れがあるため、契約前に公式で確認してください。始める順番は、決済連携、テストでの通し確認、本番切り替えです。決済周りは 決済連携の記事 を、上位プランの比較は エルメのスタンダードとプロの違い|33,000円を払う価値があるのはどんな人? も参考にしてください。法令や税務に関わる表示は、必要に応じて専門家や公的機関で各自確認してください。
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