配信を送ったあと、申し込みのページを見に来てくれた人はいるのか。
そこから、実際に申し込んでくれた人は何人いたのか。
講座や体験会の案内を公式LINEで送っていると、「配信から申し込みまで」を数字で見たくなります。
公式LINEには、配信を経由してWebサイトで起きた成果(コンバージョン)を数える仕組みがあります。ただ、使うには条件があり、管理画面の設定だけでは終わりません。Webサイトの側にも、準備が必要です。
この記事では、使う前に知っておきたい条件と、数字の読み方の注意をまとめます。構築を頼む前に、「どこまで数えたいか」を決めておくときの参考にもしてください。
画面の名前や仕様は、2026/10/29に公式マニュアル「トラッキング(計測タグ・LINE Tag)」(2023.12.05更新)「カスタムコンバージョン」(2026.08.21更新)「分析 – メッセージ配信」(2026.10.02更新)で確認しています。更新されることがあるため、実際の画面と違うときは、公式の最新の案内を優先してください。
数えるためには、「タグ」が要る
公式マニュアルによると、コンバージョンを数えるには、タグの発行と設置が必要です。公式LINEで使えるタグは、次の2種類です。
| タグ | 使うための条件・注意 |
|---|---|
| 計測タグ | ビジネスマネージャーの認証済み組織と接続していること、認証済アカウントであること。発行と管理はビジネスマネージャーで行う |
| LINE Tag | トラッキング画面の[LINE Tag]タブから利用を始める。始められるのは管理者権限を持つ人だけ。将来的に提供を終える予定と書かれている |
マニュアルでは、LINE Tagは将来的に提供を終了する予定なので、これからタグで計測するなら計測タグの利用を検討するよう案内されています。また、計測タグとLINE Tagでは、コンバージョンの数え方が違うとも書かれています。
画面は、[ホーム]>[データ管理]>[トラッキング]から開きます。
よくあるつまずき
「申し込みを数えたい」と思って画面を探しても、カスタムコンバージョンの画面が見つからない。マニュアルによると、カスタムコンバージョンの画面は、計測タグを発行しているか、LINE Tagの利用を始めている場合にだけ表示されます。
見直し方
- まず、ご自身の公式LINEが認証済アカウントかどうかを確かめる
- 認証済でない場合、計測タグは使えない。LINE Tagは提供終了の予定があるので、長く使う前提にしない
- どちらのタグを使うかは、画面に表示される注意事項も読んでから決める
タグは、ご自身のWebサイトに設置する
マニュアルには、作成したタグは「お客様のWebサイトに設置する必要があります」と書かれています。公式LINEの管理画面だけでは、数え始められません。
ここで確かめておきたいのは、次のことです。
- 申し込みのページは、ご自身でタグを貼れるサイトか(ホームページ作成サービス、予約サービス、フォームのサービスなど、貼れる場所があるか)
- 貼るのは誰か(ご自身か、ホームページを作った方か、構築を頼む相手か)
- 申し込みが終わったあとのページ(完了ページ)が、別のURLになっているか
マニュアルの「カスタムコンバージョン」では、成果の数え方として「URL」か「コンバージョンイベント」を選べます。URLで数える場合は、対象のURLを1つ、またはOR/AND条件で最大20個まで設定できます。申し込みの完了ページが、決まったURLになっていると設定しやすくなります。
よくあるつまずき
配信のリンクに、短縮URLを使っている。LINE Tagの注意事項には、短縮URLサービスを使うと、正しく計測できない可能性があると書かれています。
見直し方
- 計測したい配信では、短縮URLではなく、元のURLをそのまま入れる
- マニュアルによると、LINE Tagを使うと、配信に入れたすべてのURLがLINEのドメインを経由し、タップすると必ず外部のブラウザで開くようになる。お客様の見え方が変わることも、知っておく
カスタムコンバージョンで決めること
タグの準備ができたら、[分析]>[メッセージ配信]>[カスタムコンバージョン]から作ります。設定する項目は、マニュアルでは次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Tag | 使うタグの種類 |
| タグの選択 | 使うタグを選ぶ |
| コンバージョン名 | 何を数えるかの名前 |
| 説明 | メモ |
| 有効期間 | 1〜90日の間で設定。作った日に関係なく、最大90日 |
| マッチング方法 | 「URL」か「コンバージョンイベント」 |
コンバージョン名は、あとで分析の画面に並びます。「体験会の申し込み完了」のように、見て分かる名前にしておくと、数字を読むときに迷いません。
数字を読むときの注意
公式マニュアル「分析 – メッセージ配信」には、コンバージョンの数え方について、次のように書かれています。
- コンバージョンユーザーは、そのメッセージの中のリンクが「最後にクリックされたリンク」として、そこから成果が起きた人の数
- コンバージョン率は、コンバージョンユーザーの数を、クリックユーザーの数で割った値
- カスタムコンバージョンは、設定した期間中(最大90日間)計測される
- コンバージョンしたユーザーが20未満(1〜19)の場合、行が表示されない
「最後にクリックされたリンク」で数える、という点は大事です。たとえば、ある配信を見たあとに、別の配信のリンクから申し込んだ人は、あとのほうの配信の成果として数えられると考えられます。
また、成果が20人に届かないうちは、行そのものが表示されません。少人数の講座やサロンでは、「申し込みはあったのに、画面に数字が出ない」ということも起こりえます。
見直し方
- 少人数のうちは、申し込みフォームや予約サービスの側の申し込み数と、配信の「クリックユーザー」を並べて見る
- タグで数えるのは、申し込みの数がある程度まとまってからでも遅くない
- マニュアルによると、LINE VOOM、リッチメニュー、テスト配信では、タグを使った計測ができない。リッチメニューから来た申し込みは、ここには出てこない
数字が出るまでの時間や、20未満で表示されない数字の考え方は、こちらの記事にもまとめています。
構築を頼む前に、「どこまで数えたいか」を決めておく
コンバージョンの計測は、公式LINE、ビジネスマネージャー、ご自身のWebサイトの三つにまたがります。構築を頼むときに、ここがあいまいなままだと、「誰がどこまで設定するのか」で行き違いが起きやすくなります。
頼む前に、次のことを書き出しておくと、話が早く進みます。
- 数えたいのは何か(申し込み、資料請求、購入など)
- 申し込みのページは、どのサービスで作っているか
- そのページにタグを貼れる人は誰か
- 認証済アカウントかどうか
- 数字を見るのは誰か、どのくらいの間隔で見るか
依頼先と、触ってよい所・触らないでほしい所を確かめ合う考え方は、こちらの記事にまとめています。
まとめ
- 配信から申し込みまでを数えるには、タグの発行と、Webサイトへの設置が必要
- 計測タグは、認証済アカウントで、ビジネスマネージャーの認証済み組織と接続していることが条件
- LINE Tagは、将来的に提供を終える予定と案内されている
- カスタムコンバージョンの画面は、タグの準備ができてから表示される。有効期間は最大90日
- 数え方は「最後にクリックされたリンク」が基準。20人未満だと行が表示されない
- 少人数のうちは、フォーム側の申し込み数とクリックの数を並べて見るのも一つの方法
6つの質問に答えるだけで、今の公式LINEの見直しどころが分かります。
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書いた人:ふくろう(LINE構築×AI)
LINE公式アカウントの構築・運用を3年、100アカウントほど。AIも使って作りますが、渡したあと、ご自身で触れる形にすることを大事にしています。
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