※この記事は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
ロゴのデータを納品して三日後、依頼主から「送ってもらったファイル、どれを使えばいいですか」と一行だけ届く。ファイルは五種類入れてあるのに、です。制作側にとっては「説明したつもり」の納品でも、受け取る側は、ファイルを開いた瞬間から別の仕事が始まります。
この記事は、制作・デザインの仕事(ロゴ、名刺・チラシ、Webサイト)で、納品したあとの「使い方の案内」をLINEで送るための文例集です。文例はすべて私が作った作例で、実在の案件ではありません。エルメの機能は公式マニュアルで確認した範囲だけを書き、確認できなかった点は後半にまとめました(取得日 2026-10-09)。納品後フォローの考え方そのものは『納品後のフォロー』納めて終わりにしない、次につながる一通に書いたので、ここでは「使い方の案内」の文面に絞ります。
文例を送る前に|どの形態で送るか、先に決める
同じ「使い方の案内」でも、送り方で向く文面が変わります。エルメで確認できた範囲では、ステップ配信は作っただけでは動かず、友だち追加時、自動応答、フォーム回答などのアクションで開始します。特定の友だちだけに送りたいときは、友だちリストで対象を選び、一括アクションから「ステップ」を選んで開始する方法が公式FAQに載っています。納品が一件ずつ発生する制作の仕事では、この「友だちごとに開始する」使い方が合います。
| 送る形態 | 向く場面 | この記事の文例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 1:1チャット(個別のやりとり) | 納品直後の説明、質問への返答、データが開けないときの対応 | 文例1・2・5・6 | 相手の状況に合わせて一通ずつ書く。テンプレは下書き用 |
| ステップ配信(友だちごとに開始) | 納品後3日・1週間・1か月など、時間をおいた確認 | 文例3・4・7 | 同時に動かせるステップは1つだけ。別のステップを始めると元のステップは止まる(公式FAQ) |
| 自動応答(キーワード) | 「ファイル」「修正」などの言葉に反応して案内を返す | 文例5の一部 | キーワードを増やしすぎない。人が見るべき相談まで自動で返さない |
| 一斉配信 | 全クライアントへの休業案内や受付期間の変更 | 本記事では扱わない | 納品フォローは個別性が高いので、一斉配信には向かない |
ステップ配信の時刻の指定は、「○日後の○時○分」の日時指定と、72時間以内の経過時間指定があります。開始時刻が設定時刻を過ぎていると、翌日の同じ時刻になる点は公式マニュアルに書かれています。夜中に納品処理をして、翌朝の案内が深夜に届かないよう、日時指定にしておくのが無難です。
制作・デザインの納品後フォロー文例7つ
以下の【】は差し替える箇所です。文例は一例なので、自分の言葉に直して使ってください。
文例1:ロゴ納品直後、ファイルの使い分けを伝える(初めて依頼してくれた方)
使いどころ:ロゴ一式を納めた当日。依頼主がデータ形式に慣れていないとき。
この文面の狙い:「どれを使えばいいか」で迷わせないこと。ファイルの種類より、用途から入る。
【お名前】様、ロゴのデータをお送りしました。ご確認ありがとうございます。
迷いやすいので、使いどころだけ先にお伝えします。
・名刺や看板などの印刷:「【印刷用ファイル名】」
・ホームページやSNS:「【画面用ファイル名】」
・背景が暗いとき:「【白抜きファイル名】」
それ以外は、まず上の3つだけ覚えていただければ大丈夫です。開けないものがあれば、お気軽にご連絡ください。
避けたい言い方:「拡張子を確認してお使いください」のように、相手が知らない専門語で済ませる言い方。
差し替える箇所:【印刷用ファイル名】など、実際に納めたファイル名。
送る前の確認:ファイル名が実物と一致しているか。添付が抜けていないか。
文例2:名刺・チラシの入稿データを渡した直後(急ぎの方)
使いどころ:印刷会社への入稿日が近く、依頼主が自分で入稿するとき。
この文面の狙い:「何を、いつまでに、誰に渡すか」を一通に収める。
【お名前】様、入稿用データ(PDF)をお送りしました。
