「場所はどこですか」「次の募集はいつですか」「お支払いの方法を教えてください」
公式LINEのチャットで、同じような質問に、毎回一から返事を書いていないでしょうか。
公式LINEのチャットには「定型文」という機能があります。よく送る返事を前もって登録しておくと、チャットルームで文章を入力しなくても、選ぶだけで送れます。
最近は、返事の文をAIに作ってもらう方も増えています。それ自体は、とても便利です。ただ、AIの文をそのまま定型文にすると、お客様には「いつもと違う人が書いたような返事」が届くことがあります。
この記事では、定型文の基本と、AIで作った文を定型文にする前に見ておきたいことをまとめます。
画面の名前や数字は、2026/10/27に公式マニュアルで確認しています(「チャット設定」は2025.10.30更新、「チャット」は2026.08.18更新、「各機能の作成上限数」は2024.03.27更新)。更新されることがあるため、実際の画面と違うときは、公式の最新の案内を優先してください。
定型文でできること
公式マニュアルでは、定型文について、次のように説明されています。
- 定型文を作成すると、チャットルームで文章を入力する必要なく、作成した文章を送ることができる
- チャットルームでは、作成済みの「定型文」「カードタイプメッセージ」「クーポン」を送信できる。送信したい内容を選択すると、プレビューが表示される
- まだ作っていない場合は、作成画面へ移るボタンが表示される
作る場所は、Web版の管理画面では「チャット設定」の中にある「定型文」のタブです。ここで、作成済みの定型文の検索、新規作成、一覧での編集と削除ができます。「チャット」のマニュアルでも、チャットの設定で「定型文」の管理と作成ができる、と書かれています。
作れる数には上限があります。公式マニュアルの「各機能の作成上限数」では、チャットの定型文は200個までです。
| できること | 場所(Web版管理画面) |
|---|---|
| 定型文を作る・直す・消す | チャット設定 > 定型文 |
| 定型文を送る | チャットルームの入力欄から選ぶ(送る前にプレビューが出る) |
| 作れる数 | 200個まで |
よくあるつまずき1:AIの文が、自分の返事に聞こえない
AIに「問い合わせへの返信文を作って」と頼むと、きちんとした文が返ってきます。ただ、普段のやりとりより、かしこまりすぎていることがよくあります。
たとえば、いつもは「ありがとうございます!」と返している方の定型文が、急に「お問い合わせいただき、誠にありがとうございます」で始まると、読む方は少し驚きます。
見直し方
- 自分が過去にチャットで送った返事を、2〜3通読み返す
- 書き出しの一言、語尾、絵文字を使うかどうかを、その返事に合わせる
- 声に出して読んで、言わない言葉が入っていたら消す
定型文は、何十回、何百回と送る文です。一度、自分の言葉に直しておくと、そのあとずっと効きます。
AIの文を自分らしく直す見方は、こちらの記事にもまとめています。
よくあるつまずき2:日付や金額を、定型文に入れてしまう
「次回の募集は11月10日からです」「参加費は○○円です」
こうした、時期によって変わる内容を定型文に入れておくと、変わったときに直し忘れて、古い情報を送ってしまうことがあります。
見直し方
- 変わる内容(日付・金額・空き状況)は、定型文に書かず、送るときに書き足す
- どうしても入れたい場合は、定型文の名前に「11月まで」など、見直す時期を入れておく
- 案内ページがある場合は、定型文には「詳しくはこちら」とページの場所だけを入れる
AIで作った文には、それらしい日付や金額が入っていることがあります。登録する前に、数字だけはもう一度、自分の目で確かめておくと安心です。
よくあるつまずき3:増やしすぎて、探せなくなる
上限は200個まであるので、思いつくたびに足していくと、いつのまにか数が増えます。すると、送りたいときに目当ての定型文が見つからず、結局一から書く、ということが起きます。
見直し方
- 最初は、本当によく聞かれる質問の3〜5個から始める
- 名前の頭に「場所|」「支払い|」「予約|」のような分類を付けて、並べたときに探しやすくする
- 月に一度、使っていない定型文を消す
公式LINEで作れるものの上限と、名前の付け方は、こちらの記事でも整理しています。
よくあるつまずき4:定型文だけで返して、相手の質問に答えきれていない
定型文は便利ですが、相手の質問は、毎回少しずつ違います。「場所はどこですか。駐車場はありますか」と聞かれたのに、場所の定型文だけを送ると、駐車場のことが抜けてしまいます。
見直し方
- 定型文を選んだあと、送る前に、相手のメッセージをもう一度読む
- 定型文の頭か終わりに、相手に合わせた一言を書き足す(「〇〇さん、ありがとうございます」「駐車場は△△です」など)
- 込み入った相談は、定型文を使わずに書く
定型文は「返事の下書き」と考えると、使いやすくなります。最後の一言を自分で足すだけで、受け取る方の印象はかなり変わります。
自動応答との違い
同じような質問が多いと、「定型文ではなく、自動で返してしまえばいいのでは」と思うこともあると思います。
定型文は、人が見てから送るものです。自動応答は、キーワードなどに合わせて自動で返すものです。どちらがよいかは、質問の中身によります。
- 答えがいつも同じで、すぐに知りたい質問(営業時間・場所など)は、自動応答も向いている
- 相手によって少し答えを変えたい質問は、定型文で下書きを出して、人が直して送るほうが向いている
チャットと応答メッセージの使い分けは、こちらの記事が参考になります。
構築を頼むときは、定型文も「渡してもらうもの」に入れる
構築を頼むと、あいさつメッセージやリッチメニューは作ってもらえても、チャットの定型文までは話に出ないことがあります。
日々の返事でいちばん触るのは、実は定型文かもしれません。頼むときは、次のことを伝えておくと、渡されたあとが楽になります。
- よく聞かれる質問と、今の返し方(過去の返事をそのまま見せてかまいません)
- 定型文の名前の付け方
- 渡したあと、定型文を足したり直したりするのは自分であること
AIで下書きを作ってもらう場合も、最後に自分の言葉に直して、自分で登録できる形にしておくと、あとで困りません。
まとめ
- 定型文を作っておくと、チャットルームで入力せずに、選ぶだけで返事を送れる
- 作る場所は「チャット設定 > 定型文」。作れる数は200個まで
- AIで作った文は、自分の過去の返事に合わせて、書き出しと語尾を直してから登録する
- 日付や金額など、変わる内容は定型文に入れない
- 少ない数から始めて、名前に分類を付けておく
- 送る前に相手のメッセージを読み直して、一言足す
6つの質問に答えるだけで、今の公式LINEの見直しどころが分かります。
▶ 公式LINEの取りこぼしチェックをやってみる
構築のご相談は、「よく聞かれる質問への返し方を整えたい」という所からでも大丈夫です。
▶ 構築のご相談はこちら
書いた人:ふくろう(LINE構築×AI)
LINE公式アカウントの構築・運用を3年、100アカウントほど。AIも使って作りますが、渡したあと、ご自身で触れる形にすることを大事にしています。
X(@fukurou_lineai)/構築のご相談はこちら