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閉店して片づけをしていると、LINEに通知が入る。「予約したいのですが、どこから入ればいいですか?」。昨日も、おとといも、同じ文面だった。予約システムはちゃんと稼働しているのに、お客様はそこにたどり着けていない。返信のたびに予約ページのURLを貼り直し、「ここを押して、日付を選んで」と手順を打つ。この往復が毎週のように続いている店舗やサロンは少なくないと思います。
この記事は、「予約方法 案内」を毎回手で書いている状態を、LINEの入口の側で一度に片づける手順です。使うのはエルメ(L Message)のリッチメニューとあいさつメッセージ。予約システムそのものを作り替える話ではなく、「予約ボタンが分かりにくい」「予約のやり方を聞かれる」を、お客様が最初に開くLINEの画面で先回りして解消する話をします。
「予約はどこからですか?」と聞かれる理由を、4つに切り分ける
同じ「予約のやり方を教えて」でも、原因によって直す場所が違います。ここを混ぜたままリッチメニューを作っても、問い合わせは減りません。まず、聞かれた内容から原因を見分けます。
| お客様の言い方 | 疑う原因 | 見分け方 | 直す場所 |
|---|---|---|---|
| 「予約ページが開きません」 | 予約システムのURLが入口に置かれていない、または古い | 直近の問い合わせで貼ったURLと、いま案内しているURLを見比べる | リッチメニューのタップ先、あいさつメッセージ内のリンク |
| 「どのボタンを押せばいいですか」 | 入口は見えているが、予約と別の用件が同じ並びで埋もれている | リッチメニューの画像を、スマホで1秒だけ見て「予約」が読めるか確認する | リッチメニューの画像とエリア配置 |
| 「前に予約したけど今回は?」 | 初回と再来で入口が同じで、迷う | 初来店の人と常連の人で、聞かれる文面が違うかを見る | あいさつメッセージ(初回用)と常連向けの案内を分ける |
| 「電話しないとだめですか」 | 予約できる範囲(メニュー、日時、人数)が入口に書かれていない | 断られた・諦めた人が電話に流れている件数を数える | 予約ページの注意書き、リッチメニューの「電話で相談」の置き方 |
四つのうち、LINE側(エルメ)で直せるのは「入口の置き方」と「最初の一通の案内」です。予約システムの画面そのものの分かりにくさは、エルメでは直せません。次の節で、この線引きをはっきりさせます。
LINEで解ける部分と、解けない部分
| 悩みのうち | エルメで解ける | エルメでは解けない |
|---|---|---|
| 入口が見つからない | トーク画面の下に常に出るリッチメニューに、「予約する」を置く(予約ページを開くアクションが公式に用意されています) | 予約システム側の画面構成、入力項目の多さ |
| やり方が分からない | あいさつメッセージ、またはメニューのタップで「予約のやり方」を自動で送る | 予約システムの操作そのものを代行すること |
| どこまで予約できるか分からない | メニューの説明と電話の受付時間を案内文に載せる | 空き状況の自動表示(予約システム側の機能に依存) |
| 初回と再来の迷い | 新規友だち用とブロック解除用など、あいさつメッセージを対象ごとに分けられる | 来店歴の自動判定(別途タグ等で運用を決める必要) |
公式マニュアルでは、リッチメニューは「トーク画面下部に常時表示されるメニュー」と説明され、タップ時に「予約ページを開く」「電話をかける」「テンプレートを送る」「タグを付ける」などを割り当てられるとされています(取得日2026-10-09)。つまり、予約システムの入口を一か所に固定する役目は、この機能に任せられます。
手順1:リッチメニューに「予約する」を置く
最初に作るのは、お客様がどこにいても同じ位置にある「予約する」ボタンです。公式マニュアルの流れに沿って、つまずきやすい点を添えます。
作成の流れ
- 左メニューの「リッチメニュー」から「新規作成」。管理用の名前を付けます(この名前はお客様には表示されません)。
- 画像をアップロード。サイズは大が横2,500px×縦1,686px、小が横2,500px×縦843pxの2種類のみで、これ以外は登録できません。
- テンプレートを選ぶか、「手動編集」でタップエリアをドラッグして指定。
- 各エリアにタップ時のアクションを設定。
- 詳細設定で、メニューバーに出す文字と、トーク画面を開いたときに自動で開くかどうかを決める。
- 保存してTOPに戻る。
エリアの割り当て案(予約の入口を1つに絞る)
| エリア | 表示する文字 | アクションの種類 | 狙い |
|---|---|---|---|
| 左上(一番大きく) | 予約する | 友だちアクション:指定ページをひらく(予約ページのURL) | 入口を1つに固定する |
| 右上 | 予約のやり方 | エルメアクション:テンプレートの送信(手順を送る) | 迷った人に先回りで答える |
| 左下 | メニュー・料金 | テンプレートの送信など(別記事の設計に従う) | 予約前の疑問を減らす |
| 右下 | 電話で相談 | 友だちアクション:電話をかける | LINEで済まない相談の逃げ道 |
つまずきやすい点
- 「指定ページをひらく」で開くリンクは、公式ではLINE内ブラウザでのみ表示されると説明されています。予約システム側がログインを求める作りだと、LINE内で途中で止まる人が出ることも考えられます。必ず自分のスマホのLINEから実際にタップして、予約完了まで進めてください。
- タップ回数は、エルメアクション(テンプレート送信やタグ付けなど)を設定したエリアだけが数えられます。友だちアクションだけのエリアは数えられません。「予約する」をどれだけ押されたかを知りたいなら、同じエリアにタグ付けのエルメアクションを足す設計も検討できます(併用の可否は、設定画面で確認してください)。