印刷会社さんには、このPDFを1ファイルそのままお渡しください。
締切は【入稿日】とお聞きしていますので、前日までに一度、印刷会社さんの入稿画面で受付されたかをご確認いただくと安心です。
もしデータのことで先方から質問があれば、そのままこちらに転送してください。
避けたい言い方:「入稿は大丈夫ですか」と曖昧に聞く言い方。相手は何を確認すればよいかわかりません。
差し替える箇所:【入稿日】、ファイル形式、印刷会社への案内。
送る前の確認:入稿日を取り違えていないか。印刷仕様(サイズ・色数)の最終確認は済んでいるか。
文例3:Webサイト公開後、自分で更新する人への案内(3日後のステップ)
使いどころ:サイト公開から数日、更新の手順を覚えきれていない頃。
この文面の狙い:「全部覚えなくてよい」と伝えて、最初の一つだけやってもらうこと。
【お名前】様、サイト公開から3日がたちました。その後いかがでしょうか。
更新はまず「お知らせの追加」だけ試してみてください。手順は【手順書のURL】にまとめています。
ほかの更新(写真の差し替えなど)は、慣れてからで十分です。つまずいた画面があれば、スクリーンショットをこちらに送ってください。
避けたい言い方:「マニュアルをご覧ください」だけで終える。読んでいない前提で一つだけ指定します。
差し替える箇所:【手順書のURL】、最初に試してほしい操作。
送る前の確認:手順書のリンクが開けるか。公開環境が変わっていないか。
文例4:納品1週間後の様子うかがい(ステップ配信・返信を急かさない)
使いどころ:納品して一週間、依頼主から連絡がない時期。
この文面の狙い:「困っていないか」を聞く。ただし返信を迫らない。
【お名前】様、納品から1週間がたちました。
お使いいただいて、気になった点はありませんでしたか。
特に何もなければ、このメッセージへの返信は不要です。何かあれば、いつでもこのトークでお知らせください。
避けたい言い方:「いかがでしたか?評価をお願いします」のように、感想を求める言い方。ここは使い方の確認が目的です。
差し替える箇所:日数(3日・1週間・1か月)、納品物の名称。
送る前の確認:納品物が複数ある案件で、納品日が混ざっていないか。
文例5:「ここも直してほしい」が来たときの返し(追加希望・やや不満があるとき)
使いどころ:納品後に、見積もりの範囲外の修正希望が届いたとき。
この文面の狙い:断定せず、まず内容を受け止め、範囲の確認につなげる。
【お名前】様、ご連絡ありがとうございます。「【修正希望の内容】」の件、承知しました。
こちらは当初のお見積もりの範囲に含まれるか、確認してからご案内します。【返答の目安】までにお返事しますので、少しお待ちください。
今のご希望をそのまま教えていただけると、確認がスムーズです。
避けたい言い方:「それは範囲外です」と最初に言い切る。事情を聞く前の断定は、関係を悪くします。
差し替える箇所:【修正希望の内容】、【返答の目安】。
送る前の確認:見積書・契約書の修正範囲を自分で読み返したか。相手の勘違いか、こちらの説明不足かを切り分けたか。
文例6:データが開けないと言われたとき(急ぎ)
使いどころ:「ファイルが開かない」と連絡が来たとき。
この文面の狙い:原因を決めつけず、画面の様子を教えてもらう。
【お名前】様、ご連絡ありがとうございます。すぐ確認します。
お手数ですが、次の3点を教えてください。
1. 開こうとしている端末(パソコン/スマホ、機種)
2. 開こうとしたファイル名
3. 出ている画面(スクリーンショットがあれば添付)
確認でき次第、別の形式でも再送できます。
避けたい言い方:「そちらの環境では」と、相手の環境のせいにする言い方。
差し替える箇所:質問項目。再送できる形式。
送る前の確認:再送できる形式を実際に用意できるか。
文例7:納品1か月後の小さな運用案内(継続の相談につながる含み)
使いどころ:納品から一か月、依頼主が運用に慣れてきた頃。
この文面の狙い:営業ではなく、「今後の困りごとの出口」を一つ見せる。
【お名前】様、納品から1か月がたちました。
ここまでで、更新や使い方で困ったことはありませんでしたか。
もし「自分でやるのが大変」という作業があれば、【対応できる内容】は月ごとのご相談も受けられます。必要なときだけで大丈夫です。
避けたい言い方:「ぜひ継続契約を」と押す書き方。