- 特定の友だちだけにメニューを出す機能は有料プラン限定です。無料プランでは、全員に同じメニューが出ると考えて作ります。
手順2:あいさつメッセージで、最初の一通に「予約のやり方」を入れる
リッチメニューは「見つけた人」を助けますが、最初の一回は文章で道案内したほうが確実です。公式のあいさつメッセージは、新しく友だち追加した人、すでに友だちだった人(エルメ利用開始前から)、ブロック解除した人の3種類に分けて設定できます。
設定は「あいさつメッセージ」から対象を選び、メッセージとアクションを登録して保存するだけです。アクションには、ステップ配信の開始、リッチメニューの表示、テンプレートの送信、タグの付与などがあります。ただし公式には、複数のアクションは必ずしも上から順に実行されるわけではないと書かれています。「先にタグを付けてから、そのタグで分岐する」といった順番に頼る設計は避け、1通の文面だけで完結するようにします。
初回用の文面(作例)
【店名】のLINEにご登録ありがとうございます。ご予約は、画面下の「予約する」ボタンからお進みください(所要時間はおよそ【1〜2分】です)。進め方に迷われたら、「予約のやり方」を押すと手順をお送りします。お急ぎの場合は、「電話で相談」からもどうぞ。
この文面の狙いは、「予約は画面下のボタン」と場所を一つだけ言い切ることです。送る前の確認は、ボタンの名前がメニューの画像の文字と一字一句同じかどうか。名前がずれると、探せない人がまた問い合わせてきます。
運用チェックリスト(そのまま使える形)
- 予約システムのURLを変えたら、同じ日にリッチメニューのタップ先とテンプレート内のリンクを全部直した。
- 自分のスマホ(iPhoneとAndroidの両方があればなお良い)で、メニューから予約完了まで通した。
- 「予約する」の名前が、画像・あいさつメッセージ・テンプレートで同じ表記になっている。
- 電話の受付時間が、メニューと案内文で一致している。
- 月に1回、「予約のやり方が分からない」という問い合わせを数え、前月と比べて増えていないか見る。
活用例(架空の設計例):小さなヘアサロンが入口を1本にする場合
以下は実例ではなく、設計の考え方を示すための架空の例です。成果の数字はありません。スタッフ2名、予約は外部の予約システム、LINEには予約のやり方を尋ねるトークがときどき届く、という前提です。
- リッチメニュー(小サイズ・2分割):左「予約する」(予約ページを開く)/右「電話で相談」(電話をかける)。迷う要素を減らすため、2つに絞る。
- 新規友だち用あいさつ:上の初回用文面。「予約のやり方」ボタンは作らず、文面に1〜2行の手順だけ書く。
- ブロック解除の人向け:「また登録いただきありがとうございます。以前と同じく画面下の「予約する」からどうぞ」の一通だけ。
- 担当者の運用:閉店後、トークに「予約の入り方」が届いたら、手書きではなくテンプレートを送る。月末に件数を見て、メニュー文言を見直す。
問い合わせの内容によって、誰がどう返すかを決めておくと、スタッフごとの返信のばらつきが減ります。
| 届いた内容 | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 予約の入り方が分からない | メニューで解ける | テンプレートで手順を送る |
| 予約ページでエラーが出る・入力できない | 予約システム側の不具合の可能性 | スクリーンショットを依頼し、予約システムの提供元へ確認。急ぐ方は電話に案内 |
| 日時や人数が特殊で相談したい | 1:1で答えるべき | スタッフが個別に返信、または電話 |
| 当日の変更・キャンセル | 緊急性が高い | 電話を優先してもらう(受付時間を明示) |
向かないケースと、確認が必要な点
LINEの入口づくりが向かないケース
- お客様の多くが高齢で、LINEを使い慣れていない場合。メニューのボタンより、電話で一言伝えるほうが早く、確実です。無理にLINEへ誘導せず、電話と併用してください。
- 予約が複雑で、聞き取りが必須(施術内容や体調、アレルギーなど)の場合。入口は整えられますが、内容の判断は人が会話で確認すべきです。
- 当日の遅刻・急なキャンセルなど、数分を争う連絡。LINEは既読が付かないことがあるため、電話の番号を目立つ場所に置くのが現実的です。
公式で確認できなかった点(取得日2026-10-09)
- 外部の予約システムの入力画面が、LINE内ブラウザで問題なく動くかどうかは、予約システムごとの仕様で、エルメの公式マニュアルでは確認できませんでした。必ず実機で確認してください。
- リッチメニューでタグ付けと予約ページを開くを同じエリアで併用できるか、タップ数の数え方の詳細は、設定画面での確認をおすすめします。
私の見立てとまとめ
私の見立て
- 「予約方法を聞かれる」は、お客様の不注意ではなく、入口が複数あって一本化されていないことの表れであることが多いと見ています。
- 最初に整えるのは、画像の見た目より「予約する」という一つの言葉をすべての場所でそろえることだと考えます。
- LINEは予約の入口と案内の役目に絞り、変更・キャンセル・特殊な相談は電話と使い分けるほうが、運用が続きます。
まとめます。予約システムに入れない、予約のやり方を聞かれる、という悩みは、リッチメニューの「予約する」ボタンと、あいさつメッセージの一通で多くを先回りできます。そのうえで、予約画面そのものの不具合や特殊な相談は、スタッフが電話または1:1で受ける。この分担を決めておくと、閉店後の「どこから入るんですか」が減っていきます。入口の考え方は、「初めて来る人が入口で迷う」を減らしたい|あいさつメッセージとリッチメニューで入口の目印を先に渡す手順でも別の角度から書いています。営業時間や料金のような、毎日の定番質問の置き場所は、営業時間・定休日・料金の質問が毎日のように来る|自動応答とリッチメニューで「答える場所」を決める手順が参考になります。
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