差し替える箇所:【対応できる内容】、料金に触れるかどうか(触れる場合は見積書の内容と一致させる)。
送る前の確認:相手が納品に満足している様子か。直前に不満の連絡が来ていないか。
返事の内容で分ける|次の一手の判断表
案内を送ったあとの返信は、質問・修正希望・不満・無反応のどれかに分かれます。混ざった状態で一つの対応にしないよう、判断基準を表にしておきます。
| 返ってきた内容 | 判断の目安 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 使い方の質問 | 納品物の範囲内で答えられる | 1:1で回答。手順書に載っていなければ、手順書に追記する |
| 修正の希望 | 見積もり・契約書の修正範囲内かどうか | 範囲内ならスケジュールを返す。範囲外なら文例5の流れで確認し、追加見積もりの相談へ |
| ファイルが開けない/動かない | 相手の端末か、納品物の不具合か | 文例6で情報を集める。納品物側の問題なら、再納品を優先する |
| 「大丈夫です」だけ | 問題がなければ完了 | フォローはここで終える。追い打ちをかけない |
| 返信がない | 急ぎの納期がなく、納品も受領済みなら問題ない | 2回目は送らない。1か月後の文例7で止める |
運用ルール案(そのまま使える形)
- 納品したその日に、使い方の案内(文例1〜3)を1:1で送る。
- 納品後のステップ配信は1つに絞る(同時に動かせるのは1つだけ)。
- 返信がなくても、追い打ちの催促は送らない。
- 見積もり範囲外の修正希望は、その場で返答せず「確認してお返事」に統一する。
- ステップ配信は、友だちごとに開始する運用と、終わったら停止する運用を、手順書に書いておく。
活用例(架空の設計例)
以下は実例ではなく、設計イメージです。成果の数字は書いていません。
個人のデザイナー【屋号】が、飲食店のロゴ制作を一件納める想定です。納品当日に、文例1を1:1で送ります。同時に、友だちリストでその依頼主を選び、納品後フォロー用のステップを開始します。3日後の午前10時に「使っていますか」の確認、7日後の午前10時に文例4、30日後の午前10時に文例7を送る流れです。途中で依頼主から質問が来たら、1:1で答え、ステップは止めずにそのまま動かします。見積もり範囲外の希望が来たら、そのやりとりのあいだはステップを止めます。
向かないケースと、確認が必要な点
- 契約や金額の話が絡む相談(追加料金、権利の扱い、解約)。LINEの短い文では誤解が残りやすいので、書面か通話で確認するほうが安全です。
- 納品物に不具合があり、急いで修正が必要な場合。LINEの通知は気づかれないことがあります。電話やメールの併用が確実です。
- 大きな会社の担当者が相手で、社内ルール上LINEが使えない場合。
次の点は、公式マニュアルを読む範囲では確認できませんでした。
- ステップ配信の「絞り込み条件」は有料プランのみとされていますが、ステップ配信そのものの対象プランは今回の確認範囲では分かりませんでした。
- 友だちリストからの一括アクションの細かい操作画面は、公式のステップ配信マニュアルで確認してください。
LINE公式アカウントの配信の頻度や販促表現の決まりについては、今回は公式で確認した範囲がないため、書いていません。
私の見立て3点とまとめ
- 納品後の案内は「全部説明する」より「最初の一つだけ指定する」ほうが、受け取る側には親切だと考えています。
- 見積もり範囲外の希望は、その場で白黒つけず、確認時間をもらう一文を最初から決めておくと、関係を壊しにくいです。
- 追い打ちの催促は送らない。一か月で止める。これを決めておくと、ステップ配信を組むときの設計もぶれません。
制作の仕事では、納品後のやりとりが次の依頼につながります。関連する記事として、納期・進捗報告の文例7つ|制作・デザイン向けの言い回しと使いどころと、フリーランス(デザイナー・ライターなど)の案件窓口をLINEで整える|依頼の受付・進行連絡・納品と請求の案内もあわせてどうぞ。
構築代行のご案内(30万円〜・税別)
「納品後フォローを自分の仕事の流れに合わせて組んでほしい」という場合は、構築代行(30万円〜・税別)も承っています。詳細は構築代行のご案内をご覧ください。